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第六話 青木星路を救うたった一つの冴えたやり方

東京、港区赤坂。クインプロはそこにある。

バブル期よりもはるか以前に月見里サユが持っていた土地だ。人気アイドルや俳優が在籍しているとはいえ、ただの芸能事務所としてはありえないくらいに広い。


敷地内には所属タレントたちのためのレッスンスタジオや、ライブハウス、寮や託児所まであった。カフェテリアも存在しており、まだ学生の子たちがオープンテラスで宿題をしていたりするのがいつもの光景だった。


この日はちがった。

夕暮れも近くなった時間帯。

現役のアイドルや女優、歌手、練習生。多くの少女たちが空を見上げていた。

飲みかけのコーヒーも、書きかけのノートも放りだしてしまっていた。

彼女らの視線の先にあるのは空を行く『怪物』の群れだった。


とても数え切れるものではない。

一斉に襲ってきたらいかに魔法少女でも対応しきれないが、彼等の行く先は空の果てだ。その姿がどこかへと消えていく。


これは――、好機だった。


クインプロの社屋。その屋上に春風アリサをはじめとする青木星路に関係する魔法少女たちが集まっていた。

ここに呼んだのは、社長の月見里サユ。

彼女は怪物の行列に目を向けている。


「青木星路の気配があるわ。怪物の行く先は妖精の世界よ。いまなら飛べるけど、どうす――」


「いきます!!」


噛みつきそうな勢いでアリサが名乗りを上げた。

続いて、ひなたと桜子。ベアトリスも。


「そう。なら、全員ってことね。じゃ、いくわよ」


サユが大きく息を吸って、パンと手を叩いた。

直後、彼女たちの姿は消えていた。


   ◯


――――およそ、7年。


正確にはもう少し短いが、春風アリサが魔法少女となってからだいたいそれくらいの時間が過ぎていた。

アイドル、女優、モデル。そういった仕事をするよりも先に魔法少女を始め、ほとんど日常となってしまっている。春風アリサにとって、怪物との戦いはもはや不可分なものとなっていた。


戦いは突発的で、数が多くて、真っ昼間であったり夜中であったりもした。レッスンを中断したことや学校を休まざるを得なくなったこともある。

それでも彼女は魔法少女をやめようと思わなかった。

辛いとは思った。


辛くてしんどくて、頭がいっぱいになったとき、青木星路のことを思い出した。


幼馴染で、乱暴で、喧嘩ばかりしている困った男の子。

アリサは嫌いじゃなかったけど苦手だった。

学校でも街中でも、同じ小学生だろうが中学生だろうが、大人にだって立ち向かって、親御さんが謝っている姿を見たことが何度もあった。

怪我をしてしまった彼を慌てて病院に連れ込んでいく姿も見た。


「だから驚いたよ。セージくんが、私と一緒に戦ってくれたの」


同い年の相手にも、中学生や高校生にも、とにかく全方位に中指を立てる男は怪物――いや、魔法少女が怪物と戦わなくてはいけないというシステムにも中指を立てた。


怒って、怒って、怒り続けた。


その怒りに救われた。


青木星路という男は春風アリサの心にどかっと座っている。

この先の人生、なにがあろうと彼の存在が小さくなることはない。


なにがあろうと――。

なにをしようと――。


   ◯


アリサたちが導かれた妖精の世界。

そこは遥か地平線まで草原が広がる緑豊かな大地だった。

透き通る青い空と新緑の大地のコントラストが美しかったが、彼女たちの目に映ったのはそんな景色ではなかった。


空からは、灰が降り注いでいた。

ふと見上げれば怪物の群れ、群れ、群れ。青空を埋め尽くさんばかりの怪物の群れ。

その群れが向かっている先には真っ赤な炎があった。

空を焼きそうなほどに高い火柱に見えたが、そうではなかった。


その炎には足があった。

その炎には腕があった。

頭があって、胴体があった。


それは炎の巨人だった。


怪物たちは炎の巨人に襲いかかっており、次々とその炎に飲み込まれ、灰になっていった。その灰がアリサたちに降り注いでいるのだ。


誰もが呆然とするなかで、一人、月見里サユが言った。


「そう。そういう方法を取ったの」


彼女は眩しそうに目を細めていた。怪物を蹂躙する炎の巨人よりも、さらに遠くを見ているようだった。


「どういうことです、社長」


アリサが問う。

サユは彼女に振り向かなかった。


「なにを聞きたいの、アリサ。まさか、あの『巨人』が誰かなんて聞かないわよね」


火花が散りそうなほど、アリサの眼が鋭く光った。


「なにがどうなって『彼』がこうなったのか、教えてください」


「いいわよ」


サユは煙管を取り出し、咥えた。


「大昔の戦いの後、ここに魔王の心臓が残った。いずれ力尽きるものだったんだけど、それでもまだ生きていた。あの子は、それと融合したのね」


「融合って、融合ってなに!? なんですか!?」


煙を吐き出し、サユは煙管を空に向けた。


「戦士たちが魔法少女を取り込むのと同じ原理よ」


「なぜそんなことを……」


アリサは疑問を口にしたのではなく、憤りを口にした。

なぜなんて、そんなの、この光景を見ればわかることだ。


あらゆる地から怪物――戦士たちの成れの果てが集まっている。

これこそが青木星二の願い。

すべての怪物を灰にし、魔法少女を解放する。


「戦士は魔王と戦うために己の存在を変質させた。思考がなくなり、その肉体だけになってもなお同じ行動を繰り返す」


戦士たちは魔法少女を取り込み、魔王を倒す。

既に魔王は死んだために、魔法少女を取り込むという行動を繰り返すだけになった。

ところが、青木星路が魔王の心臓を取り込んだ。

このことで、一つのシグナルを送ったのだ。

サユが言った。


「彼は、戦士たちに魔王が復活したと誤認させた」


パチパチと拍手をするものがいた。

銀髪、大柄のアクション女優。ベアトリスである。

彼女は魔法少女に変身し、背中に大きな翼を広げていた。


「見事。完璧だ。彼の願いは、本当に魔法少女を救う。でも、欠点がある。なあ、そうでしょう。社長」


「そうね。魔王の心臓には、熱が残っていた。その熱を完全燃焼させている。だからこそ炎の巨人となったのよ。でも、炎ってのは――――灰になるのよ」


「青木星路も、灰になるってことですね」


それを聞いた瞬間、ぶわっと、アリサの全身から滝のような汗が流れ出した。

やはり、やはりやはりやはり、やはり、そう。


青木星路は死ぬ。死ぬ! 死んでしまう!!


たまらずアリサは叫んでいた。


「そんなの無理!!」


暗い絶望で吐きそうになった。

その場で失神しそうであったが、ふらついたところでベアトリスに支えられる。

彼女はニカッと笑っていた。


「前を向きなよ、アリサ。目をそらすんじゃない。やることなんて、助けるしかないだろう? どうやったらいいかわかんないけど……」


ベアトリスはアリサを草むらに座らせ、拳をぎゅっと握りしめた。


「私にできるのはこれだけだ! お先に!」


ベアトリスは爆発的に走り出した。

土埃を巻き上げ、超人的な加速度で炎の巨人となった青木星二のもとへと駆けていき、そのまま突き抜けた。


――――――――。


炎の巨人がうめき声を上げている。

苦痛ではないだろう。その炎以上の苦しみなどあるはずがない。


まだ立てないでいるアリサの肩を、ぽんっとひなたが叩いた。


「アリサさん、私もいきます。先輩を死なせたくありません。あの人がなにを望んでいようとも、そんなの絶対に許せませんもの」


「そうだな。寝覚めが悪いどころじゃない。責任は取ってもらわないとな」


桜子も同調し、魔法少女に変身。巨人のもとへ向かっていった。


アリサは動かなかった。

灰の雪をかぶり、変身もせず、血涙を流しそうな眼力で炎の巨人を睨んでいた。


彼女には一つ、確信がある。


青木星路が『力』を得たらもはや誰にも敵わない――。


ベアトリスが正面から、ひなたと桜子が周囲を飛び回って攻撃していくがあっさりと弾かれる。


その巨体だからか、熱量があるからか。

そうじゃあない。

彼は青木星路だからだ。

喧嘩じゃ誰も敵わない。

怒りを解放した彼は、なにもかもを蹂躙する。

幼いころから知っているのだ。


でも、でも――、助けたい。願いは、ある。


アリサはふらつきながらも立ち上がった。


「社長、妖精女王ってのはどこです!」


「アリシアか。すぐそこにいる」


すっとアリサの背後を指差す。

振り返ると、白いローブを着た女がそこにいた。

儚げで、風が吹いたら飛んでいってしまいそうなほど存在感の軽い女だった。


「私になにか?」


「セージくんは、意識があるのか」


「……まずは恨みつらみを聞かされるものかと身構えていたが」


「セージくんは意識があるのか!」


怒声を響かせる。

アリシアは小さく頷いた。


「あの子に意識はある。魔王の心臓を飲み込み、炎の塊になって、なおも魔法少女たちを傷つけないようにしているだろ」


ひなたたち三人は炎に飛び込んでいるというのに全然元気なままだ。怪物―戦士たちとは区別しているのだ。


「なら、姿が見えている。声も届いているっていうことね?」


「そうだな。私たちの会話も聞こえているだろう」


「そう。なら、社長。みんなを集めて」


「――――ふむ」


サユがパンパンと手を二回叩く。

すると、一瞬で他の魔法少女が彼女たちの周囲に戻ってきた。

みな一様に焦げ臭い。特にベアトリスは綺麗な銀髪の先端がチリチリ焦げてパーマがかかっていた。


アリサは彼女たちに向けて言った。


「セージくんを人間に戻すわよ」


「そうしてましたけど!?」


ひなたが叫んだが、アリサは首を振った。


「あんなやり方じゃだめ。ベアトリスさんも、そんなこと身にしみて知ってるでしょ」


「……それは、そうだけどなあ。なら、アリサ。なにか手があるのか?」


「あります」


断言した。


「こんなバカなことをしまってすいません、ごめんなさいって謝らせます。その手は私にあります」


アリサが炎の巨人、青木星路へ手を伸ばす。


「メタモルフォーゼ!」


魔法少女に変身。レオタードとミニスカートと、杖を手にした姿になった。

アリサはふわりと浮き上がり、杖をくるくると回して、先端を星路に向ける。

この動作にはなんの意味もない。幼少期、かっこつけて星路の前で披露したしょうもない児戯である。


その児戯が思い出となっている。

思い出はアリサに勇気を与えてくれる。


「みな、力を私に。ぶつけてやる!」


杖の先端に光が集まっていく。

はじめは人差し指の先っぽのような大きさだったが、徐々に膨れ上がり、身の丈ほどになっていく。

ひなた、桜子、ベアトリス。サユの力も注がれていた。

アリサの魔法は極々シンプルなものだ。

幻影なり細かい糸なりを使うようになったのは、東京に来てからのこと。


幼少時に使っていたのは光線を撃つというだけ。

直線だけでなく曲射、誘導弾なんてのもできるが、他にはなにもできない。


それだけであらゆる戦いを切り抜けてきたのだ。


「セージくん――」


杖の先端に集まった光は身の丈を超えて遥かに巨大になっていた。

炎の巨人となった青木星路、彼を飲み込まんとするほどに。


彼の力の源泉は怒りだ。

魔法少女たちの境遇だけでなく、いまは戦士たちが行き着いた成れの果てへの怒りもあるだろう。


では、魔法少女たちの力の源は何だ。

正義感を持っていた。街の住民や友達を守るためにとも思った。両親や祖父母、兄妹を守れるならと誓ったものもいた。


けども、いまのアリサたちはそれだけじゃあない。

青木星路、ただ一人に対する心。

すなわち、怒り。


「心を救ったのなら、責任を取りなさいよ! 大馬鹿野郎――――!!」


アリサの叫びとともに光が撃ち出された。

魔力がこもったその光は小さな太陽となっており、巨人となった青木星路をたやすく飲み込んだ。


   ◯


――なんてことをするんだ。


炎は消し飛び、集まっていた戦士たちも消し飛んだ。

超質量の爆弾を落とされたのと同じだ。地面も抉れてクレーターができてしまっている。人であれば痕跡すら残らなかっただろう。


それでも青木星路は生きている。


その爆心地の中央で横たわり、空を見上げていた。

服はない。裸だ。魔王の心臓と融合したからなのか、胸の当たりが黒曜石のように黒い輝きを放っていた。


その彼の下へ、魔法少女たちがやってきた。魔力を使い切ってヘロヘロになっていたが、空を飛ぶくらいの余力は残っていたようだ。


先頭を進んでいた春風アリサが星路を見つけると急降下してきて、踏まれた。


「――おい」


「おっ、意識あるね、セージくん」


ぐりぐりと顔を踏まれた。

アリサは済ました顔をしているが、怒りを隠すつもりもなかった。


「なんでこんな怒ってるかわかるよね、セージくん」


「名案だったはずだ。戦士たちも終りを迎えて、お前たちも戦う必要がなくなる。万々歳だ」


「その代わり、君が死ぬ。そんなことで喜ぶと思うかい?」


「喜ばせるためにやったんじゃない」


星路は倒れたままアリサを、ここに並ぶ魔法少女たちを見渡した。


「俺は、俺が許せなかった。生きていくの恥ずかしかった。お前たちが戦っているのを知りながら、のんきに飯食って学校に通って惰眠をむさぼるなんてできなかった。だからすべてを終わらせることにした」


星二は手を掲げ、指を弾いた。

そんな動作一つで、彼の手に炎が出現した。


「このとおり、力は十分に残っている。諦めろよ。俺はなにがあっても、この願いを遂行する。今日がダメでも明日、明日がダメでも1年後、いつか必ずやってやる」


「だろうね。セージくんの心は、私はよーく知っている。ひなたも、そこの桜子って人もそうだろう」


星路は無言で見上げた。

アリサはため息をつきながら髪をかきあげた。


「よって、最後の手段を取ることにした。セージくんが、死んじゃダメだ。生きなくちゃダメだって思い直すようにね」


「わかんねえな。なにする気だ?」


「君の子どもを産む」


――――――――。


ひなたや桜子たちはぎょっとなって、アリサの顔、次いでそのお腹に目を寄せた。

星路は全身から冷や汗を流し始めた。

言葉が出てこない。

願いを遂行する。自分諸共に戦士たちを灰にして魔法少女を解放する。その決意で鈍色に輝いていた目が泳ぎまくっている。


ひゅっ、ひゅっ、ひゅっ。

笛を鳴らすような呼吸音が響いた。

アリサが星路に問いかける。


「どうした? 心当たりがないとでも言うのかい?」


「ねえよ! ない、本気でない! 一度もしたことない!」


「そう。私もまだ処女。アイドルだしね。――――これからするんだよ」


やばい。やばいやばいやばい。

目がマジだ。マジになってる。


「落ち着けぇい、落ち着け、落ち着けぇい」


「君が落ち着けなんていうのか!? 言う資格があると思っているのか!?」


ない。


「最近になって考え始めたことじゃない。昔から、どうしたら君が人並に自分の命を勘定に入れるようになるだろうか。考えに考えに考えてさ、一つ、答えにたどり着いたの」


「なに?」


「君に、責任を背負わせたらいいんじゃないかって、ね」


アリサは星路の腹にどしんと腰を下ろした。

炎が出ている手を取り、自身の腹部に誘導する。


「あぶなっ!」


慌てて星路は炎を消した。

おかげでその指がアリサのお臍に、レオタード越しに触れた。柔らかかった。


「いいか、気の迷いじゃない。私は、君の子どもを妊娠する。今日、絶対にね。それでも君は、自殺してでも怪物を絶滅させるっていうのか? セージくん、君は無責任な男なのかな? 女と子どもを捨ててまで自分の願いを突き通す無責任な男なのかな?」


「待て、ちょ、待ってくれよ、ちょっと」


動転してしどろもどろになっている。

あまりにも、人間臭い。

魔王の心臓なんてものを取り込もうと、怪物に火達磨になって立ち向かおうと、どんな相手にも中指を立てて喧嘩に打ち勝ってこようと、青木星路は少年なのだった。


少年にそれは重たすぎた。


「か、か、か――、片親の子なんてのはいくらでもいると思いますが……」


「そうだね。いくらでもいる。でもね、不可抗力の事情があってそうなるんだよ。君はどうなんだ。君は事故で死ぬのかい?」


「ちがう……」


「じゃあ事件か?」


「ちがいます……」


「なら病気か? ええ? 借金が嵩んでマグロ漁船に百年くらい乗るのか? 犯罪を犯して千年も刑務所にぶち込まれるのか? 勇者に選ばれて異世界に召喚でもされたりするのか?」


「ど、ど、ど、どれもちがいますぅ…………」


「じゃあ、責任から逃げるクズなのか? 女を孕ませて、自分だけは願いを叶えて、授乳期も反抗期も女に押し付けて、子供の学費に生活費、病気で寝込んだときの世話も任せっきりにして、一人いい気分に浸るクズ野郎になるのか?」


「ひ、ひいぃぃぃ…………」


いまにも泣き出しそうになっている。

わかっている。わかっているのだ。

こんな無茶苦茶はない。事前にアリサとセックスしていたならまだしも、これから無理やりやるというのに将来設計のはなしをしたところで星路になんの非もない。


でも、そういう話じゃあないのだ。

非があるとかないとかではない。


青木星路は、自分の子どもなんていうものを無視するのか否か、そういう問題になっているのだ。


「どうなんだ、セージくん。責任を取るのか。取らないのか」


「う、うううう、ううううううぅぅぅうう」


「どうなんだ」


「――――――――――――――――――――――――とります」


「大きな声で!」


「責任を取ります!」


「つまりどうするっていうんだ!」


「い、生きる! 生きて養います!」


「よし! ひなた、桜子、やるぞ! 三人でやる!」


「ちょ」


打ち合わせなんかやってたはずもないくせに連携はきまってた。

瞬く間に星路は大の字に縛り付けられて、三人にのしかかられた。

彼女たちは顔を赤くしているが、その瞳にはそれぞれ覚悟を決めた光があった。


「ま、待て! 社会的に問題がある! 重婚は日本の法律では許されちゃいない! 多分! 調べたことないけど! というか三人ともそれでいいのか!」


アリサは言った。


「問題ないね!」


ひなたは言った。


「実は前々から計画してたことでして……」


桜子は言った。


「やると決めたら、やる。でなきゃ魔法少女になってやしないよ」


「お、犯される!」


「諦めな! 君がパパになるんだよ!」


というわけで、青木星路は抵抗できず、魔法少女たちに抱かれるのだった。


「こんなオチがあるか!!」


「「「あるんだよ!!」」」

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