09 後始末
こっそりと門の外でシブマ1号をバトルモードに変型です。
もちろん、誰にも聞かれないよう小声でね。
バトルシブマを孤児院の玄関脇に持ってきたら、やる事開始です。
まずは佐州さんに連絡です。
同じ召喚脱落者仲間の佐州さん一家は、うちのチームだけでは対処出来ない問題に手を貸してくれる大切な仲間です。
お願いして、王都に連絡をとってもらいました。
佐州さんの声はいわゆるイケボって言うのかな。
魔導通信機越しでも安心させてくれる良いお声です。
お礼を述べて通話終了、本当いつも厄介ごとばかりでごめんなさいです。
目を覚ましたミスキさんにアイネさんが事の経緯を説明してくれたみたいです。
ミスキさんは私のやらかし、直接は見てませんものね。
潤んだひとみで抱きついて感謝してくれたけど、
ごめんね、ミスキさん。
お姉さんは今、あなたの柔らかボディを堪能出来る気分じゃ無いんだよ。
ミスキさんが気絶したのは『読心』スキルのせい。
老神官さんによれば、『読心』ってのはいわゆるテレパス的な何かっぽいそうです。
あのえろえろ院長のいやらし思考を覗いちゃったんじゃ、まともな乙女なら卒倒しちゃいますもんね。
さすがの私もそんなの覗いて大丈夫な自信は無いよ。
やる事やったら力が抜けちゃったみたいで、その場にへたり込んじゃいました。
チームモノカって名前、変えちゃおっかなとか考えていたら、背中に誰かが抱きついてきました。
ありがとう、マクラ。
本当ごめんね、ダメなお母さんで。