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商品を増やそう



「売れるもの何かないですか?」


「どうしたポアソン急に?」



どうやら、俺の商売を見て商人の血が騒いだようだ。

どうやら店や組合相手に商売がしたいらしい。



ここで直接冒険者と言わないところがいいやつだな。

ちゃんとみんなに儲けさせようとしているように考えているようだ。



ポアソンを連れてブロンズ商店に向かう。

店の中では、俺が卸した商品も含めて色々売っている。

今まで売っている商品はメタルマッチ、アルミストーブ、ポンチョ、バックパック。

今なら色々売ってもいいだろう。



ロバートさんも呼び出して3人で会議を開く。



「例えば、破れにくい上着や手袋、ブーツなんかも卸せますね。あとはお腹が膨れるエナジーバーなんかも良いかもしれません」


「保存期間の長い食料は有難がられますね。破れにくい装備もイケると思います」



丁度冒険者が客として入ってきたので、意見を聞くことにしよう。

ついでにカバンも何入れてるか見せろ。

恥ずかしい? 死んどけ。



「なるほど。意外と細かい物は袋に入れて運んでるのか。これなら太ももや腰につける小さいカバンなんかも便利だな」


「そうですね。衣類は少ないようですし、保存食もあまり入ってませんね。小型の物ならいいかも知れません」


「毛布が結構場所取ってるな。丸めて縛り付けられることをもっとアピールした方がいいな。あと飯ごうやカップ、水筒なんかももっと良いものを売ってみよう。コンパクトで使い勝手がいいやつ」


「剣の他に包帯と裁縫セット、砥石は組合で販売しているとして、ロープと万能ナイフも売るか」


「なんですかそのナイフ!! そんな物売れるに決まってる!!」


「後はタープとシャベルと斧もあった方がいい」


「あと方位磁石も絶対必要です」



そんなこんなで売るものをノートにまとめ、値段を決めていく。

今回は安いものは仕入値を20%、高いものは40%として店に卸す。

店も利益を上乗せするので物は高くなるが、安くしすぎるつもりもない。

安かったら問題だ。



次に組合に卸す物を相談しに行く。

これもロバートさんと相談して消耗品なんかは組合に売ることにした。

今回は組合員とさっきの冒険者を拉致ってきて、会議に参加させる。

えっ? 狩りに行きたい?



「ということで砥石や包帯、裁縫セット以外に何か売りませんか?」


「一応私の方でも考えてきたのですが、例えば女性用品なんかはあった方がいいと思うんです。これはブロンズ商会でも売りに出すことが決まりました」


「しかし、それはここで買いたがる冒険者がいないです。やからばっかりですし」


「そうですか。じゃあこういう保存用の袋とかどうですか? 中の液体が漏れないようになっています。ただ穴が開きやすいので注意が必要ですが」


「それは素材の保存にいいですね!! 売れると思います」


「後は細かい傷に貼る絆創膏という物もいけると思います。包帯を使うほどじゃない傷に使えます。後はこういう大きいゴミ袋なんかも素材を包むのに使えると思います」


「なるほど、いいですね。これはここから素材を町に送る時にも使えそうです」


「後は虫除けシートですね。虫が寄ってこなくなります」



その他にも、胃薬と軟膏、濡れティッシュ、エナジーバー、非常食なんかも販売することが決まった。

一応ブロンズ商会と値段が決まっているものは同じ値段での販売が決まり、組合も医療具の販売には乗り気だ。



「医務室作りませんか? ヒール系が得意な方を呼んで」


「丁度本部にお願いしているところです。元々こんなに冒険者が集まると思っていませんでしたので、準備してなかったんです」


「分かりました。よろしくお願いします」



本格的に冒険者の町になってきたな。

国民より多いんじゃないか?



パチ、………パチ。

「楽しそうでございますね」


「遊んでるだけだからな。楽しくなかったらやってない」


「ホッホッホ。結構結構。王手でございます」


「わかってるよ。ほいっと」


「………なんと。………参りました」


「修業が足りん!!」



ポアソンも仕事ができて楽しそうだし。

めでたしめでたし。



残金は115万fです。

今月ドワーフの酒の購入で130万fぐらいには行くかな。

なんかデカイ買い物でもしたいな。



日本酒を飲みながらジェイソンが作った燻製を食べている。

ロビン君も横で将棋の勉強だ。

暖かくなってからここ最近はずっと着物を着ている。

似合ってるからいいが。



「なぁ。映画みたいな道場作りたいな」


「畳の道場が良いですな。合気道の練習もできます」


「僕も古武道の練習がしたいです!!」


「作るのは良いけど、場所はどうする?」


「畑の横とかが便利ですが、雰囲気を出すなら森の中などでしょうな」


「畑はこの後拡張するかも知れないし、森なら家の横の森の向こうか」



今我が家は湖の道路の終点にある。

横は森だが、ここに日本風に飛び石と砂利の道でも敷いて少し入ったところに作ろう。

日本家屋は難しくて無理だが、漆喰や障子、襖なんかは売っていたので風にはできるだろう。



早速グスタフを呼んで、道場の設計をお願いする。

参考に家屋や庭園の写真集なんかを渡しておく。



なんか最近建築してないと落ち着かないな。



病気かな?

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