【脱糞ざまあ】新米冒険者ですが嫌な先輩が絡んでくるので脱糞させてざまあします
【脱糞ざまぁ】迷宮初挑戦で嫌な先輩に囮に利用されたので脱糞させてざまあします
僕は、最近登録したばかりの新米冒険者ジャン。
今日は、初めて迷宮に連れて行ってもらえる。
これで、少しは、稼ぎが増えて生活が楽になるかも?
僕は期待と不安のなか、やる気だけはいっぱいに、冒険者仲間の後をついて行った。
「ジャン、今日は初めてだからな、余計なことすんなよ。」
「は、はい。トマスさん。」
探索小隊の隊長トマスさんのイラつくような声に、僕は、気を引き締め直して、背負袋を背負い直し、木の槍を強く握りしめた。
トマスさんは、孤児の僕をなんだかんだで面倒見てくれるし、育ての親のような人で、態度と口は悪いけど優しい人だ。
「びびって、ちびんなよ、今のうちに水分とってけこれやるよ。」
「…あ、ありがとうございます。」
ろくでなしのロベールは、ことあるごとに僕を馬鹿にしてくる嫌な奴だが僕の緊張をほぐそうとしてくれてるのだろうか?
意地も悪く、僕を都合よくこき使ってくるので、なるべく関わり合いたくない。
「今日も土蜘蛛狙いか、トマス。」
「ああ、一番危険が低くて、確実だからな。」
「そんなんじゃ、大した儲けになんねぇじゃねーか。」
「ジャンの初迷宮なんだから、当たり前じゃない。」
ロベールの言葉に、魔法士のマリーが文句を言っている。
戦士のウィリアムさんと、魔法士のアグネスさんは、顔を見合わせてため息をついていた。
2人は、厳しいけど常識人で僕に物事を教えてくれる。
「まあ、いいけどよ。足引っ張んなよ、ジャン。」
ろくでなしのロベールは、迷宮の地面につばを吐くと意味深にケタケタと笑い声をあげた。
クズで嫌な奴だ。
実際のところ、僕は冒険者ではあるんだけど、仕事としては、傭兵団最下層部隊の素材収集隊である探索隊の下働きで、主に荷物持ちなんです。
武器は、賃貸料が一番安い、木製の槍です。
鎧みたいな防具は、高くて手が出ません。
でも、成りあがって、騎士になり、傭兵団を作ったという話もあるし、いっぱい冒険をして、お伽話に出てくるような英雄になってやる。
小さいときに聞かされた、その話が僕の憧れの始まりだ。
今日は、僕の英雄譚の始まりなんだ。
僕は、いつか騎士になってみせる。
僕は、背負袋を担ぎ直して、トマスさんたちの後を追った。
…やばい。
しばらく、迷宮を潜ったところで、僕のお腹がぐるぐるなり始めた。
迷宮の冷気が腹を刺すように痛い。
まずい、このタイミングは本当にまずい。
そう、便意である。
大したことないと思うかもしれないが、ここは迷宮だ、今回の獲物である土蜘蛛は、人間の便の匂いに強く誘引されると言われている。
朝、ちゃんとやってきたのに…なんで?
「ジャン、どうした、具合でも悪いのか?」
「…え、まさか?」
ニヤニヤと笑うロベールが僕に顔を近づけてきた。
ロベールは、僕の顔色が悪くなるのを見て、愉快そうに笑っている。
さっきくれた飲み物に何か入っていたのか?
やりやがったな…。
悔しくて情けなくて、でも体に力を込めると出てしまいそうだ。
「丁度いい空洞があっちにある、こんなところで漏らして迷惑かけんなよ、くせえぇから。
寄ってきた土蜘蛛は、ちゃんと俺が仕留めてやる。
囮役としてしっかり役にたってくれ、ジャン。」
ロベールが、僕にだけ、聞こえるように耳元で囁いた。
トマスさんたちは、先行していて、少しはなれている、この会話は聞こえていないのだろう。
ちくしょう。
だが、こんなところで、漏らしたくない。
僕は、両足を震わせながら、空洞の奥の方にできる限りの全速で移動するしかなかった。
素早く出し、素早く拭いて、素早く移動すれば、大丈夫なはずだ。
僕は、みんなから、そこそこの距離まで移動した。
というか、ロベールにしているところなんて見られたくない。
周囲で、カサカサと何かが動く音がする。
もしかして、ここって、土蜘蛛の巣が近いんじゃ…。
恐怖と便意で頭が真っ白になってくる。
いや、呆けている暇はない、さっさと出すんだ。
「ちくしょおぉぉぉ。」
僕は、その場に、出してやった。
ホカホカとそれが湯気を上げている。
それも、出たが、悔しくて涙が出た。
「…。」
周囲で暗闇の形が蠢くように変わっていく、カサカサ、ザワザワとはい回る音が僕を中心に空間を埋め尽くしていく。
嫌な汗が流れ、全身が冷える感覚がしたのは、お尻を出したままだけだからではないだろう。
まじで、これは、やばいかもしれない。
「はやく、パンツ履けよ。」
だれ?
全く気配を感じなかった。
背後から、少女の声がしたのだ。
僕は、素早くパンツを上げ、木の槍を構えて向き直った。
ズボンが下がって、パンツが丸見えになる。
「…誰だ。」
「誰でもいいだろ、ていうか、尻ちゃんと拭いたのか?」
見たこともない不思議な形をした面頬をつけており、顔は分からない、華奢な体つきで、赤い髪をしている。
異様な雰囲気と乱暴な口調に反して、妙にかわいい声が違和感をますます強くする。
さらに、なぜか、僕が出したばかりの、湯気を上げるそれをヘラのような道具ですくって、不思議な形状の容器に詰めている。
何やってんだこいつ?
迷宮には謎が多すぎる…。
「いま、何やってんだとか、思ったろ、こっちだって命令だからやってんだよ、殺すぞクソガキ。
マスターから、初めて迷宮に来た人間の生体サンプルとして、糞集めろって言われてんだよ。」
「はあああ?」
「まあいい、お前は、直ぐに糞しやがったからな、おかげで仕事が早く終わったぜ。
まあ、検査が終わるまで、死なれても困るからこれやるよ。」
謎の少女は、面頬の口元を覆う部分を外して、僕に投げて渡してきた。
目元は分からないが、透きとおる肌と弾けるような唇が見えた。
意識したつもりはないが、その見た目に心臓が跳ねた、なんか口元かわいい。
「ああ、マスク外すとやっぱくせぇな、何食べてんだよこの臭い。」
カチンときた。
「まあいい、それ付けてれば、少しの間、呼吸できるから、
そこの窪地にいけ、硫化水素たまってるから、ゆっくりな、土蜘蛛を効率よく始末できるぜ、
じゃあな。」
「え?どういうこと?」
謎の少女は、僕の視界から一瞬にして消えてしまった。
あっけにとられる暇もなく、周囲の土蜘蛛の群れが僕の迫ってくる。
全身の毛が逆立ち、恐怖で息が詰まる。
もう言われたとおりにするしかない。
僕は、謎の少女に言われたとおり、マスクを着けて、指さしていた窪地を目指して走り出した。
マスクは、少女の匂いなのだろうか甘いいい香りがした。
僕が窪地の中心に到達すると、かなりの数の土蜘蛛が窪地になだれ込んできた、本当に大丈夫なんだろうか?
そもそも、ロベールの野郎、何してんだよ。
それは、奇妙な光景だった、窪地に入った土蜘蛛が次々にひっくり返って痙攣し、そして動かなくなっていく。
何が起こっているんだ?
魔法なのか?
一際大きな土蜘蛛が痙攣するように僕に近寄ってくる、2メートルくらいある大物だ。
でも、動きが鈍い、これはチャンスだ。
「うりゃあああ。」
僕は、木の槍を全力で土蜘蛛の頭胸部目がけて突き立てる。
ギギギギ…。
木の槍は、土蜘蛛に深々と突き刺さり、断末魔を上げ僅かに震えた後で土蜘蛛は動かなくなった。
やった、助かった。
木の槍を引き抜くと、土蜘蛛の中に何か光るものが見えた。
大きな黄色味が強い綺麗な石?
魔石だ…しかもデカい、こんなの初めて見た。
僕は、魔石を抜き取ると、窪地を抜けて、来た方向の反対側に出た。
振り返って眺めると、一面、土蜘蛛の死骸で埋め尽くされていた。
これって、僕がやったのか?
ん?
なんか熱を感じる気がする。
なんだこれ、お湯?
地面からお湯が噴き出してる…温泉というやつか?
そうだ…パンツ洗うとするか。
「ジャンは、どこ行った?」
「こっちじゃないですか、トマスさん。」
焦るトマスが空洞の奥に進んでいく、ロベールがニヤニヤと笑いながらついて行く、その後を心配そうな面持ちで、ウィリアム、マリー、アグネスが付き従った。
さてと、うまくいったかな、ウンコ野郎は…ケケケ。
「なんだこりゃあああ。」
そこには、前面に広がる無数の土蜘蛛の死骸が広がっていた。
全てから魔石を回収したらとんでもない量である。
「マジかよ、何だこりゃ。」
「まて、ロベール、うかつに近づくな。」
トマスの制止を無視して、ロベールが土蜘蛛の死骸に近づき、手を伸ばそうとした瞬間だった。
「くっさああああ……あ…あ…。」
ロベールが卒倒し地面に倒れこんだ。
意識が無いように見える。
トマスは、仄かにおならを100倍臭くしたような異様な匂いが立ち込めていることに気が付いた。
「毒ガス溜まりだ、急いでロベールを引きずり戻せ、死ぬぞ。」
「そういうことか…お宝前にして、しかし、回収するのは無理だな。」
ウィリアムがロベールを槍にひっかけて、引きずり戻すのがやっとだった、ロベールはどうやら生きているが気絶しているようだ。
ロベールの顔が土蜘蛛の死骸よりも青ざめていく。
その直後、ズボンが膨らんだ。
ブリブリブリブリ…。
意識を失っているロベールのズボンがどんどん膨らんでいく。
酷い悪臭がした。
ガボゲェ…。
ゲロもしている。
「最悪…。」
マリーとアグネスが汚物を見るような目でロベールを見た。
ウィリアムが槍に付着した汚物を見て肩を落とした。
トマスが、残念な気持ちでいっぱいになり深いため息をついた。
「…これどうすんだよ…もう連れて歩けないな。」
ウィリアムが冷たく小さく呟いた。
「ねえ、あそこにいるのジャンじゃない?」
アグネスが指さす先、遠くにみえる一角から湯気があがっており、ジャンが気持ちよさそうに温泉に入っている。
「あれって、温泉じゃないの、私も入る。」
「うそ、温泉あるの?」
「おいおい、マジかよ。ここ迷宮だぞ。」
「あんたたちは、そこの糞野郎でも、相手してて、じゃあね。」
「待ってよアグネス、私も行く。」
「そういや、マリーもアグネスも温泉には目がなかったな。」
走り去る、マリーとアグネスを見送り、トマスとウィリアムは、倒れているロベールに視線を戻した。
ブリブリブリブリ…ブス。
最低だ…。
トマスとウィリアムは深いため息が出た。
この、糞野郎…。
「ジャン君、私も入るね。」
ザブゥゥン。
「わたしも。」
ザブゥゥン。
「何してるんですか?」
僕が温泉でまったりしていると、全裸のマリーさんとアグネスさんが躊躇なく飛び込んできた。
目のやり場に困る。
「ねえ、ねえ、そこにある大きな魔石、ジャンが見つけたの?」
「…え、まあ、僕がやっつけた、土蜘蛛から取れました。」
「すごいじゃない、おてがらよ、ジャン。」
アグネスに抱きしめられて、胸の谷間に顔をうずめられる。
息ができない。
マリーさんが魔石を掲げて眺めている。
その後、マリーさんとアグネスさんに散々からかわれた。
僕はのぼせました。
ちっ、はしゃぎやがって、返してもらうよ…。
温泉ではしゃぐ二人に気が付かないように、謎の少女が、衣類の上に置いてあったマスクをそっと回収した。
温泉ではしゃぐ3人を静かに見つめる、別に羨ましくなんてないし…。
謎の少女は、音もなくその場を離れた。
「ほんと…マジで、こんな仕事辞めたい…。」
謎の少女は深いため息をつき、迷宮の闇の底に消えていった。
MILTARY_DRONE_OS:BOOT_LOG_
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型式 STATUA-2B 兵装管制 OFFLINE
セクタ状況 中世暗黒時代NORICUM属州TEURNIA地域
観測対象 迷宮初来訪者_人間_雄_AEG15
[THE OBTAINED SAMPLE]
*_POOP 1KG
[PROCESS_STATUS: NORMAL]
[SILICA_PHOTONIC_NETWORK:NODE_001 ONLINE]
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【観測ログ(感想)】共有は、アルゴリズムの精度向上に寄与します。
[NOTICE]
観測対象 AEG15 の行動パターンに異常値を検出。
本編ログへの移行を推奨。
※別作品の前日譚のお話でした、臭い話で泣いてくれましたか?
意味が違いますね|(笑)




