戦闘訓練
取り敢えずみんなに報告。
帝国と戦争になっちゃいました。テヘッ
「まぁいずれとは思っていましたが………」
「必然じゃな!!」
「ジェイソンさんは?」
「取り敢えず行くメンバーは俺、セバスチャン、グスタフ、ジェイソンは行くとして、5人って言ってあるが、ポアソンは戦えない。後の2人も家族がいるからな。断って構わない。断って当然だからな」
「畑が見れないのは嫌ですが、私も行きます!!」
「いや、戦いだったら俺が行くべきだろう。ケビンさんは元々戦ったことがないんだ。ここは俺に行かせてくれ」
「だが、ウォーター君はまだ小さい!!」
「大丈夫です。息子は私が面倒みます。何よりまだケン様に恩を返せていないです」
「恩ならみんな返せていないんじゃ。別に死にに行くわけじゃない。ただの5対万の喧嘩じゃ。お主らも旦那がお前さんらを一番に考えとることは知っとるじゃろう。そんな真剣に考えんでいい」
「ホッホッホ!! 私と旦那様の2人でもこの喧嘩は買ったでしょうな。グスタフ殿はどうせついてくるでしょう。ジェイソン殿は………来ます」
「遠距離が得意な俺が行った方がいいということです。ケビンさん、自分に任せてください」
「言っとくけど、行くなら絶対勝つぞ。どんな手を使ってもな。元々5人で行くって言ってるんだ。今回はどんな手を使っても卑怯じゃないしな」
「すごいのぉ。旦那が言うと万の相手が可哀想に思えてくるわい」
「ワニにヘビ、どれも悲惨でございました………」
明日からみんなで戦闘訓練を始める。
ちょうど冒険者も森に行ってて居ないし、射撃練習しても問題ないだろう。
クソ!! 呪われた左腕が疼くぜ。
翌日、ジェイソンを抜いた4人でフル装備に着替え、家の裏に集まった。
ショベルカーで土を盛り、前に的を置いて射撃訓練する。
もう本部長もパーチュも見ているが気にしない。
「真っ黒だな………」
「怖いですね………」
みんなでパカパカ仲良く屁のこきあいをする。
単発はやっぱり指が疲れるな。
一回解体して銃を調べてみる。
トリガーを引くとこの金具が外れて発射されると。
で、火薬の反動で戻ってきたらここで引っかかると 。
壊れるかも知れないけど、1丁だけ金具を削ってみよう。
アメリカで一番売れてるだけあって安い。
Ruger10/22。
お値段25000円。
アメリカいいのかそれで。
分解した銃を組み直し、離れて紐を引っ掛けて撃ってみる。
ブゥゥゥゥゥゥゥ。
嘘、3秒ぐらいで25発消えたんだけど。
え、やだ。
なにこれ怖い。
「ガハハハハ!! そりゃあいい!! 儂も改造するぞ!!」
「こんなに撃ったらマガジンの交換が大変でしょうに!! やめときなさい!! ショットガンなんだから!! 口尖らせてもだめ!! 代わりにみんなにこの銃を作ってくれ」
「よし来た!! 任せとけ!!」
改造を任せたのはRuger製ChaegerPistol。
不細工だけど、今改造した銃を短くコンパクトにしたやつ。
持ち運びに便利。
そろそろ俺が交代に行かないと。
物資が不安だ。
ジェイソンにも射撃訓練をさせないといけないしね。
本部の人たちは行かなくて良いみたいなので俺だけバイクで向かう。
「ジェイソン、交代だ。帰って射撃訓練しろ」
「え? なんでっすか?」
「いいから行け」
ったくなんで何も聞いてないんだ。
何もできないと暇なので、野良を捕まえて剣術の稽古。
左手は模擬銃。
やはり体が鈍ってるな。
みっちり鍛えておこう。
夜に、ロビン君が交代に来た。
どうやらグスタフにお願いして来てくれたようだ。
もしかしたら昨日の会議を聞いていたのかもしれない。
やっぱりやさしいな。
みんなのためにも頑張らないと。
遊び相手を見つけるために、冒険者のエサをいくつか渡しておいた。
帰って夕食後、使える物はないかサイトを調べていく。
防弾車は未だに0円であったが、どうやらオーダーしないと料金が出てこないようだ。
オーダーを押してみるが、何も起こらない。
買えないでござる。
取り敢えず銃を買うか。
全員AR556に換えて、俺とシードはスコープ。
みんなはドットサイトにしよう。
もちろんサプレッサー付き。
シードは今308Winchesterなので、対物ライフルも装備しよう。
Barrett製M82A1、50口径。
1キロ先ならまず外さないな。
音デカそうだけど。
後は行ってから考えよう。
どうせ、その時その時で買えるんだ。
全員にAR556を渡した。
シードにもM82A1も渡して、一回撃たせてみる。
耳栓は忘れない。
ズガァァァァン!!
「!!」
「………凄まじいなおい」
「これで何撃つんじゃ? ドラゴンでも倒すんか? 城門でも貫通しそうじゃぞ?」
「城門を撃とう!!」
「適当じゃのう………」
今日は魔物グランプリの最終日なので一回物資を回収しに戻らなくちゃいけない。
バイクで飛ばして30分で到着。
ザーと全部の物資を回収。
ロビン君も回収して湖に戻る。
そこからまた射撃訓練を行なった。
みんな結構上手いな。
ジェイソンを除いて。
盾を地面に立てて、そこに銃を固定して撃たせる。
安定してきた。
夕方頃、魔物グランプリの優勝を決める。
優勝は、大きな山猫を取ってきた3人組冒険者たちだった。
お前らも酒が一番嬉しいのか。
翌日の武闘会に参加するものは先に休んでいるらしい。
俺とグスタフ、セバスチャン、ジェイソンも参加するので、先に休もう。
明日は暴れるぞ!!
朝からウォーミングアップでみんなと4人で組み手を行う。
武闘会をやる前から俺とジェイソンはボロボロだ。
「どうしたんですか? ボロボロじゃないですか」
「パーチュさん、おはようございます。これはさっきまで組み手をやってまして」
「大会出られるんですか?」
「まあうちの武闘派2人に比べたら屁でも無いんで」
ステージに立って、大会の開始を伝える。
「お前ら!! 俺みたいになりたくなかったらさっさと棄権しろよ!! 忠告はしたからな!!」
「なにがあったんだ?」
「セバスチャンさんとグスタフさんにやられたそうですよ」
「グスタフさん強かったからな」
トーナメントなので、広場を4つに分けて戦っていく。
俺の初戦は短いナイフを持ったすばしっこそうな男だ。
俺は両手に短剣。
開始と同時に距離を取りながら、こっちが突っ込んでくるのを待っている。
もちろん突っ込んでいく。
ステップを踏みながらぐるぐると回っていくので、足にタックル。
そのまま海老反りを決めてフィニッシュ。
次の相手は盾もった戦士スタイル。
やりづらい。
だけど王都での戦いを踏んで対策はしてある。
ロープにフックを付けただけの物。
足や盾を引っ掛けて戦う予定だ。
警戒しているが、避けきれまい。
突っ込んできやがった。
フックを投げて、横に逃げる。
そのままこっちに向かってくるので、ロープを跨いだ瞬間にめっちゃ引っ張る。
よっしゃ転けた!!
すかさず盾を取り上げて、ほうり投げる。
これで盾は無くなった。
えっ降参?
次の相手はグスタフだ。
朝の恨み晴らしてやろうぞ。




