表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/2

変な生き物とただの犬

2話です。前置きは短く、さくっと仕上げます。

 どうも、気づいたら知らない場所にいたクロです。

 ご主人様を探そうにも、見えるところが全部草原です。どこに行けばいいのでしょう?

 そもそもここはどこなのでしょう?

 家の近所にこんな場所はなかったはずだし、知ってる匂いも1つもしない。

 生き物は沢山いるけど、見たことない。

 例えば、ネズミほどの大きさの猪のような生き物の群れや、全身から角が生えた鹿のような生き物。

 遠くの方では、熊ほどもある大きなカタツムリとヤドカリが互いの家を奪い合っている。


 うん、多分あっちに行くのは危ないから反対に進んでみよう。


 クロはとにかく人間に会えればいいそう思って歩いた。

 というのも、クロは昔迷子になったことがあった。

 その時、首輪の連絡先に気がついた親切な人のおかげでパパさんにむかえにきてもらったことがあったのだ。

 今回も人のいるところにさえ行ければ帰れると、そして人の巣ほど大きなものに気が付かないはずは無い適当に歩いても見つかるはずだと思っていた。


 大変だ、もう日が落ちかけている。にもかかわらずどこまで歩いても草原しかないじゃないか、それにヘンテコな生き物ばかりだ。


 二本足で行進する兵隊のような蟻

 ルビーのような真っ赤な目をしたこうもり

 ブルドーザーみたいなザリガニ

 アルマジロみたいなダンゴムシ

 飴玉のような岩から出てくる蛇

 尻尾を見る頃には顔は忘れてしまった

 そして風に揺れるヤシの木みたいなイソギンチャク


 今までこの生き物たちはどこにいたのだろうか?

 それらは、猫やネズミ、たぬきや狐、それから虫やカエルといった僕の知る生き物とはまた違っていた。

 それに、前にテレビというもので見たことのある

 白黒のシマシマの馬

 首と足が長い黄色と茶色のキリン

 鼻が長くて人間を載せられるほど大きな象

 虹色のゼリーのようなクラゲ

 ビルより大きくて火を噴くトカゲ

 と比べたらそこまでおかしな生き物でもないのかもしれない。


 そんなことを考えながら歩いていると気づけば遠くに森が見える。

 やっと草原が終わったことが嬉しくてクロは森まで走った。


 森に近づくこれまた見たことの無い植物のオンパレードだったのだが、クロはそんなことよりも気になることがあった。

 先程何か人影のようなものが森の奥に入っていくのを見たからだ。


 人がいる。僕は無我夢中で走った。

 ところがすぐに足を止めることになる。

 血なまぐさい。明らかに人とは違う強烈な臭いがする。

 僕は草の影からこっそり様子を伺った。

 そこには、子供ほどの大きさの緑色の人間が、3人ほど何やらギャーギャー言っている。

 手には棒のようなものを持ち、何かを叩いているようだった。

 その何かとは、青色のゼリーのような、しかしよく見るとプルプル動いているから生き物なのだろう。

 ナメクジだろうか?それともクラゲ?

 なんにせよ、緑の人間がその変な生き物をいじめているのだ。


 クロはここから逃げようと思った。

 また棒で殴られるのは嫌だ。そもそも3人に勝てるわけが無い。なんな変な生き物を助ける必要は無い。

 そう思うと同時に助けたいという思いもあった。

 今度こそ助けたい。今逃げたら、またご主人様を助けられないのでは無いか。見たところ子供のようだし、不意をつけばあるいは。


 そういう思いの葛藤に、クロは押しつぶされることとなるのだった。

最後まで見てくれてありがとうございます。

犬目線でどこまでを理解してればいいのか分からないから難しい。そんなことより


クロはゴブリン達ににミサイルのように突っ込んだ。緑の人間ってゴブリンだったの?じゃあ青いゼリーはスライムか!窮地に陥る。クロとスライム、最強最悪の自体にクロの声が響き渡る。

次回、犬とスライムとそれから魚?

「僕が目になろう!!」


※この予告は、事実を元にしたフィクションです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ