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サンタの災難 〜短編〜

作者: 蝎宮天叡
掲載日:2025/12/29

正直に言おう。

最近の俺は、夢を運ぶサンタというより、雪を運ぶ作業員だ。


朝は家の前の雪かき。

夜は車に乗って、延々と続く雪道の除雪。

白いヒゲも赤い服も、もう雪と同化している。


そんな毎日で、ふと空を見上げた。

「……どこか、暖かい場所に行きたい」


思い立ったら即行動。

俺は空港へ向かい、飛行機に飛び乗った。

行き先は――カリフォルニア。


太陽、青い空、そしてビーチ。

雪の代わりに波を相手に、人生初のサーフィン。

赤い服のまま波に乗るサンタは、たぶん世界初だろう。


その勢いでジムにも行った。

クリスマス前は体力勝負だ。

トナカイに負けていられないからな。


夜になり、プレゼントの仕入れのためにATMへ。

必要なのは、大量の現金。

袋いっぱいに詰め込んだプレゼントと一緒に、店を出た――その時だった。


「ちょっといいですか?」


警察に呼び止められた。

どうやら、深夜に大金と怪しい袋を持つ老人は、

サンタではなく「危険人物」に見えたらしい。


気づけば取り調べ室。

数時間後、まさかの展開。

裁判。


俺はただのサンタだ。

プレゼントを配る側で、奪う側じゃない。

……そう主張したが、結果は有罪判決。


ノリノリで始めたはずの旅行は、

まさかの最悪エンディングを迎えた。


教訓?

サンタは、

雪国から出てもトラブルからは逃げられない。


今年のクリスマス、

俺はちゃんと帰れるんだろうか。


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