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06 儀式
朝、朝食をと勧めてくれるミスキさんだったが、表に馬車が来た気配に一旦固辞。
食堂に入って来たのは院長殿と老神官。
「ミスキ、客人かな」
恰幅の良い院長殿、我ら四人に向ける視線が少々気になった。
「昨晩よりお世話になっております、モノカという流浪の騎士であります」
「よろしければ騎士様もミスキさんの新しい門出に祝福を」
老神官のお誘いに仲間たちがうなずく。
「では、早速」
院長殿に導かれて、院内の広間へ。
厳かな成人の儀式。
鑑定の儀式も終わり、老神官のお告げ。
「ミスキさんの固有スキルは……『読心』」
儀式の間、目を閉じていたミスキさんが嬉しそうに院長殿を見て、
次の瞬間、
その場に崩れ落ちた。