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双蛇ノ縁ーソウダノエニシー  作者: 環林檎


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39/62

第39話ー旅の行方はー

中国語がよく分からなくて、名前のふりがながバラバラしてます。そのうち統一しますので、すいません。

ほろ酔い気分の縁に向かって、近づいてくるものたちがいる。

ヤオ、ユエ、ヤンガの両親たちである。

「随分と、ご機嫌ですね。」

思妍(スーイェン)が微笑みながら酌をする。

「あぁ、佳々(ジャージャー)さん。皆さんの想いがこもった料理を食べたら、良い気分になるに違いないでしょう?」

縁は両手で盃を支えて言う。

「ありがとうございます。縁様のためでもありますがこれは我が子らへらの餞別なのです。これからは自分自身で食べ物を得て、食べなければなりませんでしょう?どうか故郷の味を覚えていて欲しいのです。」

徽因(フイイン)は寂しそうに微笑んで言った。

「そうだな。故郷の味というのは一生残るものだ。忘れられなくて、恋しい。でも、だから活力になる。」

縁はつくねをもぐもぐしながやいった。

「あの時、母がこうやってみじん切りをしていた、こうやって肉だねを捏ねていた…意外に各家庭によって細かいところが違う。そういったところがヤオたちの、感性の一部を作っている。」

縁は全員の杯に酒を注ぎながら続ける。

「父親のこともよく見ている。薪を割る時の割り方。割った形。親子で自然と似てくるんだよな。皆さんの在り方ひとつひとつを真似て、ヤオとユエ、ヤンガは成り立っている。ま、そこにこれからは私が入り込む訳だが…。」

そこで縁はクイッと杯を飲み干す。

「みなの思うところはひとつ、我が子の安全。」

と区切った。家族の者全員が沈黙する。

「安心して欲しい。私には使い魔が沢山いる。そのうちの足の早い鳥を3人に与える。ナンバーズのマルチデバイスの速度とは雲泥の差だが、定期的に連絡を取り合うことができる。それで安心できるとは思えないが、この鳥は私が世界中を連れて回った鳥、マーカーしたところに必ず行くことができる。ヤンガまだ未知数だが、ヤオとユエには転移魔法も教える予定だ。後は私が全力を尽くして守る。命をかけて。」

縁は真剣な目をして言った。

「本当でございますか。」

珍しく語気を強めて陳宇が言う。

「あぁ。この滝野縁、No.5(ナンバーフィフス)、強欲のグリードの名にかけて守ろう。私がかけられるのは、過去の名誉と命だけ。勘弁してくれるか?」

「承知しましょう。」

志強(ズーチアン)が言った。

「陰陽の乱れを沈めたら、ふたりは帰ってきますか?」

徽因は恐る恐る聞く。

「ーーーすまない。私はその答えを持たない。ただ、陰陽の乱れが整えば、世界を遍歴する必要は無いと考える。ただ、この世の陰陽の化身、只人と同じ生は歩めぬ。ただ、ヤオとユエは常に共にある。それだけは覚えておいて欲しい。」

縁はみなを見渡して言った。

「独りじゃないなら、充分です。ね、佳々。」

「ヤオと一緒なら。大丈夫。徽因。」

2人の母は涙を浮かべて抱き合った。思妍はそのふたりの肩を抱く。

「大丈夫と信じましょう。我が子のために。」

思妍も泣いている。

「こらこら、湿っぽいのは、辞めようって、言ったじゃないか…。」

気弱な陳宇(チンウ)がその黒い瞳に、涙を浮かべて言った。

「そ、そうだ!晴れの日なんだから。楽しく送ってやらなけりゃならない。」

志強の目にも涙が光る。

どうしたどうしたと近づいてきていた、ヤオとユエとヤンガの目にも涙が滲む。

ーここで泣いたらダメだ。ー

みんな思った。だって別れではい、旅立ちなのだから。


縁でさえツンとくるものがあった。親しい人々との別れ。いく度経験してもなれることの無い痛み。

「皆さん、もう1回乾杯して湿っぽい気持ち、流しちゃいましょう。」

縁は務めて明るく言った。

「では縁様、乾杯の音頭を。」

と陳宇。

「用意はいいか?酒は注いであるか?それじゃあ〜みなの前途を祝して、かんぱーい!『かんぱいーい!!!』」

と縁は白酒を一気飲みした。みなも一気飲みする。

「かぁーしみるぅ!」

身も心にも染みる酒であった。こうして宴はふけていく。




「あぁ、佳々(ジャーチャー)さん。皆さんの想いがこもった料理を食べたら、良い気分になるに違いないでしょう?」

縁は両手で盃を支えて言う。

「ありがとうございます。縁様のためでもありますがこれは我が子らへらの餞別なのです。これからは自分自身で食べ物を得て、食べなければなりませんでしょう?どうか故郷の味を覚えていて欲しいのです。」

徽因は寂しそうに微笑んで言った。

「そうだな。故郷の味というのは一生残るものだ。忘れられなくて、恋しい。でも、だから活力になる。」

縁はつくねをもぐもぐしながやいった。

「あの時、母がこうやってみじん切りをしていた、こうやって肉だねを捏ねていた…意外に各家庭によって細かいところが違う。そういったところがヤオたちの、感性の一部を作っている。」

縁は全員の杯に酒を注ぎながら続ける。

「父親のこともよく見ている。薪を割る時の割り方。割った形。親子で自然と似てくるんだよな。皆さんの在り方ひとつひとつを真似て、ヤオとユエ、ヤンガは成り立っている。ま、そこにこれからは私が入り込む訳だが…。」

そこで縁はクイッと杯を飲み干す。

「みなの思うところはひとつ、我が子の安全。」

と区切った。家族の者全員が沈黙する。

「安心して欲しい。私には使い魔が沢山いる。そのうちの足の早い鳥を3人に与える。ナンバーズのマルチデバイスの速度とは雲泥の差だが、定期的に連絡を取り合うことができる。それで安心できるとは思えないが、この鳥は私が世界中を連れて回った鳥、マーカーしたところに必ず行くことができる。ヤンガまだ未知数だが、ヤオとユエには転移魔法も教える予定だ。後は私が全力を尽くして守る。命をかけて。」

縁は真剣な目をして言った。

「本当でございますか。」

珍しく語気を強めて陳宇が言う。

「あぁ。この滝野縁、No.5(ナンバーフィフス)、強欲のグリードの名にかけて守ろう。私がかけられるのは、過去の名誉と命だけ。勘弁してくれるか?」

「承知しましょう。」

志強が言った。

「陰陽の乱れを沈めたら、ふたりは帰ってきますか?」

徽因は恐る恐る聞く。

「ーーーすまない。私はその答えを持たない。ただ、陰陽の乱れが整えば、世界を遍歴する必要は無いと考える。ただ、この世の陰陽の化身、只人と同じ生は歩めぬ。ただ、ヤオとユエは常に共にある。それだけは覚えておいて欲しい。」

縁はみなを見渡して言った。

「独りじゃないなら、充分です。ね、佳々。」

「ヤオと一緒なら。大丈夫。徽因。」

2人の母は涙を浮かべて抱き合った。思妍はそのふたりの肩を抱く。

「大丈夫と信じましょう。我が子のために。」

思妍も泣いている。

「こらこら、湿っぽいのは、辞めようって、言ったじゃないか…。」

気弱な陳宇がその黒い瞳に、涙を浮かべて言った。

「そ、そうだ!晴れの日なんだから。楽しく送ってやらなけりゃならない。」

志強の目にも涙が光る。

どうしたどうしたと近づいてきていた、ヤオとユエとヤンガの目にも涙が滲む。

ーここで泣いたらダメだ。ー

みんな思った。だって別れではい、旅立ちなのだから。

縁でさえツンとくるものがあった。親しい人々との別れ。いく度経験してもなれることの無い痛み。

「皆さん、もう1回乾杯して湿っぽい気持ち、流しちゃいましょう。」

縁は務めて明るく言った。

「では縁様、乾杯の音頭を。」

と陳宇。

「用意はいいか?酒は注いであるか?それじゃあ〜みなの前途を祝して、かんぱーい!『かんぱいーい!!!』」

と縁は白酒を一気飲みした。みなも一気飲みする。

「かぁーしみるぅ!」

身も心にも染みる酒であった。こうして宴はふけていく。


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