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ストレージは出来る子

昼前にはシェルターに戻れた。これからシェルターを片付け、川の近くへ移動、改良、大忙しである。その前に上がったレベルを確認。




ケン ミヤジマ

Lv.2

人間

HP55

MP55

スキル

ネットショッピング(2/10)




「ん? ネットショッピングの後に何か付いてるぞ?」




レベルとも何とも書かれていない。ネットショッピングを確認してもなんの変化も無かった。考えられるとしたら次のレベルまで後8レベということだろうか。




考えるのを後にし、チューブテント、ロープを回収し、そのまま来た森のなかを戻っていく。街を探すにしてもなんのヒントも無いとか無理ゲーだし、いつになったらこの森から出れるのであろうか。




「ここをキャンプ地とする!」




ちょっとコアなネタに一人ニヤニヤしながら、木と木の間にロープを張り、チューブテントを設置する。テントに合わせて木を三角形に組み、そこに葉の着いた枝を乗せてできるだけオレンジ色が見えないように隠す。昨日同様入り口は1つにし、片方は木で塞いで、入り口も木で隠せるようにした。




「とりあえずできるのはここまでだな」




腹がへって死にそうである。ちょこちょこエナジーバーを食べながら動いたが、さすがに森でのハードワークにエナジーバーだけでは限界であった。




「仕方ないか…」




ネットショッピングを開き保存食260fを買う。これで残り505fである。2日で半分も使ってしまったことに焦りを感じる。村でも町でも見つける前に底をつく可能性が高い。ゴブリンを倒したが値段はたった26f、ドル=fで計算すると2600円ほどである。確かにちゃんとした装備があれば難しい敵ではなかったが、今の俺ではいくら稼げるか分からない。




「そういえば水に洗浄剤入れないと」




ストレージで水を確認する。




水3.5ガロン×2

川の水、飲用可




「えっ」




このストレージ、説明がついているらしい。洗浄剤は要らない子になってしまったが、これは大きな発見であり、間接的だが鑑定スキルを手に入れたような物である。




「もしかして…」




ネットショッピングで売るを選択し、水を選ぶ。




水3.5ガロン 19f


売却しますか?




「1fしか上がらない…」




やはり金策を考える必要がある。だが水も食料もあるので、ひとまず人のいる所を探そう。さっき買った非常食から長粒米だがお米の入ってるものが1つあったので、お湯は無いが水で時間をかけて戻し、エナジーバーと一緒に食べて、少し早いが寝ることにした。




早めに寝た分早めに起き、川に向かう。ネットショッピングでは下着だけ売ってなかった。他のシャツやらは売ってるのに。グスン




川で洗濯をし、歯を磨いて髭を剃り、パンツが乾くまでノーパンにズボンで川周辺を探索する。人が来ているような痕跡もなく、仕方なしに片っ端から植物をストレージにて鑑定する。そこでよもぎ、ふきのとうを手に入れ、販売し5fを手に入れる。安い。




川沿いに進むがそれ以上は何もなく、仕方なくパンツが干してあるところまで戻る。




「グギャッ」

「グギャギャッ」




2匹のゴブリンが俺のパンツで遊んでいる。パンツに腕を通し、どうだとばかりに胸を張る。それを見たもう一匹が目をキラキラ輝かせていて、羨ましそうだ。




今すぐブッ飛ばしたいが、血を出せば俺のパンツが汚れる。仕方なく石を拾って近くまで忍び寄り、人間の頭ほどの大きさの石俺のパンツを着ている方へぶつける。ピクピクしているがそのうち死ぬだろう。それを見たもう一匹にもダッシュで斧をかます。一丁上がり!




「なんとか無事にパンツを取り戻せ…」




泡を吹いているゴブリンのヨダレがパンツに掛かっている。ゴブリンをさっさとストレージに突っ込みもう一度パンツを洗ってシェルターに帰った。




残金 510f

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