リラの花咲く夜空に
人通りの無い暗い夜道
今日も一人で帰るキミ
肩を落として
唇をギュッと固く結んで
いつも何かを我慢して
いつも下をうつむいて
ねえそこに何かあるのかな
それはとても楽しいもの?
それはとても小さなもの?
僕はキミを知ってるよ
まだすごく小さな赤ん坊の頃
キミはママの腕の中で
僕を見上げて手を伸ばした
僕は毎年ここで咲くけど
キミはもう2度と僕を見ることはなかった
僕は今年もここで咲いているよ
僕は今日もここでキミを見てるんだ
キミが僕に気がつくのを
荷物が重いのかな
それとも
誰かの言葉が胸に重いのかな
ねえ顔を上げてごらんよ
満月ではないけれど
今日も夜空に月は輝く
田舎の澄み切った夜空には敵わないけれど
ここでも星は満天にきらめく
顔を上げてごらんよ
上を向いて
夜空を見上げて
今日は水瓶座から星が降る
顔を上げて
見上げればそこには
月明かり、星明かり、流星雨が輝いて
リラの香りが降り注ぐ
この高い木の上から
いつもキミを見てる
毎年キミを思ってる
だから、顔を上げて
ほら、星が降る
キミの願いが叶う