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土魔法で家を建てたい

今日は2階を作り始める。

まず一階のように木材で梁を作っていき、強度が低そうな所に木材を足していく。

重量が心配なので、一階の壁の柱も足して、家の基礎のブロックの真上にも天井を支えるように柱を増やす。



そこに三角形に固定した屋根の梁を乗っけて、一番上に一本梁を渡し、屋根になる合板を釘で固定する。

その上に屋根用の防水シートを乗っけて、屋根材を雨が入らないように互い違いに設置して屋根は終了。



後は窓やら断熱材は明日設置する。




午後は訓練だ、レジン製銃左手に持ち、右手は鉈。

刀は俺の戦い方に合わないと思って廃止した。

できれば相手を負傷させてから、堅実に安全に汚く戦いたい。

相手はジェイソンだ。



ジェイソンは盾と模擬刀で、エアガンとは相性が悪い。

盾で防御された時を想定して戦う。

鉈で攻撃して盾を上げさせ足を狙うが、シールドバッシュからの剣での攻撃をもろに食らった。



ジェイソンの防御が意外と堅い。

移動しては攻撃を繰り返しながら戦うが、結局一撃も食らわせられなかった。

セバスチャンとジェイソンではセバスチャンが盾を蹴りあげたり、ナイフを引っ掛けてこじ開けたり、勉強になる戦いかたをしている。

ジェイソンも善戦したが敗退。



あんなもの勝てるわけねぇとか言っていた。





「俺にも戦いかたを教えてください!!」



ロビン君が戦いかたを覚えたいようだ。

畑が魔物に荒らされて奴隷になったので、自分でも戦えるようになりたいそうだ。



お父さんは謝っていたが、この世界で戦いかたを覚えるのは悪いことじゃないだろう。

俺の木刀を渡して素振りさせる。



鍬で鍛えられているのか、しっかりと振れている。

セバスチャンと俺がよくやるゆっくりから速くしていく練習をさせ、そのイメージを忘れないように木に打ち込みをさせている。



俺とセバスチャンもやるが、左が銃なので基本右で攻撃を受け、銃で狙う練習をする。

攻撃をよけて撃つ。いなして撃つ。剣で攻撃しながら撃つ。



それが終われば射撃練習だ。

端のほうで的に向かって撃つ。

セキュリティプロで威力が高い銃を片っ端から買って、試す。

本物じゃないから1つ50fくらい。

有効射程は30mぐらいがギリギリ。BB弾よりもペレットという、てるてる坊主型の弾丸の方が威力が高そうだ。



いろいろ試し、威力が高いものを3つ装備に追加。

エアガンはリロードがめんどくさく、数を持ち歩いた方がいい。



1発ずつ撃つライフル型は、威力がでかすぎて的の裏の板までめり込んだ。

これも5丁ほど撃てる状態でストレージに突っ込んでおく。



ボウガンも売っていたので使ったが、これが一番威力は高いだろう。

矢をセットして5丁ストレージへ。



それをジェイソンとセバスチャンが遠目に見ていた。



「ケン様は何と戦うつもりなんですか?」


「………強いて言うなら、運命でしょうか」




そんな会話が聞こえてくるが、コッチはセキュリティプロでもっとヤバイ装備を発見。

その名もペッパースプレーグレネード。

催涙投擲弾、きっとアメリカではこれが必要になるときがあるのだろう。



スプレーならまだ自衛で分かるが、グレネードは自分から攻撃しに行ってると思うが。




取り敢えず装備に追加。




ジェイソンを呼び出して防具を着けさせる。

ライオットスーツ、暴徒鎮圧用のプロテクターが全身に付いたやつ。


装備させてロビン君と俺でボコボコに殴る。



「すげえ!! 全然痛くねえ!!」


「こんだけ殴っても大丈夫なら、十分だな。ロビン君、新しい的だよ」


「ありがとうございます!!」




セバスチャンの装備も暗殺者っぽく、もしくは執事っぽくしたいな。



取り敢えず燕尾服を作ってからだな。

今度買いにいくか。




晩飯の時にケビン一家が元々住んでいた場所を聞いたのだが、この国の南の方にある村で俺がいつも行っている森と繋がっているらしい。



あの森はこの国の東側に南北にのびているらしく、魔物が多いのでみんな迂回して通るようだ。



いつか他の場所も回ってみよう。

自転車があればそこそこ楽に回れるだろう。






翌日、家のドアから取りかかる。

ついてきたドアがちょっと安っぽかったので、ホームデポで買った見た目が良いものに換える。

窓もはめ殺しで、空気の入れ替えができないからちゃんと開くものに換えてカーテンを取り付ける。



これで基本は完成だ。

しかし人が住む家なのでもう少し手を入れる。



床はパネル式のもので、裏がテープになっているので貼るだけ。



壁は柱と柱の間に断熱材を入れていく。

これはカッターでも切れる物なので簡単だ。

その上から壁を貼るのだが、ジェシカさんの要望が普通でいいとのことなので木材風にした。

これもテープで貼るだけのもので、4人もいれば2時間ほどで終わった。



ケビンには畑仕事に行ってもらい、後は3人で終わらせる。

もう後は家具類をおくだけだ。



ストーブだがこれは設置して煙突を壁に開けた穴に繋げるだけで終わり、一応火事対策で下にコンクリートパネルを敷いている。

ちゃんと雨対策もされてあって水が入ってこないようになっていた。

一応ストーブも上でお湯を沸かせたりできるやつを選んだ。レトロで雰囲気良かったし。




二階には、ローベッドをいくつか置くだけ。

屋根裏なので大人が立てるほど大きいわけじゃない。

一階にはクローゼット、棚、ソファー、ローテーブル、作業テーブルを置いた。

作業テーブルは簡易キッチン代わりでポリタンクとヤカン、コップなんかも置いておく。



こんなもんで住めるとは思う。

トイレとキッチンは外にあるし、必要な物があったら教えてもらおう。




「ロビン君もそのうち自分の部屋作ってあげよう」


「いいんですか?」


「あそこの両開き扉から拡張できるだろう。なんならこのスピードでできたんだし小さいのなら2日でできると思うぞ」


「家が2日………ここも5日でできたんだよね」




キット様々だな。




ロビン君に家族を呼んでもらい、俺たちは家に帰ってくつろぐ。

一仕事終わったあとのタバコは格別ですな。

家のリフォームやってないけど。




このあとジェシカさんが奴隷になって良かったと言ったとかなんとか。



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