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詩集 手をつないだら

いつか

作者: 小日向冬子

「何にもしたくない」

しょんぼりとつぶやくわたしを見て

楽しそうに君は笑った


「まったく真面目なんだから。それなら何もしなければいいの。別に無理してやることないよ」


その言葉はとても意外で

そしてじんわり温かくて


ふっと肩の力が抜けて

涙がにじんできたんだ



がんばらないと

生きてる価値がないって


誰かの役に立たないと

ここにいちゃいけないんだって


ずっとそう思ってた


だけどね

少しだけわかった気がするよ


この世の中に

いけないことなんて

きっと何もありはしないんだ


自分で自分を責めてしまうこと以外はね



いつだって

どうでもいいことを許せない頑なさが

苦しみを生み出していく


ほんとうは

弱さも

怒りも

欲望も

愚かさも

ひっくるめての人生なんだと


いつか

言葉でなく

心で知って


わたしはわたしを許せるようになりたいんだ


あなたがわたしを

許してくれたみたいに

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