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セバスチャンが暗殺者になりました

翌日昼前に起きた。



今日は狩りをしないのでのんびりだ。

遅い朝食を食べて、銃を購入する。

あの蛇は、名前をメガスネークといい、全部で5万fで売れた。

肉は大量だったが、俺の倒しかたのせいで食えないので、これでも安くなった方だ。



セバスチャンの武器を買う。

セバスチャンなら暗殺系だし、小口径の.22弾で銃を買う。

威力は小さいが、音も小さいサブソニック弾を買う。



ルガーのアメリカで一番売れている10/22のライフルとルガーのマーク4を買い、サプレッサーを取り付ける。

10/22は真ん中で分かれるコンパクトタイプ。



撃ってみると、カチンという軽い金属音がするだけ。

金属の的を買い、少しずつ距離を延ばしながら置いていく。




最初にハンドガン、ルガーは威力は弱いがよく当たる。

50mからは上にスコープを付け、撃っていく。



当たりすぎて楽しい。



セバスチャンにバラしかたと清掃の仕方、ジャムった時の直し方を教えて撃たせる。

最初なので、サイトなどは着けない。



ついでに衛兵ヘルメットも的にする。

最初こそ当たらないが、小口径ゆえにみるみる上達していく。

サプレッサーなんか付けたところで普通の銃では自分の耳を守るだけで発射音が消えるなんてことはない。

小口径、弾薬、サプレッサー。

すべて揃って初めて暗殺に向いた銃ができる。




「ホッホッホ。これは卑怯ですな」


「卑怯で結構だ」



100m程度だったら外すことはない。

500歩、250mほどの床に紙の的を設置。

ライフルにスコープを付けて、セバスチャンにライフルで撃たせる。



「真ん中に撃ってくれ」


カシャン

「自分で確認して、外れてる分だけここのつまみで調節するんだ」


「なるほど。これで調節しながら精度を上げていくのですね」


「そうだ。いきなり相手を狙っても当たることなんてない。先に相手の近くの距離で調節してから狙え。調節はすればするほどいい」


「かしこまりました」




フルオートの連射できる銃は売ってなかったが、110発のドラムマガジンが売っていたので装着。

腰だめで撃たせたり、連続で撃つ練習もする。



「これで暗殺も楽勝だな」


「200m先の兜に穴を開けられれば、十分でしょう」



俺も同じ物を装備する。

最初、昔やったゲームで使っていた、デザートイーグルを買ったのだが、反動が大きすぎて全部明後日の方向へ飛んでいった。

音もでかすぎる。



2日ほど訓練をして帰る。

帰りは、森を東へ森に向かってまっすぐ進み、街道に出たら自転車だ。



1日歩けば街道へ出る。

街道に出て無線でジェイソンに連絡、これから帰ることを伝える。

街道で野宿していると、夜に盗賊に襲われた。

2人でおっさんと少年だけだから楽だと思われたのだろう。



「おい! 金目のグハッ」


「おいどうしヴッ!」


カシャン、カシャン、カシャン………



「殺傷能力は低いが、先に一発撃っておき、頭を狙う。最初から狙うと時間が掛かりすぎて相手に近づかれる」


「先に足を止めるのですね」


「体の方が的がでかいからな」



カシュッ

盗賊を片付ける。

死体は収納しておく。

町に着いたら衛兵に渡せば良いだろう。



ピーピー

ザッ「こちらジェイソン、問題が起きました。どうぞ」


「どうした」


「この国の王が、主様を召し抱えたいとかで使いを寄越してきました」


「すぐ帰る。………だそうだ。休暇は少し後になるかも知れん」


「ホッホッホ。今度は国が相手ですか」


「グッ………まだ戦うと決まったわけでは」


「本気ですか?」


「………面倒な」




どうやら少しずつ主人公っぽくなっていくらしい。

どこかで穏便に終わらせないと、次々面倒が起こりそうだ。



どこから話が漏れた。

領主か? 市民か?



取り敢えず急いで帰ろう。

夜だが自転車にライトを付けて、町に帰る。

街道なら明日の昼前には着けるだろう。





町に着いたが、門で止められた。

盗賊の死体の件だ。


「だから盗賊だっていってんだろ」


「今確認しておりますので、少々お待ちください」


「今俺んちに王からの使いが来てるんだ。先に通してくれ」


「そんな子供じみた嘘は通用しません」


俺は釘のついていないネイルガンで空砲を撃つ。


「先日町で騒ぎを起こしたのは俺だ」


「………お通りください」


「用があるなら家に来いと領主に伝えておけ」



衛兵には悪いが、家の問題なので急がせてもらう。

誰か分かったのだろう。

衛兵も真っ青だった。



ただの悪者だなこれじゃあ。




家へと戻ると、ジェイソンが出迎えてくれる。


「早かったですね。使いの人間には連絡が取れないと伝えてありますが、毎日顔を出しに来ます」


「分かった、全員を集めてくれ」


家に入り、届いていた学ランを着る。セバスチャンも燕尾服だ。

やっぱり似合うな。



学ランには、飾緒という飾り紐が着いていて、ちょっと軍人っぽい。

上着の上からソード用のベルト(コスプレグッズ)を付けて刀を吊るし、ベルトにホルスターも装着。



座れないが、座るときにセバスチャンに刀は持ってもらえば良いだろう。



ジェイソンにフル装備をさせて、顔も覆う防弾マスクを装着させる。





………どこのテロリストだお前は。



まあこれぐらい相手を威圧しておけば、話を優位に進められるだろう。



「主様、暑いっす」


「我慢しろ。て言うかそれお前の装備で一番硬いからな。この前の兜より全然硬いぞ」


「金属より硬いとか魔物の素材みたいですね」


「聞かれたらブラックドラゴンの鱗とか言っとけ」




そのままみんなでポテチを食べながら、旅の話をしていく。なんでみんな引いている?





ゴンゴン!

敵が来たようだ。

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