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道路完成

いよいよコンクリートを敷く作業に入る。



練った生コンに手を触れて収納。

それをアホほど繰り返す。



コンクリートを練る箱は全部で7個。

ガンガン生コンが貯まっていくが、量が必要なので生コンはあればあるほどいい。

これからの建築でも使えるしね。



今日は一日中生コン作成だ。

1日コンクリート作りをやり、2日間を道路作りに費やす。



予定は俺が歩きながらコンクリートを出していき、皆が後ろから均す。

一応水捌けを考えて真ん中を盛るか横向きに切れ込みをいれるか考えているが、盛るより溝を作って脇に流す方が楽だろう。



一回で170リットルくらいできる計算なのでトン単位で収納に入っている。

これでどこまで敷けるか。



その日は皆ドロドロなので、シャワーを浴びてから飯にする。

今日も手抜きで丼ぶりだ。



ウインナー卵とじ丼。

俺がメンドクサイ時によく賄いで食べていた飯に、鍋ごと炊いたスープを置いておく。

今日は豚汁に野菜をいっぱい入れ、これだけでも腹が膨れるように作った。



「今日の飯はガツンとくるな!!」


「このスープもうめぇ!!」


「主様のご飯は種類が豊富ですね」




皆さっさと食って寝る。

皆どんどん山賊みたいになっていくな。

面白いから別にいいが。




今日から道路作りだ。

俺はバックしながらコンクリートを出していき、横から皆がカーリングの要領でならしていく。

ロビン君とポアソンが薄い板で後ろから等間隔に溝を掘っていく。

別に完璧な平らじゃなくても馬車が通れば問題ない。



時速1km程度のスピードで進んでいく。

下手したら今日終わるんじゃないか?



と思ったがコンクリートが途中で足りなくなった。

大分早い段階で。



「コンクリート5日の舗装1日だな」


「それぐらいですかね」


計算したら2300トン必要だった。

こりゃあキツイわ。

急いで1日でできるコンクリートの量と必要な量を計算する。



「コンクリート10日だな」


「そんなに必要ですか………」


「それでも足りないぞ」



そこから毎日コンクリートを練っていく。

慣れてきたのか皆の効率も上がっている。

1日でできる量も増え、大量のコンクリートが収納に入っていく。



肉体的にキツイので、飯も少し量を増やし、プロテインの補給もさせた。

味が好きなようで皆ガブガブ飲んでいる。

ジュースじゃないぞ。



休憩時間に稽古をしたり、釣りをしてストレスを発散させる。

同じことを10日も繰り返すのは仕事でもキツイからな。



そうして10日後には2500トン溜まった。

旅人亭の基礎も含めて作ったからな。

どうせまた使うこともあるだろうし。




「1日で終わらせるぞぉ!!」


「おぉ!!」




ガバガバとコンクリートを出しながら歩く。

時速500mくらいのスピード。

ちょっとずつ速くしていき、皆のスピードに合わせる。




重機よりも細かいところまでコンクリートを出せるので14人でやればスピードは速い。



昼前には川に到着、皆でサンドイッチを食べる。



「それにしても速いですね」


「ここからの方が長いからな」


「今日中に終わるので?」


「グスタフ、どうだ?」


「この速さならギリギリじゃな」


「だそうだ」



チャッチャと飯を終わらせ、作業に戻る。

午後は時速1kmぐらいで進む、多少のムラは気にしない。

もう道作りは飽きたのだ。

さっさと建築に入りたい。



午後6時、なんとか村までコンクリートを敷き終わった。帰りながら点検するが、問題は無さそうだ。



「皆ご苦労!! 明日は休みにした。今日は好きなだけ飲んでくれ」


「「おぉ」」



今日も手抜きの海賊料理だが、酒も解禁、肉も大量に準備した。

クーラーボックスには大量のビールが冷えているし、ウォッカやウイスキーなんかも置いてある。



「うめぇー」


「ここの酒飲んだら他に行けねぇよ」


「これ終わったら俺たち仕事終わりじゃね?」


「それはまずい………」



冒険者は出ていきたくないようだ。



「安心しろ。仕事はまだある」


「ホッホッホ。スローライフにしては忙しいですな」


「自分のペースでやってるんだ。十分スローだろ」


「この長さの街道をこの短時間で終わらせるのがスローなら、町の生活もスローじゃわい」


「僕は楽しいです!!」


「ロビン君はいい子だな。今度町で何でも買ってあげよう」



聖剣とか売ってないかな。



「うちの息子にそんなに良くしていただかなくても………」


「気にすんな。暇潰しだ」


「今回の道路作りではいくらほどお使いに?」


「35万ってところだな。人件費込みで」


「「え?」」



3500万円か、業者じゃないしそれくらいするかもな。

残金は64万f。

意外と減らせたな。



「まだ金ならあるぞ。なんかやりたいことないか?」


「アニキの仲間みたいな防具が欲しい!」


「高いぞ! 家が買えるくらい」


「えー! 奢ってくれよ!」


「俺の部下じゃないだろ。それにもう少し強くなってからだな」




できれば外には出したくないが、こいつらなら何かやっても良いかもな。



「僕はレベル上げたいです」


「旅人亭ができたらバカみたいにレベルあげてやるぞ! 25ぐらいまでなら直ぐだ」


「「えっ」」


「俺がこっちに来てから約9ヶ月、38もレベル上げたからな」


「それは旦那様の戦いかたです」


「喧嘩ならまだしも殺し合いなら問題ない。なんでもアリだ」


「僕、自信が無くなってきました」




旅人亭ができたらみんなでキャンプでも行くか。

俺も後2つレベル上げれば新しいサイトが使えるようになるしな。

まあ食料が出た時点であまり興味はないが。



明日は久しぶりに釣りでもするか。

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