前途多難
いよいよスキルが明らかに!
ネットショッピング
買う 売る ストレージ
残金0f
買うを選択する。
使用可能サイト
Doomsday Prep
直訳すると終末の準備。嫌な予感がする。
サイトを開くと、終末のために準備するもの、サバイバルに必要なもの、という欄が目に入る。
サバイバル用品専門のサイトである。
メディカルキット、ナイフなどの用品が目につくがどこにも味噌醤油の文字がない。
ピコン!
そんな音と共にメッセージ画面が開いた。
「m9(^Д^) www」
俺は気づけばそのメッセージ画面をぶん殴り粉々に粉砕した。
騙された怒りは収まらないが、とりあえず装備を充実させなければいけない。
サイトの右上にコイン投入口と書かれた穴があるので、持っていたコインを投入する。
残金 1,000f
多いのか少ないのかは分からないがサイトを見て必要そうな物を買っていく。
買った物は以下の通り。
サバイバルバッグ 130f
これはメディカルキットや水、マッチなどが入った物でいろいろ買うより安上がりなので買った。
一番安いナイフ20f
一番安い斧25f
ミニシャベル15f
金額190f 残金810f
どうやら1fは1ドル計算のようである。
この後いくら必要になるか分からないのでこれで終わりにしておく。
「サバイバルバッグ確認するか…」
このサバイバルバッグは二人用のものらしく、ビニール製のオレンジ色のポンチョが二つ、簡易毛布という銀色のペラペラの保温シートが2つ、ループテントというオレンジ色のビニール製の輪っかが1つ、後はビニール製のペラペラの水筒、メディカルキット、軍手、マッチ、ヒモ、ライトなどが入っていた。
他にどこを見ても普通の毛布、テントなどは売っておらずサバイバル用品にしては品が弱い。挙げ句の果てにガスマスク、ピッキングセット、手錠、野菜の種などが売っている。
アメリカでは災害=この世の終わりか何かと勘違いしているようだ。
非常食も売っていたが、1セット260fとバカ高くて手が出なかった。
120食分とかどんだけだよ!小分けにしてくれ!
「…とりあえず夜の準備をしなくちゃ」
まずループテントはその名の通りただの輪っかなので、中にヒモを通して両端を木に括る。
そうするとそこが天辺になり三角形の入り口と出口が全開なテントができた。
このままだと両側が開いてて怖いので長い枝を斧で切り、片方の入り口を隠す様に突き刺し、入り口を1ヶ所だけにする。
オレンジ色が目立つので落ち葉などでできるだけ目立たないようにする。
それでも目立つが。
中に落葉を敷き詰め簡易毛布を一枚敷き、寝床が完成。
テントの直ぐ脇に石をコの字型に置き、中に小枝を入れてマッチで火を熾す。
バッグに水とエナジーバーが入っていたので、それを1つずつお腹にいれ、まだ夕方だがテントに入り、必要そうな物が無いかもう一度サイトを見直す。
水もあと9袋のみ、早い段階で飲み水か街を見つけないと、そうそうに詰む。
水用のフィルター付き水筒があったのでポチる。35f。
今はほかに何も無さそうなので、バッグに付いてきたサバイバルブックを読むことにした。
「生水を飲むのは危険なので、沸かしてから飲む………。ってサイトに水を沸かす鍋もカップも無いじゃないか………」
前途多難である。↓の後書き 負えない→をえない
アメリカのサイトを見てみると突っ込まざる負えない