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05 成人


 ミスキさん手作りの夕食と旅の合間にアイネさんが作った焼き菓子。


 全員で堪能させていただきました。


 今は食後のまったり時間。



 これまでに聞いたミスキさんの話。



 由緒ある孤児院も自分が最後のひとり


 15歳になった私は明日が成人の儀


 院長さまが連れてきてくださる神官様から固有スキルを教えていただければ


 自分もやっと人さまのお役に立てる



 聞けばこの孤児院では成人の儀を迎えた子から、判明した固有スキルを活かせる仕事に引き取られて行くとのこと。


 院長殿は両手が不自由なのにも関わらず、孤児院の維持に励んでくれているとのこと。



「素晴らしい孤児院なのですね」


 ノルシェが感心している。


「どうして孤児院なくなっちゃうの」


 マクラの疑問にアイネさんはいつも真剣・真摯に答えてくれる。


「この国が平和になればなるほどご両親と離ればなれになっちゃう子どもが減って、いつかは孤児院も無くなっちゃうんだよ」


「とっても良いことだけど、ミスキお姉さんはちょっぴりさみしいね」


 マクラを抱きしめるミスキさんの目にあるのは、寂しさの涙か、嬉し涙か。


「ここでの最後の夜に、皆さんと出会えてとても嬉しいです」



 こちらこそ、です。


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