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料理と映画ときどきショットガン

セバスチャンが出発した夜、俺がご飯を作る。



昨日は夜も準備していて作れなかった。



メニューはオーソドックスな和食。

まずは出汁、鰹節は有ったが出汁用の物ではないので、市場で買った蛤とほんだしを使う。

具は蛤とネギだけ。



おかずに魚の煮付けと豚のちゃんちゃん焼き。

ご飯は炊いておけば、ストレージに仕舞える。


沢庵も付ける。

walmartってなんでもあるな。




「美味い! やっぱり和食があると落ち着くね」


「初めて食べる味っすね。なんか異国っぽい」


「米という穀物は麦粥に比べたらうまいですが、やはりパンの方が………」


「まあ食べ慣れているかどうかもあるからな。パンも用意したし、好きな方を食べればいいよ」


「この豚肉を焼いた物はパンによく合いますね。お魚も美味しいです」


「このスープ、不思議な味!」



やっぱり好みは分かれるか。

まあ分かってたことだ。

明日は洋食にしよう。唐辛子もトマトも使えるし、ちゃんとした物が作れるだろう。

トマトも唐辛子も花が咲いて、実の部分が膨らんできた。

もうすぐ収穫できるだろう。



明日からなにをしようかな。

新しい建物は場所がないし、ソーラーパネルでも増設するか。

テレビと冷蔵庫を使えるようにしたい。

walmartでDVDが買えるのだ。



みんなで映画でも見よう。



その日の夜、おやっさんの所に報告に行き、トマトと唐辛子、胡椒なんかも持っていった。

後は料理本。字が読めないので絵が一杯描いてあるやつ。



作れるものとして、トマトソース、ケチャップ、ラー油、乾燥唐辛子なんかも置いておく。



あとは勝手にやってくれ。



今、旅人亭は満席で冒険者の定宿なんだそうだ。

部屋も全部埋まっていて。誰も出ていかないらしい。





翌日、ジェイソンと二人で追加で6枚のソーラーパネルを設置、これでテレビと冷蔵庫両方使える計算だ。

といっても冷蔵庫じゃなくて冷凍庫で小さいやつ。

メインで氷を作ってもらう。

冷蔵は保冷剤を使ってクーラーボックスで行う。


これで多少は電力を節約できる。

テレビも省エネで大きい物を買って、DVDプレイヤーと接続した。



今夜は双子も呼んで映画鑑賞会でもしよう。

しかし言葉ってどうなるんだ?



ジェイソンに試しに聞かせると、全然分からないそうだ。

絵で分かるディ○ニーとかにしておくか。

時代的にも合ってるだろ。




その日の夜、ポップコーンや冷やしたオレンジジュースなどを準備して、双子を呼び上映会を始める。

子供たちは一番前でクッションの上に座っている。




言葉が分からなくても、ディ○ニーって表情豊かだからいいね。

驚いたり、笑ったり、怒ったりが分かりやすい。


子供たちも大喜びだ。

その後は俺の故郷のことが知りたいと言うので、時代劇を見せてやる。



会話が多いのはやめて、アクション要素が強いもの、あまり知らないな。

たけしの座頭○でいいか。

かっこいいし。



これはロビン君の反応が良かった。

木刀プレゼントしたしね。




こうして上映会は終了。

双子を旅人亭に送り届けに行ったのだが、おやっさんがまだ厨房で調味料と格闘していた。



トマト煮込みを言葉でザックリ説明して帰る。

あとはおやっさん次第だな。





明日は何しよう?


ジェイソンにも銃の使いかた教えるか。

ジェイソンは盾装備だから片手で撃てる物がいい。

裝弾数の多い拳銃と、ショットガンでも背負わせておこう。






翌日、ジェイソンを連れて町の近くのコボルトがよく出る場所に来ていた。

剣は腰にぶら下げ、背中には盾、両手はフリーにさせている。



「今からお前の装備を紹介する。ちょっと覚えることが多いぞ」


「了解っす」


「まずはハンドガン、これは盾と一緒に使う。この箱に弾が100発入る。上手く使えば100人殺せるということだ」



そう言ってcalicoというマガジンを上に取り付けるタイプの拳銃を見せる。



「100人っすか………」


「そうだ。俺の拳銃はこれ」


「小さいですね」


「小さいが、裝弾数は10発。撃ち終わったら、マガジンを取り出し、新しいマガジンを入れて、ここを捻ると、また発射できる」


「盾を持っていたらできないっすね」


「そうだ。だから不恰好だが100発入る拳銃を使う」



そう言って拳銃を撃っていく。サプレッサーも付いていないので、音はでかいが使いやすい。



「これなら盾で守りながらでも使える。次はショットガンだ。これは盾を使えないが小さい弾をばらまくので、力業って時に使え」



ショットガンはmossbergの590M。

ポンプアクション仕様の10発裝弾可能で、口径もデカイ。

撃ってみる。



「反動でけぇ………」


「大丈夫なんですか?」


「安心しろ。サイトで一番売れていたショットガンだ。耳だけ注意しないと聞こえなくなるぞ」


「音でかいですもんね」


「えっ? なんだって?」


「耳やられてるじゃないですか………」



その後、コボルト相手に盾で防御しながら撃ったり、ショットガンで胴体をグチャグチャにしながら訓練を終え、町に戻る。



門が騒がしい。



「お前たち森から来たのか? 森で大きな音が鳴って、新手の魔物でも現れたんじゃないかと調査するところなんだが、何か知らないか」



「あぁ、そりゃあ多分うちの新しい武器だ」


「なに!? 武器って………あぁ………分かりました。報告しておきます」


「すまないね。お詫びといっちゃあなんだがうちの酒をやろう。国王へプレゼントしたものに比べたら劣るが、この国では手に入らない酒だぞ」


「国王………ありがとうございます」



そのまま家に帰る。

やっぱり音がでかいのは問題か。

一応ジェイソンにも俺とセバスチャンが使っている拳銃も渡しておこう。



ケビン一家にも何かあった時用に渡しておこうかな。

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