どんどん書いてみよう!
今回は「なるほど」「あるある」ではなく「そんなことも知らなかったのか!」と笑いながら、あたたかい目で見てやってください。
初心者の無知をさらけ出しつつ、ちょっと嬉しかったことを交えて、書いてみたいと思います。
こちらのサイトを利用し始めてから一ヶ月半くらいの時期の出来事です。
誰でもそうかもしれませんが、私の場合、投稿直後だけ作品を読んでもらえるようです。
おそらく、トップページの「更新された連載中小説」あるいは「新着の短編小説」に作品名が載るからだと思います。
しかし、そこに名前が出る時間は短く、その直後しか人が来ないので、各作品、一日のアクセス数は一桁か二桁です。更新日以外はゼロがほとんどです。
ところが、三話構成の作品『深夜の動物実験 ――ある若手研究者の恐怖体験――』を投稿した時は、かなり長い間、トップページに残りました。夜に投稿して寝たら、朝起きても載っていたくらいです。
いつもとは違って「完結済みの連載小説」というコーナーです。なるほど「更新された連載中小説」「新着の短編小説」と比べたら作品数が少ないので、消えにくいのでしょう。
おかげさまで、アクセス数が三桁になりました!
もしかしたら「いや普通は四桁五桁六桁が当たり前だよ、三桁で喜んじゃいけないよ」と言われるかもしれませんが‥‥‥。
まあ、漫画やアニメで低身長キャラが、身長一ミリ伸びただけで喜ぶようなものだと思ってください。
とりあえず、まずは喜びました。
でも「完結済みの連載小説」から消えたら、またアクセスはゼロになるのだろう、とも思いました。
しかし予想に反して、そこから消えた翌日になっても、三桁のアクセスがありました。
当然こんなことは初めてです。何が起きているのだろう、と少し怖くなりました。「まさかどこかで揶揄されたりしているのかな? それで見に来た人がいるのかな?」と悪い方向に考えてしまいました。
だから作品名で、ネット検索してみました。
すると『小説を読もう!』のランキングページに行き当たりました。「ジャンル別日間ランキングBEST5」「ジャンル別週間ランキングBEST5」などと書かれており、さらにそれぞれのジャンルに別れています。かなりの数の作品名が記載されているようです。
その「ジャンル別日間ランキングBEST5」の「ホラー〔文芸〕」の項目、一番下の5位に『深夜の動物実験 ――ある若手研究者の恐怖体験――』がありました。
すぐ下に「→日間ホラー〔文芸〕ランキングを見る」とあったのでクリックしてみると、どうやらそれぞれのジャンルで、100位までは、別ページに作品名が掲載されているようです。そこにはポイント数も記載されていたのですが、少し数字が違うように感じて「情報が古いのかな?」とも思ってしまいました。ずっと後で納得しましたが、この時点で私は、まだ日間ポイントのシステムを理解していなかったのです。
ともかく、アクセスが増えた理由がわかって、安心しました。
この時まで、『小説家になろう』のトップページで作品検索すると左上の表記が『小説を読もう!』に変わることは、何となく気づいていました。しかし『小説を読もう!』のランキングページの存在は知りませんでした。何で今まで知らなかったのだろう、と自分を笑いたくなるくらいでした。
そして。
一つ読んでもらえると、他の作品も見てもらえるのでしょう。
他の作品も、更新日でもないのに読んでくださる人々が現れました。
感想も、いただけるようになりました。それまで、このエッセイに感想をいただいたことはあっても、肝心の『小説』には貰えなかったのですが。
こうした嬉しい騒動は、二、三日で収まりました。
作品が一つ、ランキング上位に入ったおかげで読んでいただけたならば、ランキングから消えれば、その効果がなくなるのも当然です。
また、いつものように「更新日のアクセスは一桁二桁、それ以外はゼロが多い」という日々に戻りました。
それでも、ほんの少しだけ、以前よりはアクセスが増えた気がします。
ランキングページに関しても、それぞれのジャンルで100位まで記載されるページなら、結構簡単に作品名が出ることを理解しました。ジャンルによっては、わずか2ポイントで日間100位に入れるのですから。トップページではありませんが、すぐに作品名が消えてしまう「更新された連載中小説」などとは別に、これはこれで作品を知ってもらう機会になりそうです。
以上のことから、一つはっきりしたことがあると思います。
そこで、今回のエッセイの結論です。
「やはり、色々な作品を書いて、積極的に投稿した方が良い」
まあ、それこそ「今さら何を言っている」と言われてしまうかもしれませんね。
ランキングページの話とは無関係に、トップページの「更新された連載中小説」「新着の短編小説」に作品名が出るだけでも、読者の方々に「同じ作家の、別の作品も読んでみようかな」と思っていただける可能性があるのですから。
そして「結論」と言い切った後で、これ以上は少し蛇足かもしれませんが‥‥‥。
私がこちらのサイトを利用し始めたのは、元々「ウイルスをテーマにした異世界転生ものを書きたい」と思ったからでした。主人公が元の世界の『様々な知識』を用いて無双するのではなく、ウイルス研究という経験を活かして、自分の『専門知識だけ』をアドバンテージにして冒険するような物語です。さらに作品を通して、ウイルスに関する誤解を少しでも減らしたい、という意図もありました。
異世界転生ものが流行ったのは「読者が主人公に自分を投影しやすいからだ」という説を聞いたことがあります。ならば、そうした読者から見れば、転生前の専門知識や独自の経験を活かそうとする主人公は、自分を重ねられないので面白くないかもしれません。私自身の書き手としての力不足に加えて、読者の皆様の趣味嗜好に合わなくて、なかなか作品を読んでもらえないかもしれません。
現在それは『「ウイルスって何ですか?」――ウイルス研究者の異世界冒険記――』というタイトルで、原則として五日に一回のペースで更新しています。一時的に、隔日あるいは連日更新にしている部分もあります。もちろんジャンルは「ハイファンタジー〔ファンタジー〕」です。他にも「エッセイ〔その他〕」であるこのエッセイ以外に、ジャンルとしては「ホラー〔文芸〕」「推理〔文芸〕」「空想科学〔SF〕」を投稿しています。
色々と投稿するのは「書き散らかしている」と嫌がられるかとも思いましたが、でも目につかなければ読んでもらえないということを、今回のことでつくづく実感しました。それでメインの投稿が止まったりしたら「放置作家」と思われて本末転倒でしょうが、そうでない限り、メイン以外を書いて投稿するのも、一応はメイン作品の宣伝になるようです。
今のところ、いくらジャンルを広げても、私の場合、ウイルスをネタにした作品の方が読まれているような気がします。もしかしたら「ウイルス作家」として認識されているのかもしれません。
まあ、それはそれで、満足感もあるのですけどね。「たとえ万人受けせずとも、自分にしか書けないものを書きたい」という気持ちは強いですから。アマチュアって、そういうものだと思いませんか?