序章 日常から非日常に変わった日
初投稿です。
そうだ、小説を書こうと始めたものですので、いろいろ間違いがあると思います。
どこまでやれるのかわかりませんが、お付き合いお願いします。
評価や感想、どんなものでも大歓迎です。ご感想お待ちしております。
雲一つない晴れやかな日に、唐突に天から声が聞こえた――
「これから、皆様の中から10万人の冒険者を選定いたします」
「選定対象となるのは、15歳~40歳の方々です」
「選ばれた方々には、上空に浮かんでいる浮遊塔を攻略していただきます」
教室の一番後ろの席でその声を聴いていた少年は、胸が高鳴ったのを
感じた――――。
* * * * *
「はぁ」
そうため息をこぼし、少年は朝早くに目を覚ました。
少年は目までかかった髪を手で整え、外出用の衣服に着替え、玄関の扉を
開けた。
外に出ると、馬車が少年の前を横切り、騎士が巡回している。
まだ準備中の市場を通り抜け、橋を渡る。
少年はいつもの光景を眺めつつ、学校へ向かう。
そして学校へ着き、自分のクラスへ行き自分の席に座る。
毎日繰り返すこの日常を少年はつまらないと、なにか胸躍る非日常は来ないのかと、そう思いながら、いつもと変わらない日常にため息をこぼした。
「はぁ……」
ため息を多くつき、気怠そうにしている少年、シロ・ウツキはどこにでもいる一般人だ。
平均的な身長に、真っ黒な髪とそれと同じ色の瞳、その瞼の下には隈があり、死んだような目になってしまっている。
10歳~14歳くらいのときまでは嫌われ者だったが友達を作ろうと頑張り、何度も騙され裏切られ、一人で生きることを固く誓った。
一人でいるようになってからは世界が色褪せて見え、心躍るようなことが何一つなくなってしまい、毎日憂鬱な気分で過ごしていた。
そして…………。
声が、聞こえた。
また同じ一日が繰り返されることにうんざりしていた、そんなとき。
とてつもなく現実離れしたその出来事は、彼の世界に再び色を灯した――――。