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爆買い

朝起きて、サイトを調べる。



「やっぱりテントの方がいいよな…」


「………」



朝起きてから、ずっと剣を見ているセバスチャンは、狩りに行きたいようで、ずっとそわそわしてる。

100fでトランシーバーとイヤフォンを買い、使い方を教える。

50km使えるって書いてあるし問題ないだろう。充電もソーラーパネルでできる。

最初セバスチャンは見たこともない道具にビックリし、魔道具のようだとか言っていたが狩りに行けると分かって嬉しそうだ。

あまり遠くに行くなと子供に言うようなことを注意し見送る。




「取り敢えず服やカバンを新調して、後は必要になった時買うか」




色で分ければ混ざらない俺が黒でセバスチャンがグレーでいいか。

ソフトシェル素材のジャケットを2つ買う。詰め襟の奴で高めのジャージみたいなカッコいい奴。

同じ会社のパンツも2つずつ買う。

もうすぐ夏なのでTシャツ、ポロシャツを2枚ずつ買い、キャップも買っておく。




バックパックも俺とセバスチャンで色違いを買う。ミリカンの奴で、上にベルトが付いているので毛布やらタープやらを縛り付けられる。

今まで使っていた物は、ポケットがあちこちにあり小分けにできるが、ごちゃごちゃしていたので備品入れとして使う。



バラクラバ、スノーボード用ヘルメットにゴーグルも買って頭部の保護を強化する。

この世界に売っている防具は革製がほとんどで、殴られたら普通に痛そうだ。

今まで使っていた物は売却する。



4人用カマボコ型テントを買い、タープの直ぐ横に設置する。

4人用といっても2畳分ぐらいの物で、テントの人数は人間が隙間なく寝ての数だから大きめを買うべきだ。



テントの中に毛布を敷いて、荷物を中に入れてから他に足りない物がないか見てみる。

折り畳みできるキャンプ用の椅子とテーブルを買って設置し座る。




湖を眺めながらぼーっと買うものを考えていると、セバスチャンから無線が入る。



「こちらセバス、そろそろ戻ります。どうぞ」


「こちらケン、了解。終了」




セバスチャンが帰ってくる前に、ケトルとインスタントの紅茶を買ってお湯を沸かす。

木のカップにお湯入れて紅茶を溶かし、チョコレートと一緒に頂く。

一種類しかチョコレートは無かったが、この世界甘いものは貴重で食べられなかったので久しぶりの甘味がとても美味しく感じる。




ここまでのんびりしているのは久しぶりかもしれない。

キャンプとサバイバルはやっぱり別物だ。




セバスチャンが帰ってきたので紅茶作って差し出し、チョコレートもテーブルに出す。




「大分拠点が様変わりしてますが…」


「まあ気にしないで飲め」




セバスチャンは棒ばっかりの椅子に恐る恐る腰掛け、少しずつ体重をかけていき、安心したのか紅茶を飲みはじめた。




「これは………さっきのは茶葉の粉末ですか?」


「どちらかと言えば茶葉の成分の粉末かな」


「味は最高級とはいきませんが、久しぶりに飲むと美味しく感じます」


チョコを差し出す。


「これは故郷の甘味だ。甘いものも久しぶりだろ」


「これは初めて食べますが、美味しいですね」




晩飯はレッドボアの残りの肉と非常食のポタージュスープ、ピタパンで済ませた。

これからの予定を話し合うが、お金には困っていないので明日町に帰ることにした。

また少し経ったら狩りに来よう。




1日かけて村につき、オークについて教え、一泊してからまた半日かけて町に帰ってきた。

途中で自転車を出し、乗せてみたがまだうまくいかず、町に帰ってから練習することにする。




旅人亭に帰ってくると双子が出迎えてくれる。



「あー!! お兄ちゃんとセバスおじちゃん!!」

「帰ってきたー!!」


「久しぶり。部屋は空いてる?」


「おう、帰ってきたのか。二人部屋はちょうど1つ空いてるぞ」


「じゃあ取り敢えず5日お願いします」




部屋に入り、着替えて食事しに降りる。

食堂はほぼ埋まっていて、どこもいろんな料理を頼んでいて繁盛しているようだ。



「忙しそうだね」


「良いことですな。ここは料理も美味しいですからそのうち席が取れなくなるかも知れないですぞ」


「それは困るな…」




久しぶりのおやっさんのスープは、相変わらず身体に染みる。

お手伝いしている双子に、チョコレートをあげて、あとで食べるように伝える。



「お菓子! くれるの? やったー! ありがとう!」


「ありがとう!」



双子はそのままキッチンにいるおやっさんに報告しに行ったようだ。

後で二人に子供服を買おう。いっぱい買おう。1000fぐらい使ってやる。

ついでにおやっさんにも何か買うか。



結局セバスチャンに止められ、上下1枚ずつになった。ちくしょう。

ユマには男の子なので襟付きのシャツと短パン。ユナには花の柄が入ったワンピース。

おやっさんにはコールドスチール製の包丁と中華包丁みたいなやつ。



気づけばサイトが更新されてから4000f以上使っていた。

なんだかんだ必要な物は多く、味噌醤油については狙って外されてる。

次のサイトまであと9レベルもあげないといけない。



明日はセバスチャンちゃんと模擬刀で訓練なので、早めに寝る。

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