新撰組の隊長さんたちを性別反転させてみたらどうなるだろう、という遊び心から生まれました。
少しでも楽しんでいただければ幸いです。

「一つだけ、私の願いを聞いてくれないか」
それは、小さな約束。
果たせるかどうかも分からない、託された願い。
「もしも私の半身に会うことがあったら、どうか守ってやってほしい」
最期に見たのは、儚げな笑顔。
「鴨!」
「さよならだ、トシ。お前は生きて皆を守ってくれ。私はこの命で皆を守るから」
遠ざかってゆく背中を、捕まえることはできなかった。
他に方法はなかった。
この呪われた血と決別するには、命で贖う以外に術はないのかもしれない。
それでも、私たちは生きている。
心と身体に牙持つ狼として。