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テロリスト


俺は今帝都をドライブしている。

運転席は地上から4.5m離れているので、基本的屋根しか見えない。



ダンプで門を突き破り、そのまま帝都を走っている状態だ。

皆さん申し訳ありません。

通らせてください。



向かうは皇城。

このまま城に自爆テロを行う予定だ。

ダンプを使うなんてタリバンも真っ青だ。



皇城に着き、そのまま城門をお邪魔しますデストロイ。

最近東南アジアで流行ってるらしい(大嘘)

そのまま城の入り口に突っ込む。



ガッシャーン!!

隣の晩御飯。



ダンプから降りて、そのまま収納にしまう。

人間の胴体ぐらいある石が落ちてきた。

玄関壊れてますよ?



バスン!! バスン!! ズガァン!!

ヒャッハー!! 水だぁ!!



「おい、客人だぞ。皇帝のところに案内しろ」


「ひっ!!」


「ジェイソン。なんでみんな俺を怖がってる」


「アポ取ってないからっす!!」


「それは俺が悪いな」



そのまま執務室に案内してもらう。

優しく丁寧に。

っていうか皇城の作り複雑だな。

どうやって帰ろう?



バン!!

「お前皇帝?」


「なんだ貴様!!」


「お前皇帝?」


「おい!! 俺が誰だか」


「お前皇帝?」


「話を聞いておるのか!!」


カチン。

「ギャァァァァァ!!」


「皇帝か聞いているんだ。聞いていないことは答えるな。殺すぞ」


「ぐっ。いかにも余がこの帝国の皇帝だ」



このデブゴン2世が皇帝のようだ。

この国はレアな魔物が多いな。



「はじめまして皇帝陛下。出頭願いを聞いて遊びに来ました。ミヤジマ支国の国王、ケン・ミヤジマです。よろしく」


「なっ!! ミヤジマだと!?」


「いかにも、喧嘩を吹っ掛けられたので買いに来ました。処刑してもいいですか?」


「待て!! 話をしようじゃないか!! 私たちには大きな誤解があるはずだ!!」


「いいでしょう。伺いましょう」



エンペラーオークに連れられて、大きな会議室に入ってきた。

俺たちはそこで待っていてほしいと言われ、中で宴会を始める。



「階段革命じゃ!!」


「革命返しっす」


「なっ!! 嘘じゃろ!? 儂は後3しか持っておらんぞ!!」


「2が3枚の8切りのキングで上がりだ」



この場でこのゲームは皮肉だな。

しばらくすると、兵士が大勢入ってきた。

部屋の隅に山積みにしておく。



「来ないな。迎えに行くか」


「そうっすね」



謁見の間に兵士といたので、兵士は掃除して会議室に引きずりだしてきた。



「それで、どう責任取るんだ?」


「金ならいくらでもやる!!」


「金はいらん。国を明け渡せ。セバスチャン、候補は?」


「これの姉ですね。まともな方です」


「じゃあそいつで。帝都にいる貴族を全員呼び出せ。そこで皇帝を代える」



皇帝を牢屋にいれ、そのまま皇帝の寝室で休憩する。



「ふぅ。これで終わったな。後は皇帝を代えて帰るだけだ」


「お疲れ様でございます。お食事になさいますか?」


「食事は食べないほうがいいだろう。毒が入っていそうだ。全部こちらで用意しよう」


「そうっすね。でも、まじで国に勝っちゃいましたね」


「数が多くてキツかったけどな。さすがにもう懲りただろう。次やったら許さないけどな」


「国を相手にするより主様を敵に回した方が怖いっす!!」


「帰りに帝都の城壁全部破壊して帰るか? 当分は戦争できないだろ?」


「さすがっす!!」



明日会議が開くことが決まったので、今日はこのまま皇帝の寝室で泊まる。

あまり外には出ない方がいいだろう。

夜も暗殺者が何人か来たが、気配が近づいた時点でみんなで掃除した。




翌日、大勢の貴族が集まる議事堂に案内される。

ウォーケさんも一昨日あった貴族も一緒だ。

中には派手に怪我している貴族もいた。

許してにゃん。



「セバスチャン。頼んだ」


「かしこまりました。オホン!! 本日は来ていただきありがとうございます。本日皆様にお集まりいただいたのは、皇帝陛下がデュッセルドルフ様からエリザベス様に代わることを発表するためでございます」



「なんだと!! そんなこと許されるはずがない!!」


「「そうだ!!」」


「じゃあ誰が戦争の責任を取る? そもそもこれは話し合いではない。発表だと言っただろ? では聞こう。デュッセルドルフが皇帝のままがいいと思うものは?」



派閥で席が決まっているのだろう。

片側に座っていた貴族が全員立ち上がった。

楽でいい。



「つまり、お前らが俺に喧嘩売ってきたんだな? そういうことだろ?」


「そ、それとこれとは話が別だ!!」


「そんなことは俺が決める。俺の平穏な生活を邪魔してただで済むと思ってるのか?」


「元々そちらに陛下暗殺の容疑がかかっていて」



バスン!!

「どっちにしろ戦争するつもりだったんだろ?」


バスン!!

「じゃあ結果は変わらないじゃないか」


バスン!!

「俺は静かに暮らしたいんだ」



カシャ。

ブゥゥゥゥゥ。

カシャ。

ブゥゥゥゥゥ。



一人も残さない。



「後は残ったお前たちが国を作れ。今度俺に近付いたら死んでもいいものだと考える。セバスチャン、俺は疲れた。部屋で休んでるから終わったら結果だけ教えてくれ」


「………かしこまりました」



さすがに疲れた。

早く帰ってゆっくりしたい。



その後セバスチャンが来て、キレイにまとまったことを教えてくれた。

今回の慰謝料として300万fが渡されるそうだが、そんなことはどうでもいい。



帰って土木がしたい。

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