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工具って危ないよね

飛んで着たのはファイアボール。

屋根に当たったがコンクリートを燃やすことはできず、そのまま掻き消えた。

急いで表に回り、どこから撃たれたか確認する。



あいつか。




涙を流しながらこちらを睨んでいたローブの男。



エアライフルを構えて、撃つ。右にそれた。

新しいエアライフルを取り出し撃つ。


当たったようだ。左胸を押さえながら倒れた。

エアライフルなら、多分肺まで届くだろう。



取り敢えず他にも敵がいないか屋根から見渡すが、特に動きはない。



一旦引いたようだ。

そりゃあ唐辛子が無いんだ、毒か何かと勘違いするだろう。



屋根から降りて庭に5.5mある梯子を設置、穴を掘って梯子を置き、砂利を敷き詰めて上に農業用の土を袋ごと被せて固定したものだ。

簡易的な物見台としておいておく。

庭の回りの柵が低いので有刺鉄線を購入し、ケーブルを固定する釘で家の回りに設置していく。



ケビンとセバスチャンが何をやっているかとコンクリートを練っている。




木の柵に塗りたくって補強、表のフェンスも補強、ついでに物見台もコンクリートで固定。




これで取り敢えず家、もとい砦の基礎が出来上がった。




俺はジェシカさんと子供達に安全を報告して出てきてもらう。

ジェシカさんたちにはシェルター近くで行動するように伝え、おやっさんも連絡する。




「おやっさん、大丈夫ですか?」


「今のところ問題無いぞ」


「すいません。できればでいいので、この辺りの地図を描いていただいてもいいですか? 縮尺は気にしないので」


「わかった。後領主の家はお前の所から北へまっすぐ行った町の真ん中の大きな建物だ。距離はそんなに遠くないが、守りは硬いぞ」


「分かりました。ありがとうございます」




屋根の上に上り、領主の館を確認する。

300mって所か。ギリギリ届くんじゃないか?



エアライフルに倍率25倍のスコープを取り付ける。

スコープってめちゃめちゃ高いのね。



それを近くの物から撃って調節、徐々に距離を延ばしていく。

120mぐらいまでなら狙って撃てるがそれ以上は流されて難しい。

それでも大体で距離を延ばしていき、領主の館へ。


届けばいい。

25倍ズームで見れば屋敷には届いていると思う。

窓ガラスが割れた。

他の窓も利用してライフルの練習をしておく。




「旦那様、お食事ができました。見張りは私が」


「よろしく。庭にソーラーパネル設置してから戻るよ」



屋根にコンクリートボードを設置する際にソーラーパネルを収納してしまったので、庭に設置し直す。

水や温水はいいが、トランシーバーは使えないと困る。



家に入り、ジェシカさんが作ってくれたご飯を食べながらサイトを見回し、使える物がないか調べる。



金がある限りどんだけでも籠城できるが、人材は少ない。少人数で管理、迎撃できるように準備しておかないと。




火薬を使った釘打ちのラムセットというものが有ったので買う。

釘が飛ばせるかと思ったが、安全対策で壁に打ち付けて置かないと発射できないようだ。

改造できるかな?




今のエアライフルでは衛兵の鎧を貫通できるか分からない。

さっき催涙弾を投げた辺りに歩いてきて、兜を拾ってくる。

目を庇うために脱ぐと思ったが、思った通りあちこちに落ちている。



もって帰ってきて、エアライフルで撃つ。

貫通はしないが結構へこんだ。



効果はあるが、死にはしないということだろう。

ラムセットの改造を急ごう。



ラムセットを分解。

なるほど、銃の弾が無いものでピンを釘に打ち付けている。

安全装置の作りは、頭を押し付けるとセーフティの爪が外れるようだ。

爪を削り取り、組み立てる。



パァン!

釘が壁に刺さった。



このラムセットは釘が入りすぎないようにストッパーの刀にツバのような物がついていて釘の頭がめり込みすぎないよう工夫がされている。




外に出て、兜に向けて撃つ。

釘の引っ掛かりまで食い込んで、ツバも食い込んでいる。



サイトでツバが着いていない物を発見、それで撃ってみる。

貫通して反対から出て行き、どっかに行った。



節子、それ工具ちゃう! ハジキや!





一応これも置いといて、もう一個ピンも取った奴を作る。

分解して、頭のバレルとピンを打ち出すバレルの口径外径を計り、鉄パイプを加工して近いものを作るが、どうしても本体とくっつく部分が無いので、バッテリーから電力を持ってきて溶接する。



日本でもやったことないのに。

悪戦苦闘しながら溶接童貞を卒業、自作の銃ができた。

口径はエアソフトの弾しかないので、1/4インチで.25弾。



実弾だと太さが変わってくるが、そうでなければ問題無い。



そのまま剥き出しだと持てないのでライフルのストックを購入、切ってくっ付けて銃は完成した。

スコープを取りつけられるようにして完成。




したのは良いのだが、撃つのが怖い。

基本は釘打ちなので大丈夫だと思うが、壊れて怪我しそうである。

木材に固定して、紐で兜を撃つ。

がそこにジェイソンが



「何やってるんですか?」


「新しい武器作ったから試してる。撃たれてくれない?」


「主様の武器は怖いから嫌です」




観客が増えたが、実験再開だ。

これが上手くいけば自家製の銃が作れるかも知れない。

銃は手に入らないが

弾ならsecurity proで売っている。



紐を引っ張ると、破裂音と共に兜が飛んでいく。

兜を確認すると、しっかり貫通してる。

銃の方も大丈夫そうだ。



その後も10発ほど実験して、大丈夫だったので。

領主の館へ撃ち込んで、スコープの調整をした。やっぱり火薬の方が当たる。



2階の豪華そうな部屋にパンパカ撃ちまくって今日は終わりにする。

多分もう謝りに来るか、暗殺に来るか2択だろう。

兵を派遣してくるぐらいだし暗殺だと思うが、あんだけ家に弾撃ち込まれたら引くに引けないだろう。



ざまぁ


security pro usa 検索

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