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ドキドキとワクワクが止まらねぇ!!!
頑張って書きました。よかったら読んでください!
アドバイスなどあればお願いします
・第0話
「ブヒュッ! ビュービュー! ブブフー!」
聞くに堪えない下手すぎる口笛を吹きながら、日課の散歩をしている老人がいる。
妙にテンションが高く、アホ面でスキップをしているようだ。
「ブピーッ!!」
「お! わしの今の口笛完ペキじゃったな」
顎に手を当て、頬を赤く染めながら自画自賛。
誰もいない真っ暗な森の中ドヤ顔を決めている。
その時だった。
風が吹き荒れ、木々がざわめき立つ。
森中の魔物たちが鳴き出し、一斉に走り出した。
老人を狙い付け回していた魔物までも走り出す。
「あの、しつこい奴ですら行ってしまうのか……」
老人は違和感と少しの寂しさを感じた。
老人を付け狙っていたのはストーキングウルフという名前の魔物だ。安直な名前だがバカにはできない。
ストーキングウルフという名前が付けられるくらいしつこく、狙った獲物を死に至らしめる又は死ぬ姿を見るまで離れない魔物なのだ。
「まぁ、わしにスキがなく襲えなかったから離れたんじゃろう」
そう自分に言い聞かせ気にしないようにしようとするが、気になって仕方がない。
「気になるのぉ……気になったら確かめるまで眠れなくなる性質じゃし、見に行くしかないのかのぉ。でも絶対何か起きるだろうし、もう八時じゃから帰って寝ないといけないんじゃがのぉ……」
老人は自分の性質を恨んだ。
今までの人生の中で、気になったことを確かめ良い事があったためしがないのである。
ハァ……
と失恋をした乙女のようなため息をつきどうしようかウジウジ悩んでいるが、気付いたら自分の足が魔物の向かっている先を目指している。
「あきらめて見に行くかのぉ」
と上擦った声で小さくつぶやいた。
「本当は行きたくないんじゃがのう」
「べ、別に楽しみじゃないんじゃからね!」
と一人で何かに対して言い訳をしながら体をほぐし始めた。
「わしはもう年じゃし、最近は走ってもおらん。よくほぐさないとのう」
念入りにストレッチをし、走る準備を終えた。
「よーい……ドン!! じゃぁー」
合図とともに全力疾走で魔物達を追いかけ始めた。
その走りは年齢や見た目に似合わず、あっという間に一番後ろの魔物に追いついた。
少しして見覚えのある魔物を見つけた。
ストーキングウルフである。
「のぉ、そこのオオカミ」
ストーキングウルフは、見向きもしない。
「わしは優しいんじゃ。なんで浮気したか正直に話してくれんか?」
優しく問いかける。
「ちゃあんと話して誤ってくれれば怒らないから」
言葉を話せる魔物はいるが、ストーキングウルフのような下級の魔物は話せない。
そんなことは分かっているが、せめて態度で表してくれるだろうと期待し真横を走り返事を待っているが何の反応もしない。
「この浮気者ッ!!」
そう言うとすかさずストーキングウルフの横腹にけりを入れ、涙して走り去った。
十分ぐらい走り、開けた場所についた。
魔物が“何か”を囲う形で集まっているようだ。
老人が追い越した魔物が追いつき、次々と並んでいく。
一体一体挨拶をしているように見える。
自分はよそ者だと思い、魔物が全部並び終えた名を確認し一番後ろに体育座りで並び待つことにした。
一時間ぐらいたっただろうか。
やっと老人の番が回ってきた。
恐る恐る近付き、魔物が集まる原因の“何か”を見た。
「……キュン!!」
そこにはまだ生まれたばかりであろう赤子が眠っていた。
とてもかわいらしい男の子だ。
「おっと、魔物達に恥ずかしいところを見せてしまった」
顔を真っ赤にし照れ隠しに魔物達をけり始めた。
老人は、まさか自分の口からあのような言葉が出るとは、と照れている。
魔物達はとてもおとなしく、反撃をしてこなっかった。きっと、あの子がそうさせるのだろう。
照れ隠しの締めに咳ばらいを一つ氏
「この子はわしが育てよう。わしの生きている間は、この子に危害が加わらないように気を配ると約束する」
「そして、週一でここに連れてくる。だから、わしに預けてくれないか?」
少し間は空いたが了承してくれたようだ。
魔物達が壊れ物のように丁寧に丁寧に老人のところまで運んだ。
老人は受け取り、赤子に向かってほほ笑んだ。
「かわいいのう」
「なんて名前にしようかのう」
月の赤い夜のことだった。
おじいさんはこっからほぼ出ない予定です
まぁ、なくなってしまうので(/・ω・)/
主人公の活躍を次にでもかけないとだめですよねw
なるべく長く続けられるように頑張ります
連載なんでw
コメントください!
では次回までバイバイ