**『太陽と悠真の昼休みの出来事』**
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太陽は授業が終わり、お昼休みを迎えた。彼はさっそくある生徒の元へと向かって行った。
「やぁ悠真!お昼休みだよ」と、太陽は明るく声をかけた。
その生徒とは、同じクラスメイトの陽向悠真だった。
悠真はうんざりした顔で言った。「……お前も懲りねぇな」
「うん!一緒にお昼ご飯食べよ!」と、太陽は元気よく誘った。
「断る」と、悠真は立ち上がり、教室を出て行った。
「あっ、悠真……行っちゃった。仕方ない、今日は諦めよう」と、太陽は肩を落とし、自分の席に戻って持参したお弁当を食べ始めた。
〜しばらくして〜
「ご馳走様でした」と、太陽が片付けていると、悠真が教室に戻ってきた。
「やぁ悠真!」と、太陽はまた声をかけた。
悠真は無視して自分の席に座り、手には購買で買ったと思われる菓子パンが握られていた。
「今日のご飯はそれなの?」と、太陽は興味津々に尋ねた。
「悪いかよ」と、悠真は少し苛立った様子で返した。
「いや別に。なんと言うか、意外だなと思って」と、太陽は微笑んだ。
「意外?」と、悠真は怪訝な顔をした。
「うん。悠真はお弁当を持ってきているものだと思ってたから……」
「俺、寮暮らしだから。作るより買った方がいいんだよ」と、悠真は少し冷たく言った。
「そうなんだ」と、太陽は納得した様子でうなずいた。
「……なんだよ。何笑ってんだよ」と、悠真は不思議そうに訊いた。
「いや、別に」と、太陽は笑みを浮かべながら答えた。
(悠真って寮暮らしなんだ……。寮暮らしってどんな感じなんだろう?)と、太陽は心の中で思った。
「おい、いつまでそこにいるんだよ」と、悠真は少し苛立った様子で言った。
「え?悠真と仲良くなるまでだけど?」と、太陽は真剣な表情で答えた。
悠真は一瞬黙り込んだが、やがて立ち上がり、再び教室を出て行った。
「うーん?どうしたら悠真と仲良くなれるんだろう……?」と、太陽は首をかしげながら呟いた。
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