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怪物幼女と呼ばないで  作者: 雪月花VS花鳥風月
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エメラルド聖国

今回はエメラルド聖国の話です。

「他の周辺国への表敬訪問が決まりました。最初の訪問国はエメラルド聖国です」

カノン様に本国から他の周辺国を表敬訪問しろとの通達が届いた。

「お世話になりました」

「また来訪して下さいね」

私達はリミア様達に別れの挨拶を済ませ、エメラルド聖国に向かって出発した。

エメラルド聖国は女神マリアを崇拝する宗教国家だ。

カノン様も女神マリアを崇拝している。

私は無神論者なので女神を崇拝するなんて、絶対にお断りだ。


「貴女は女神マリア様を信じますか」

聖都に入った途端に宣教師らしきオッサンに声を掛けられた。

女神マリアを信じるだと、ふざけるな、誰が信じるか。

軽く闘気を放ってやったら、無様にも卒倒と失禁をしやがった。

「トワ、やり過ぎですよ」

「相変わらずね」

「・・・・」

カノン様に叱責され、カスミには呆れられた。

ゼラス様は無言だったが、ジト目で見つめている。

解せん、理不尽だ、私は悪くない。


「私が聖王のマリアンナです」

意外にも聖王は少女だった。

「ルビー帝国ルンバ公爵家長女カノンです。この度はエメラルド聖国と我が国の友好の為に参りました」

「ルビー帝国パワフル辺境伯家四女トワです。カノン様の護衛を務めております」

「護衛?幼女の貴女がですか」

いきなり幼女扱いされてしまった。

「聖王様、私は十五歳です。幼女ではありません」

「貴女が十五歳?信じられません」

「聖王様、トワは本当に十五歳です」

「・・・・カノン様が言われるのなら、本当に十五歳なのでしょう」

しかし聖王は疑いの眼で私を見つめている。

不快だ、面白くない、見た目で判断するな。

ムカついて闘気を放ったが、聖王は平然としている。


「女神マリア様は偉大なる女神様です。最高の女神様です。究極の女神様です。~~~~~~~~貴女も私と共に女神マリア様を崇拝しなさい。そして普通の身体に成長出来るように、女神マリア様に祈りなさい」

「「・・・・」」

女神マリアを崇拝、普通の身体に成長、余計なお世話よ。

聖王は異常だ、正気じゃない、完全に病んでいる。

トワとカノンは聖王の狂気を感じて、全身が震える程の恐怖に包まれた。


「直ちにトパーズ共和国に向かいます」

「お待ち下さい」

トワ達は謁見を終えると、脱兎の如く、次の訪問国トパーズ共和国に向かって出発しようとしたが、大神官に呼び止められた。


一方その頃エターナル達はルビー帝国に到着していた。

「まさかサファイア王国を訪問中なんて無駄足だったわ」

噂の怪物幼女はサファイア王国を訪問中だった。

「サファイア王国に戻るわよ」

「またすれ違いになるかもしれないから、ルビー帝国で待った方が良い」

「分かったわ」

エータナル達はルビー帝国に滞在する事にした。

次回はエターナル教団の話の予定です。

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