破壊者ハルアン~プロローグ~
僕の名前はハルアン。田舎にいるごく普通の少年。両親が畑仕事をしていて僕は少し遠い学園に通い、休日は両親の手伝いをしている。
運動神経は悪くない方と思うが部活動や学園役員とかはやってない。家から学園まで結構時間が掛かるからだ。具体的には朝、日が昇り始めた時に家を出て、途中でモンスターに出くわしたら逃げるか追っ払うか殺すかをして学園に行き、着くと講義開始ギリギリになってしまう距離。
家は山の中にあって一番近いお隣さん家までは山を下って川を越えて森の中を抜けた先にある。他の家と比べれば田舎の中のド田舎って感じなんだけど優しい母さんと頼もしい父さんと一緒に暮らせてるから僕は満足している。
あ、そうそう。なんでこんなド田舎の山の中に家があるかというと土が良くて魔力が潤沢で畑の野菜が育ちやすいんだって父さんが言ってた。ただ、ここに僕たち以外の人がいないのは交通の便が悪いのと強いモンスターがいっぱいいるからだって。ほら、魔力が潤沢で畑の野菜が育ちやすいって言ってたじゃん。それはモンスターも一緒。
強いモンスターが出ても大丈夫。頼もしい父さんがすぐやっつけて獣タイプのモンスターなら晩ごはんになる。
僕の通う学園までの道は僕が学園に入学する前に強いモンスターは全部父さんがやっつけてくれたからそこも安心だ。弱いモンスターと良く出くわすけど僕一人でもなんとかなってる。
それと収穫時期になると色んなモンスターが畑の野菜を襲いにくるからその時期は結構大変。記憶に新しいのはゴブリンが200匹程襲って来たやつだ。僕と母さんは家の中で父さんの活躍を見守って、父さん一人が相手していたっけな。
それも父さんが守ってくれたお陰で畑は無事だったし、その襲われたあと、父さんはゴブリンの巣まで突っ込んで「掃除して来た」て言ってたっけ。
そんな感じで収穫時期は主に父さんが忙しい。まぁ、父さんがモンスターの巣まで根絶やしに行ってる時なんかは僕が畑を守らなきゃいけないから僕もほどほどに忙しいんだけどね。
母さんは普段父さんの畑仕事の手伝いか家の掃除をしてる。家はなんでも、父さんと母さんが国のお偉いさんと知り合いらしくてなんかの褒美として受け取ったものらしい。だから無駄に部屋があって広くて大きい。掃除するだけでも大変。
普通、こういう家はお手伝いさんがいて掃除なんかはお手伝いさんがするものだと聞くけど、母さんが自分一人で家事をやりたいから僕の家にお手伝いさんはいない。
母さんは昔、家にお手伝いさんがいっぱいいて家事の一つもやらせてもらってなかったらしい。だからか父さんとこの家に住む時に決めたことがお手伝いさんの手は借りずに生活することなんだって。
そんな家庭環境にいるのが僕、少年ハルアン・スザク。
あー、バイオRE3やってたら金曜過ぎてた…
次話は金曜17時~24時に投稿……つっても、FF7やっててまた過ぎそう
マルチデリーターもよろしくね




