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他人の心

山に近づくほどに強い魔物が出てくる。



セバスチャンと話し合った結果、川沿いじゃなくて、山に向かって進むことにした。


川も最終的には山に着くだろうが、直接向かった方が早い。




森のなかを進んでいくと縄張りでもあるのか、定期的に魔物が現れる。熊や鹿、猪の魔物がほとんどだ。



「レベルがぐんぐん上がるな」


「山に向かってからというもの、強い魔物が増えてますからね」



動きが遅い魔物はネイルガンで、速い魔物はエアガンとショットガンで。

しかも単体の魔物ばっかりで楽だ。



足場に石や岩が増えてきた。

ここから山っぽくなっていくんだろう。


ここを拠点に行動するか。




テントを出して組み立てる。

慣れれば5分ほどで終わってしまう。



今日はイワナのアヒージョにした。

脂の乗ったイワナは、ニンニクと塩しか無かったがそれでも美味い。



翌日。拠点から周辺を掃除していく。

拠点の周りにいる魔物は昨日居たような魔物ばっかりだったが、それでもレベルが追加で1上がる。



山を登っていこう。

昼過ぎから登っていき、魔物を狩っていく。



「こりゃあデカいな」


「長いですね」




目の前を胴の直径が1mもある大きな蛇が横切っている、頭が見えないので蛇かどうかも分からん。



「攻撃されずに倒したいな」


「そのような方法が?」


「ないな」



蛇は基本丸呑みなので、何か食わせられればいいが、死体を運んだところで食べるかわかんないな。



しょうがないので、電気チェーンソーを買い、蛇に突き刺して、そのまま体内に入れてしまう。

蛇は苦しいのだろう体をくねらせてチェーンソーをどうにかしようとしている。



体内でショートしたのかチェーンソーの音が聞こえなくなった。

エグいな。



離れて見ると、ちゃんと蛇の頭がこっちに来ていた。



意外と速く動くなと思ったが、チェーンソーを突き刺した辺りでうろちょろして、戻っていった。



蛇の穴から、今度は体に良くないであろうものを体に入れていく。

除草剤。エンジンオイル。漂白剤。



そしてまた隠れる。

今度は苦しみだした。




「これ行けそうだぞ」


「こんな酷い戦いかたを思い付くなんて………」


「それは言うな。自分で分かってる」




蛇が動かなくなった。

近づいていって収納をかける。

まだ生きてるな。



取り敢えずそのまま放置して拠点に帰る。



「これで明日まで生きてないだろ」


「そうでしょうな。しかしあれだけの大きさ、どれくらいレベルが上がるか」




死んだらレベル上がるから分かるだろ。




そして夕食後、レベルを確認した俺はレベルが38まで上がっているのを確認した。



「うぉっ!」


「どうされました!?」


「レベルが38に上がってる………」


「それはまた………おめでとうございます………」




微妙な空気のなか、新しいサイトを確認する。



使用可能サイト

-doomsday Prep

-rei

-Coldsteel

-homedepot

-security pro

-walmart

-buds gun shop



「来たこれ!」




budsはガンショップと書いてあるし分かるがそんなことはどうでも良い。

walmartを確認する。

醤油、味噌、インスタントラーメン、日本のウイスキーも置いてある。



取り敢えず醤油と味噌を購入。

メシは食べ終わってるので、イワナを焼いて醤油をかける。




「うまい………」


「この調味料は………私の好みに合いますね」




セバスチャンは魚好きだし、和食の方が合うのかも知れない。

日本のウイスキーは2本、両方サン○リーの人気商品の12年だ。



イワナをつまみに2人でウイスキーを飲む。



「氷が無いが、俺の故郷の酒だ。キツかったら水を置いておくから割ってくれ」



「きれいな色ですな。………これは…美味しゅうございます。貴族でもこんなお酒は飲んだこと無いかと」


「そりゃそうだ。それは12年間樽で熟成させている、こっちじゃ無いだろうな」


「12年………、この魚とお酒だけで旦那様の故郷に行ってみたいですな」


「また神に会う機会があったら頼んでおくよ」


「旦那様に拾われて………ようございました」


「言うな。まだやりたいことはある。死ぬことは許さん。命令だ」


「命に代えても」




なんか、今やっとセバスチャンが俺の執事になったような気がする。

奴隷とはいえ、お金で買っただけだ。

本当の忠誠と違うのだろう。

それにセバスチャンは他の人間に忠誠を誓っていた人間だ。

どれだけ良くしようと、違和感はぬぐえない。



人間ってめんどくさいな。




その後、日本酒を飲みながら夜遅くまで語り合い、床についた。



セバスチャンと明日、銃を一緒に訓練し、送り出す。


死なないように、ここに自重はしない。

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