鳥のように
目が覚めて空を見上げると
貴方が両手を広げ飛んでいた
鳥のように 自由に
風のように 優雅に
青空の中の貴方は美しく
何もかもから解き放たれ
清らかに太陽の陽を纏う
この手をかざし
貴方に重ねてみれば
指の隙間から光が零れ落ち
貴方は嬉しそうに旋回する
鳥のように 身軽に
風のように 緩やかに
するりとこの手から飛び出し
雲の間をすり抜け
思いのままに貴方は舞う
陽は翼となり
雲は羽根となり
空は時を止めて貴方を覆う
飛べないこの身を忘れ
ひたすら貴方を追い掛ける
どこまでもどこまでも
幸せに飛ぶ貴方を見上げよう
こんな朝が続いたらと
また 貴方に手をかざした