エターナル教団
今回はエターナル教団の話です。
「怪物王女エターナルを崇拝する教団の企て阻止に御協力下さい」
大神官から面倒臭い依頼をされた。
女神マリアの生誕祭に何かしらの妨害工作を企てているらしいので、阻止に協力して欲しいとの事だ。
「お断りします。私達には宗教対立に関わる意志はありません」
カノン様は依頼を拒否した。
「其処を何とかお願い致します」
「もう一度言います。お断りします」
カノン様は頑なに拒否した。
「お願い致します。お恥ずかしい話のですが、我が国の聖騎士は無能な者しか居りません。その理由は聖王様が容姿で聖騎士を任命するからなのです」
「「「「・・・・」」」」
トワ達は余りにも馬鹿馬鹿しい理由に呆れ果ててしまった。
「・・・・暫く考えさせて下さい」
「ありがとうございます。良い返事を期待しております」
「どうするのですか」
「大神官様の依頼を受けるのですか」
「私は反対です。あんな依頼を受ける義理はありません」
「確かに依頼を受ける義理はありませんが、聖国に恩を売るのという利点はあります」
「それにしても怪物王女を崇拝するなんて、余りにも趣味が悪過ぎます。私には理解出来ません」
「伝説では一部の変人達に熱烈な人気があったらしいわよ」
「大神官様、御依頼をお受けします」
「ありがとうございます、ありがとうございます」
大神官は二度も感謝の言葉を口にした。
「お前、エターナル教団に入信しろ」
私が聖都のスラム街で情報を集めていたら、胡散臭い男に入信しろと言われた。
しかも私をイヤらしい視線で見つめていた。
「ぎゃあああ」
男の股間を蹴り上げてやったら、悶絶しやがった。
男を人気の無い場所まで引き摺って、拷問で情報を聞き出した。
どうやら聖王の暗殺を企てているようだ。
「聖王様の暗殺だと。絶対に赦せん」
大神官は報告を聞いて、猛烈に激昂してしまった。
私は護衛として聖王の側を離れずにいた。
微かな殺気を感知したら、聖王に向かって数本の矢が放たれた。
聖王の前に移動して、全ての矢を掴み、暗殺者達に投げ返してやった。
「ぎゃあ」
「ぐわぁ」
「げぇ」
矢は暗殺者達に突き刺さり、奴等は聖騎士達に捕縛された。
「偉大なる女神様に代わり、そなたに聖幼女の称号を授けよう。最高の女神様に代わり、そなたに聖幼女の称号を授けよう。究極の女神様に代わり、そなたに聖幼女の称号を授けよう。~~~~~~~~」
聖王に感謝されてしまい、聖幼女の称号を授与される事になった。
要らない、迷惑だ、捨ててしまいたい。
「謹んでお受けします」
辞退は出来ないので、仕方なく受け取った。
「今度こそトパーズ共和国に向かいます」
トワ達はトパーズ共和国に向かって出発した。
「怪物幼女を殺せ」
教皇がトワの殺害を信者達に命令した。
これ以降エターナル教団に命を狙われ続けるのをトワは知らない。
次回はエターナルの話の予定です。