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第1巻 第12章 — 殺戮の森

デヴィッドが石像の手の上で眠りについたあと、丸一日が過ぎた。

目を覚ますと、彼は崖の下を見下ろした。


デヴィッドは息をのんだ。石像はおよそ200メートルの高さで、まるで巨人のようにそびえ立っていた。

見上げると、太陽はまだ空高く輝いている。


彼は石を拾い、下へ投げた。

石は地面に当たったが、特に何も起こらなかった。


安全だと判断したデヴィッドは、慎重に崖を下り始めた。

地上に降り立つと、周囲の様子を調べながら歩き出した。


ゆっくりと辺りを見回していると、奇妙なことに気づいた。

周囲の植物がわずかに傾いているのだ。眉をひそめながら、彼は心の中でつぶやく。


「暗くなる前に戻らないと…」


さらに奥へと進むと、遠くに廃れた神殿が見えた。

驚いたデヴィッドが空を見上げると、太陽はすでに沈みかけていた。

彼はすぐに方向を変え、石像へ向かって全力で走り出した。


途中、彼はさらに不気味な変化に気づく。

先ほど傾いていた植物たちが、今はまっすぐに伸びているのだ。

太陽が沈むにつれて。


危険を悟ったデヴィッドは、急いで石像を登り直し、その手の上へ戻った。


「くそっ…腹も減ったし、喉も渇いた。こんな場所で何を食べろってんだ?」


彼は周囲を見回しながら呟く。

「この植物…もしかして…」


再び石を投げる。

だが、地面に届く前に一本のツタのようなものが伸び、空中で石を叩き潰した。距離は3メートル以上あった。


その光景を見たデヴィッドは、石像の手の上に頭を預け、空を見つめた。


「なるほど…そういうことか。」


彼は再び眠りにつき、翌朝、早朝の光で目を覚ました。

太陽が地平線から顔を出す頃、デヴィッドは崖を下り始めた。


「日が沈むまで、あと5時間くらいか…急がないとな。」


彼は一直線に神殿を目指した。


神殿にたどり着くと、それは古びて苔むしていた。

中では一人の男がひざまずき、祈りを捧げていた。


デヴィッドは慎重に一歩、また一歩と近づいた。

そして男の肩にそっと手を置いた瞬間、

その身体は砂のように崩れ落ちた。


驚いたデヴィッドは身を引き、様子をうかがった。


そのとき気づいた。男が見つめていた先に、一振りの剣が横たわっている。


それは美しかった。

全長およそ1メートルの鋭い刃と、繊細な装飾の施された柄。


デヴィッドが剣を手に取ると、

瞬く間にその刃は黒く染まった。


「まぁ…少なくとも武器は手に入ったな。

でも使い方なんて分からない。鞘はどこだ?」


近くに鞘を見つけ、彼はそれに剣を収めた。


外に出ると、太陽はまだ明るく輝いていた。


デヴィッドは食料を探しに森を進む。

30分ほど歩くと、一匹の白いウサギを見つけた。

すばやく動き、耳を掴んで持ち上げる。


しかし、ウサギの顔を見た瞬間、

デヴィッドの表情は凍りついた。


――それは、ウサギではなかった。


悪魔だった。


ためらうことなく、デヴィッドは黒剣を突き立てた。


その後、彼は水を探して彷徨い、やがて小さな池を見つける。

水筒に水を汲んだとき、右側で異変に気づいた。


池を渡ろうとした植物が、

次々と腐っていく。


その意味を理解したデヴィッドは、再び石像へ戻ることにした。

太陽はすでに傾き始めていた。


戻る途中で薪を集め、石像を登る。

そして日が沈むと、火を灯し、悪魔のウサギを焼いた。


彼は静かに考え込む。


「もし南に海があるなら…あれらは海を越えられない。

それなら、俺にとって好都合だ。」


食べて、水を飲み終えると、デヴィッドは目を閉じた。


そして――眠りについた。



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