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HELL HEAVEN -ヘルヘブン-  作者: ビビ金
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ヒーロー

空が青い。

先週の台風が嘘のように晴れ渡っている。

雨や風は基本的に嫌いだが高校が休校になってくれたからそれも良しとしよう。

「こんないい天気の日は何かいいことがありそうだな」

そんな事を小さく呟きながら高校へと足を運んでいた。


最近になって自分自身なぜ生きているのだろうか?と思う時がたまにある。

なんで勉強してるんだ?

なんで歩いてるんだ?

など。

もしかしたら俺は少し他の人とは違うのかもしれない、うんきっとそうに違いないとか思ったりしている。

いわゆる厨二病とゆうやつだ。

ヒーローになりたい、クラス全員が女の子になったら、自分に特殊能力があったら…。まぁ、あるわけないんだが。

「やべー!遅刻する!」

そんな声がして振り返るとランドセルを背負った男の子が走って来た。

あー、そういえばうちの高校の近くに小学校あったな。小学生で遅刻なんて全く最近の若い子は…なんて今まさに遅刻確定の俺が言える立場ではないが。

このまままっすぐ進めばT字路で右に行けば高校、左に行けば小学校となっている。

「急げ急げー!」

元気なもんだな、俺もあの歳の頃はこんなもんだったのかな。


「こら君たち、そこの十字路は急に車が出てきたりするから危ないぞ!」

俺は不意に言った。

隣を通り過ぎるか過ぎないか位のところで不意に言ってやった。まぁ、一様俺も高校生な訳だしあの子と比べたら何年もの人生経験を積んできている。つまり、人生の先輩として後輩にきっちりと-----

「うるせーよ!じじい!」

「なっ!じ、じじい!?」

おいおいおい、俺は親切に人生の先輩として君達に教えてあげたんだぞ!それにじじいって、おれはまだ高2だぞ!ピッチピチの高校二年生の17歳だぞ!てゆうか

怖っ!最近の小学生怖っ!

くそっ!ここで馬鹿にされたままでいいのか俺!先輩たる威厳を今ここで見せる時ではないのか!

「うおぉぉぉぉ!!!またこのクソガキ!!!!」

「うわっ!じじいが追いかけてきた!」

「誰がじじいだ!とりあえず止まれ!話はそのあとだ!」

「やだよーだ!誰がつかまるもんか!捕まえてみろよじ・じ・い」

ほぅ、このガキ俺に勝負を仕掛けてきやがった。

本当に捕まらないと思ってんのか?小学生と高校生だぞ?体格的にも体力的にも俺の方が上に決まってる!

ま、しょうがない大人気ないとはいえ見せてやるか…

5年間帰宅部だった俺の黄金の足を!



「はぁ…はぁ……」

追いつかない…むしろ少しずつ離されていく。

「俺サッカークラブ入ってるからじじいじゃおいつけねーよ!」

くそっ、こいつ…。

「!!…、おい!止まれ!」

「へっ、今更誰がたまるもんか!それに学校だってもうすぐなんだよ!これ以上追いかけてきたら先生達にチクるからな!」

「違う!車が来るから止まれって行ってんだよ!」

「そんな嘘誰が信じるんだよ!もうそこの十字路曲がれば目の前に学校があるんだ!」

くそ!このままじゃあの子車に気づかずに惹かれちまう

「じゃぁな、じじい」

男の子が十字路を曲がろうとした時トラックが突っ込んできた。

「くそ!間に合え!」

ガシャン!と大きな音を立て車は電信柱にぶつかった。

男の子はしゃがんで泣いていた。

良かった…生きてたか……

おかしいな…左側が真っ黒だ…体も生暖かい…あれ?

「学生がトラックの下敷きになってるぞ!はやく救急車!!!!!!」

トラックの下敷き?…誰が?………俺……が?

そう考えるうちに俺はもう片方の目静かに閉じた。


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