次の暇潰し。
車を買いました。
電気自動車。
日産リーフ。
もろもろ込みで4万1600f。
買った理由は根っこを引き抜くため。
昔動画で見たことあった気がする。
免許を取ってからほどんど乗る機会も無く、ペーパードライバーだったが、この機会に買ってみた。
充電のためにソーラーパネルを増設。
車庫も買った。
電気トラクターを買おうか迷ったが、全部小型の芝刈機で馬力が足りない。
walmartで車を見つけた時に買おうか迷ったのだが、そもそも乗らない俺にはどれが電気自動車なのか分からない。
充電もめっちゃ時間かかる。
急速充電ポイントなんて異世界には無いからな。
取り敢えず試しに湖を走ってみる。
意外といいな。
「こ、これは速いですね」
「今40km出てるからな。飛ばせば町まで30分で行けるぞ」
「なんで今まで買われなかったので?」
「どれが電気で走るか分からなかったから」
唯一名前で知っているのはこいつだけだ。
あげくのはてに車を買いたいなら住んでいる場所のzip codeを入力しろと出てくる。
入力しないと見ることさえできない。
適当に数字入れたら入れたから良かったものの。
パスワードみたいな感じだったら閲覧することすら無理だっただろう。
毎日暇な時間にポチポチやっといて良かった。
子供たちを乗せてもう一周。
家の裏に出て、チェーンを丸太にくくりつけ、引っ張る。
やっぱりこれだけじゃ無理か。
穴を掘って太い根っこをチェーンソーで切断、もう一回試す。
モリモリっと根っこが出てきた。
良かった、動画みたいに飛んでこなくて。
滑車で引き上げることもできるのだが、それなら収納の方が早い。
道路が無いからペーパーでも安心。
………事故らないように気を付けよう。
そこから2週間かけて切り株を全部除去し、25m×25mほどの平地ができた。
後はケビンに任せよう。
俺は皆との狩りの準備だ。
行くのは俺とセバスチャン、ジェイソン、ロビン君の4人。
グスタフとケビン、シード、ポアソンはお留守番。
この機会にシードとポアソンにも銃を渡す。
もう大丈夫だろう。
ポアソンには拳銃だけ。
元々戦闘要員じゃないしな。
シードは拳銃とライフル。
俺のよりも遠距離が狙える308Winchester弾。
Amalite製 AR10 Super S.A.S.Sという長い名前の銃だ。
サプレッサー付きだが、どこまで静かになるか。
湖の反対側に木の板を設置、スプレーで白く塗る。
家まで戻ってきて射撃練習だ。
「向こうの的を狙う」
「1kmぐらいありますが………」
まずは距離的に落ちる分少し下向きにスコープを設定。
風が北から吹いているので少し左にこちらも設定する。
シュパーン!!
もう少し上。
シュパーン!!
ちょっと左。
シュパーン!!
的に当たった。
ど真ん中とはいかないが20発撃てるんだ。
バンバン撃ちながら調整してもらおう。
シードを助手席に乗せ、リーフで確認に向かう。
「………貫通してますね」
「多分金属でも貫通するぞ」
「私に渡さなかった意味が分かりました」
「次はお前の番な」
的に白紙を貼り付けて隠す。
リーフで戻り、スコープのつまみの弄り方を教えて、撃たせる。
シュパーン!!
「上に行きすぎだ。後ろに何も無い場合、どこに落ちたか分からないから下から狙っていけ」
シュパーン!!
「少し下だがそれでいい。もう少し左に設定しろ」
シュパーン!!
シュパーン!!
シュパーン!!
シュパーン!!
「当たったぞ。確認してみろ」
「当たってますね」
「この銃は弾が20発入る。スコープを設定する時間がないときは連射しながら調整しろ」
連射しながら、ズレた分を感覚で移動させて的に当てる。
一度当たればそこに狙い続ければそのうち当たる。
「時間がある時に練習しとけ。後これは相手が遠い時用だ。短い時は俺が使っているときと同じものを使った方がいい。スコープをいちいち付け直さなくていい」
ルガーの10/22とそれぞれの弾も渡しておく。
「ちゃんと安全に気を付けてな。使うのは簡単だが普通に死ぬから」
「………はい」
よし、これで出発準備も完璧だな。
ロビン君を勇者にする計画を実行するときが来たようだ。
あの蛇もう一回出てくれないかな。
今回は普通の格好だと寒いので皆厚着を準備した。
中や外に防具を装着できるようにしている。
ロビン君は袴なので中にスパッツを履かせて、上からロングコートを着させている。
………フォースとか使いそう。
取り敢えずいない間のことをグスタフとケビンに任せ、大量の弾薬を置いておく。
もうすぐ1月。
次のサイトはなんだろう。
ガソリンと楽天が良いな。




