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静かな湖畔の森の建築

切り株に斧を突き立て、スレッジハンマーで叩く。

少し割れたらたがねをさしてハンマーで叩いていく。




割れたところに木や炭を詰めて火を着ける。

時間がかかるが、掘り起こすより楽だ。



畑にする場所だけ綺麗に掘り起こすらしい。



その間に町までの道になる予定の場所に生えている木も切っていく。

どうせ燃えるのに時間がかかるんだ。

ゆっくりやろう。



終わったらコンクリートで土台も作らなくちゃいけないし。

燃やして炭化させたところからは木が生えないようだ。

それで生えてきたら怖いわな。



木が燃えているうちに枝のポールを立てて、ロープで一周させる。

そこに木材でコンクリート用の型枠を作るが、あとで掘って砂利を詰めないと。



木材はどうしよう? 今のうちに木を露出させておけば一緒に燃えてくれるだろう。



やっと掘り終わったところで今日は終わり。

明日からコンクリートを流し込んで、土台作りだ。




朝から砂利をばらまいている。

広いから仕方ないが、使う砂利も半端ない。



今回の家は14m×18mで大きい物を選んだが、土台が付いていない。

コンクリの上に家を乗っける形だ。

なので、コンクリを流し込む際に先にパイプを埋め込んで、排水路を確保する。



土台そのままだと強度が不安だな。

それも後でどうにかしよう。



今回建てる家はポールビルディングといい、柱を立て、それを固定して各種パーツを付けていくのだが、2階建てで柱が太いので固定が大変そうだ。



コンクリートを流すところまで終わらせて2日目は終了、コンクリートが固まる養生期間は作業ができない。



ロビン君を連れて、釣りに来ている。

他のメンバーは村へのルートの木を切ってもらっている。



湖で竿の使い方を教え、コーヒーを出して椅子に座りながら話す。

ロビン君はオレンジジュース。



「ロビン君は将来、何をしたい? 勿論うちで働いてもいいけど、夢とかやりたいこととかあるでしょ?」


「僕は、何がやりたいとかは無くて、このまま農家になると思ってたから。でもみんなで安心してして暮らせたらと思います」


「それもいいね。でもロビン君が得意なこと、好きなことが有ればそれを活かして仕事ができるかも知れないよ」


「僕は、剣を練習してる時が楽しいです。もっと上手くなりたいし、セバスチャンさんもかっこいいと思います」


「そうか。できるだけ力になるからなんかあったら教えてね。っと魚が食いついたみたいだ」



そこから何匹か釣り上げて帰る。



晩御飯はほとんど俺とロビン君だけ食べて、後はメンバーのつまみになっている。



アル中が増えそうだな。



ご飯の後、ジェシカさんと連絡を取った。

帝国の皇帝とその弟が暗殺されたようだ。



セバスチャンは成功したらしい。

安全に帰ってこられることを願うばかりである。




翌日からいよいよ建築に入る。

ポールを立てて、木材を立て掛け固定。

全部で16本。

本当は重機で立てるが、無いので収納を使う。

こっちの方が早い。



そして2階部分に梁を設置する。

梁も重いので、先に金具を柱に設置し、そこに梁をはめて固定。

まあ収納があるので重さは関係ないのだが。



全部の梁を設置設置したら、そこに床を張って今日は終了。




このペースで行けば一週間で終わりそうだな。




屋根は下で組み立て、収納。

上で出して固定。



グスタフが俺の収納を凄まじく有効活用している。



なんで思い付かなかったんや。

ソーラーパネルも屋根に設置済みで手間も減った。



壁は骨組みに合板を張り付け、その上から防水シートを張り付ける。

明日から板を1枚1枚張り付けていかないといけない。



2階にも排水パイプを通し1階のパイプに繋げる。

最終的に湖まで排水溝を持っていくのだが、できるだけ住居と離したい。



目標として、湖を半周しながら川沿いに村まで道路を敷くのだが、道路の無いところまでパイプを通し、排水する。



湖の大きさ的に我が家だけなら問題ないが、宿屋や人が増えたときに水質汚染が心配だ。



釣りができなくなるかもしれない。

洗剤も環境に優しい石鹸にしよう。



最終的に町まで流れるんだ。やっておいて間違いは無いだろう。





翌日から壁を作る人間と内装の人間に分かれる。



俺はグスタフと内装だ。

断熱材をはめ、合板を打ち付ける。

この後壁をどういう形にするか決めるが、先に床を作る。


さすがに土台のコンクリート丸見えは厳しいのでフローリングに変え、玄関で靴を脱ぐ仕様にする。

階段の長さなんかも変わってしまうが、それは大きな問題ではない。



部屋の壁なんかにも配線を通したりして全部屋に明かりが点くようにした。



壁は木材風のパネルを貼り付けていくが、今日は無理だな。




外出て、ジェイソンを連れて川の上流に行く。

水を運んでくる場所の下見だ。



湖が近いので掘れば直ぐ水が出るが、飲み水には向かないだろう。



渓流の綺麗な水をパイプで流してくるのだが、下水ではないので塩ビパイプも必要ない。

ストローの曲がる部分がずっと繋がったようなパイプを家の近くに設置して、そこから給水する。



できるだけ高い所に設置して、そのまま水道にすればポンプに使っている電気も節約できるだろう。



家ももうすぐ完成だ。

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