表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

異世界プラットホーム

作者: enishi

ここは朝の電車内。通学通勤で込み合うはずの電車内は何故か男子高校生が

一人だけ。

堀いくとは不良である。

リーゼントに黒い学ラン、赤いシャツ。サングラスをしている。


「なんでこの電車、この時間に俺しかいないんだ?なんか気味が悪いな・・・」


電車内で座席に座りあたりを見回す堀いくと。この車両はおろか隣の車両に

さえ一人の乗客の姿も見えない。こんな日もあるのか?。


「はあ、学校ダリいなあ。お昼間でバックレちまうかな」


一人ごちる堀。


電車の速度が落ちてきた。車窓の風景がゆっくりになってきた。どうやら次の駅に着くようだ。

見たところは次のホームにも全然人がいないようだ。何気なく外のホームを見やる堀いくと。その瞬間、ぎょっとする。驚きのあまりに眼をしばたたかせる。


ホームに人影が見える。


一人だけ、女子高生らしき制服姿の女の子が電車に向かって何やら叫んでいる。よく見ると彼女の顔の右目には眼帯のようなものをしており

左腕には包帯をぐるぐるに巻いている。


電車が駅について止まり、そしてドアが開いた。


「ご苦労!幾層の眠りから我が呼びかけに答えし大天使よ。」


少女はそう言うと電車内に入ってきた。


堀いくととりつ子は目が合う。


「なんだこいつは!何を言ってるんだ?」


片方は学ランにリーゼント、サングラスの不良。もう片方は中二病全開の女の子。


個性的すぎる二人が出会う。

不良に見える堀いくとだが、実は小心者で少女が

危険な感じがして目をそらす。


「こいつは絶対やばいやつだ。」


見たこともない不可思議な言動をしている女子高生に少しビビる堀いくと。


しかし少女は


「我が名はりつ子・ブラックマリア・高梨!貴様、名を名乗れ!」


りつ子はそう堀いくとを指さして大声で名乗る。りつ子のほうも堀いくとがすごく珍しい存在に映るらしい。


学生二人だけの電車内。


「何だって?何とかマリア?お前、頭大丈夫か?」


りつ子のただならぬ様子に気おされる堀いくと。少しだけ後ずさりする。


「その服装は、ふむ、古代の封印されし堕ちた騎士ではあるまいな?」


少し逡巡したりつ子は堀に聞いてみた。堀の見慣れない恰好を見てのことであろう。


まあお互いさまではあるが・・・。


「俺は堀いくとだ!高校生だよ。騎士じゃねえよ。」


やっと人が乗ってきたと思ったら頭の弱そうな女子高生である。

堀いくとはあまり関わり合いにならないほうが良いとみて隣の車両に移るため立ち上がる。


りつ子が叫んだ。


「待て!堕ちた騎士ではないのなら、何なのだその恰好は?お前は何者だ!」


堀はそそくさと歩き出す。



そこへ電車の車掌のアナウンスが流れる。


()()()()()()()()()()



ゆっくりと電車は走り出した。




「・・・・・・・・・。はっ?」




車掌のアナウンスを聞いた堀いくとはピタッと立ち止まる。時が止まったようになる電車内。

今、確かに車掌のアナウンスは異世界とアナウンスしたように聞こえたが?。言い間違いか?どういうことだ?


「ここの車掌寝ぼけてんのかよ?はっ?異世界?なんだそりゃ、お前も今のアナウンス聞こえたよな?」


堀いくとはいぶかしげにしている。しかしりつ子の様子は違った。


「異世界!!!」


そう叫ぶや否や目をキラキラと輝かせた。微妙に体が震えている様子だ。


「私はついに覚醒したのだ。幾星霜、この時を待っていた!」


堀いくとは目の前のこの女子高校生は、マジでやばい奴だと本能が教えている。

そそくさと隣の車両へ行こうとした。


その時、




「GYAOOOOOOOOOOOOOOOOON!!」



と、耳をつんざくような叫び声が電車の外、遠くから響き渡った。

刹那、凄まじい爆裂音とともに電車の隣の車体が激しい衝撃に襲われて

飛び上がるような感覚に陥った。

なにかものすごい衝撃音がした。

堀いくととりつ子は突然の衝撃に訳が分からないまま、電車の座席につかまる。


「なんだ?何が起きたんだ?」


必死の形相の堀いくと。電車は緊急停車しているようだ。堀いくとはへたり込みながら辺りをみる。隣の車両からは炎が上がり車体も滅茶苦茶になっている。電車の車窓から外を見やる。すると遠くの空に何やら鳥ではない何かが滑空しているのが見えた。

なんだあれは?あれがやったのか?

そこへ車掌のアナウンスが流れる。


「お客様にご連絡いたします!ただいま当電車は上空よりドラゴンの襲撃を

受けております。速やかに避難してください。繰り返します。当電車は

ドラゴンの襲撃を受けました。速やかに避難してください。」


信じられないことが起きたようである。どうやら上空から二人の乗る電車めがけてドラゴンが獲物と思い炎を吐き出したようだ。

堀いくとは声が出せない。頭が現実に追いついていかない。

追いついて行けるわけもない。異世界?ドラゴン?襲撃???


「フフフフフフフ・・・。」


不敵な笑い声はりつ子である。りつ子はゆっくりと立ち上がった。

堀いくとはりつ子のほうを見やる。


「お前大丈夫か?どこか打ったのか?」

「ドラゴンの襲撃か。この私に挑戦するというのか?いいだろう、

覚醒した私の真の力を存分に見せつけてやろうじゃないか!」


りつ子は車窓から外のドラゴンを睨みつけながらそう言った。堀いくとは

頭が混乱しながらも電車の窓を開けようと試みる。しかし車体が傾いており、

焦っているせいで上手くいかない。

いつドラゴンによる次の炎の襲撃があるかわからない状況である。


「バカ!早く逃げるぞ。外へ出ないとやばい!」


堀いくとはりつ子に叫ぶ。しかしなにやらりつ子は自分の手提げカバンをあさり、おもむろに折り畳み傘を取り出した。


「心配はいりません。私にはこれがあります。」


りつ子はそう言うと折り畳み傘をスッと天井に掲げた。


「傘?遊んでる場合か!」


堀いくとは叫んでりつ子の腕をつかみ、炎にくるまれている隣の車両から

反対の車両へ逃げようと試みる。その時、りつ子の足が少し宙に浮いた。

次の瞬間、りつ子の折り畳み傘がまるで純白の天使の羽のように四方に広がり、りつ子と堀いくとは電車の天井を突き破り上空へと飛んだ。


ゴオオオオオオオオオオ!


「ひえええええええ!」


堀いくとのリーゼントは凄まじい風になびく。

上空1000メートルはあろう上空高くまで二人は飛び上がったようだ。

りつ子の折り畳み傘が天使の羽のように羽ばたいている。


「見ましたか?これが私の能力の1つ、レインエンジェル!

あ、腕は離さないでくださいね。落ちますよ?」



堀いくとは涙ぐみながらりつ子の腕に必死にしがみつく。もはや言葉も出ない状態である。上空をりつ子の折り畳み傘でふわりふわりと浮かぶ二人だが、

この騒動の元凶である主が二人の存在に気づく。


「GYAOOOOOOOOOOOON!」


凄まじい咆哮がする。赤いドラゴンが少し離れたところからすごいスピードで

二人めがけて向かってくる。翼を広げて凶悪なほどの巨躯が近づいてきた。

その姿が目に入った堀いくとは声を絞り出す。


「ぎゃああああああ!喰われる。」


しかしりつ子は不敵に笑った。包帯を巻いた左腕を赤いドラゴンへとサッと突き出す。そして何やら呪文を唱え始めた。刹那、雷鳴がとどろく。


「喰らえ!神の怒り。ロードオブヴァーミリオン!」


りつ子の叫びとともに目がくらむ稲光がした、そして天が割れたかと思うほどの轟音。

稲妻が赤いドラゴンもろとも地面をたたきつける。どうやらりつ子は稲妻の魔法をドラゴンめがけて放ったようだ。

地面で黒焦げになっているドラゴンをよそに二人は折り畳み傘でふわりふわりと地面に着地した。堀いくとはりつ子の腕を離すと近くに這いつくばる。

かなり混乱している様子である。無理もない。


「なにが・・・どうなってやがる???これは夢か?夢なのか?」


雷撃を受けて地面で黒い煙を上げ絶命しているドラゴンを見ながらりつ子は言う。


「夢ではありません。私はついに力を得ました。神に匹敵するほどの大いなる力!もう中二病なんて言わせません」

「人間が魔法なんか使えるか!お前何者なんだよ?」


二人が全くかみ合わないやり取りをしていると、少し離れたところから馬のいななきが聞こえてきた。遠くから甲冑を着た数名の兵士らしき人影が二人のほうへ向かってきている。その向こうには中世を思わせる城が見える。おそらくそこの王国の兵士である。ドラゴンの砲撃とりつ子の雷撃を聞きつけてきたのであろう。


「今度は何だ?兵隊か?騒ぎを聞きつけてきたのか?」

「心配するな!力を得た今の私にかかれば兵隊の一つや二つ、魔法で木っ端みじんにしてくれる。見ていなさい」


りつ子はまたしても左腕をこちらへ近づいてくる遠くの兵隊に向けたが、堀いくとはあわててりつ子の左腕をつかむ。


「やめろ!あれは人間だぞ。さっきの魔法はまずいって」

「離しなさい!詠唱ができません」


じたばたするりつ子。その時堀いくとは思いつく。


「そうだ、お前魔法使えるならスクーターを出してくれ!

俺運転できるしそれで逃げようぜ!」

「スクーター?そなたも騎士の端くれならこういう時は白馬のアルフォウンス

のほうがいいのではないか?」

「だから騎士じゃねえっての。いいからスクーター出せよっ。兵隊に捕まりたくないだろう」


りつ子はしぶしぶ魔法を唱えて小型のスクーターを出して見せた。

堀いくとが運転してりつ子は後ろに乗る。フルスピードでスクーターをカッ飛ばし、兵隊を突き放していく。

二人はかなり走り兵隊から逃れた。川の近くでスクーターを停めた。

堀いくとは川の水をがぶがぶと飲む。そして水を飲み終えると草むらに

大の字で寝そべる。呼吸はゼエゼエとかなり乱れている。その様子を冷ややかに眺めるりつ子。


「情けないですね。これしきの事でその体たらくとは」

「頼むから少しだけ休ませてくれ」

堀いくとはもはや言い返す気にもならない。長い間荒い息で寝そべっていたが

10分ほどして少し落ち着いたようだ。やがて息も整いむくりと上体を起こす。


「まず状況を整理しようぜ?俺とお前は朝、学校に行くために電車に乗った。俺が先に乗っていて次の駅でお前が乗ってきた。そこまでは普通だよな?

問題はそこからだよ」

りつ子は体育すわりで退屈そうに川を眺めている。


「車掌のアナウンスが異世界と言った。その次はドラゴンが電車を襲い電車は炎にくるまれた。俺は逃げようとしたけど窓は開かない。お前は折り畳み傘を広げて俺もろとも電車の天井を突き破り空高く飛び上がった。上空で俺たちを見つけたドラゴンが襲ってきて雷が落ちてドラゴンは黒焦げ。その後近くの兵隊に追われたからお前の出したスクーターでここまで逃げてきた。」


「よくもまあ見たままの当たり前のことをペラペラと。そんなことは私だってわかっている」

りつ子はあきれたように言いのける。


「アホかお前は!これは現実だぞ?リアルだぞ。漫画や映画じゃないんぞ?」

「何をそんなに驚いているのだ。異世界にドラゴンがいるなんて常識だ。あなたが泣きそうだから私の能力レインエンジェルで逃がしてあげた。

ドラゴンをやっつけたのは私の魔法だ!私ほどの能力者ならあんなものいくら

襲ってこようが敵ではない」


鼻で笑うりつ子。堀いくとは全然会話の通じない目の前の女子高生に頭を抱えて落胆している。どうするべきか考えている堀いくと。


「そうだ!お前が魔法を使えるなら現実にも帰れるはずだろう。

今すぐ俺をお前の魔法か何かで昭和の東京に返してくれ。頼む」


堀いくとはりつ子に大声で懇願した。それを聞いたりつ子は堀いくとの言葉の一部に何やら引っ掛かりを覚えたらしく怪訝な顔をした。


「昭和?あなたは寝ぼけているのか?それに私は元の世界になど帰りたくない。こんな力を手に入れたのに今更普通の女子高生の平凡な日常に戻りたくない」

「俺はこんなドラゴンが出てくるような恐ろしい世界なんかいたくねえんよ。次は何が出てくるかわからねえし、そんなの命がいくつあっても足りねえじゃないか。こんなのは間違ってる。平凡でつまらない世界でも元の世界に帰りてえ。」


不良のくせに情けないことばかり言う奴だと思うりつ子。

スッと立ち上がると腰に手を当てて胸を張り言い放つ。


「私はこれからこの世界で手に入れた力で世界を征服するつもりだ。私が女王となり新たな世界を一から作り上げるのだ。どうだ!面白そうだろう。何ならあなたも手伝ってくれてもよいのだぞ。」


「たのむ、この世界の仕組みは訳が分からないけど元の世界に帰ろう。お前の父ちゃん、母ちゃんも心配するぜ?」

りつ子はあきれた様子で両手を広げて大きくため息をつく。


その時、森に聞き覚えのあるメロディーが響く


「キーンコーンカーンコーン!」



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


堀いくとは耳を疑った。

学生ならだれでも聞き覚えのあるメロディーが林に響き渡る。

そう学校のチャイムがここ異世界の森で鳴り響いている。

異世界の世界にチャイムが鳴り響く。堀いくとは空を見上げる。


「チャイム?チャイムなのか?」


刹那、堀いくとの視界がぐるぐると回り始めた。意識が徐々に遠のき始める


「堕天使たちへのレクイエムか。」

りつ子の中二病のセリフが遠くに聞こえる。

そして・・・。






次に堀いくとが目を覚ましたのは毎日自分の通っている高校の教室。

椅子に座り上体だけ机に寝そべっている状態で目が覚めた。教室には誰もいない。放課後のようだ。堀いくとはずり落ちたサングラスを直した。教室の時計は16時をさしている。ふいに黒板に目をやる


昭和55年、5月9日


あっけにとられる堀いくと。いま目を覚ましたということは恐らく

あれは悪い夢だったんだ。変な夢の記憶は鮮明に残っている。

寝不足で授業中に眠ってしまったのであろう。深夜までラジオを聴いていて

寝不足がたたったのだ。授業が終わったのであるならもう家へ帰るだけだ。

鞄を持ち教室を出る堀いくと。

廊下には数名の生徒が談笑している。まだ少し生徒が残っているようだ。

グラウンドからは運動部の掛け声、どこかの教室からは楽器の音色。部活動であろう。呆けた顔の堀いくとはふらふら歩きながら何かを確かめるように教室を見て回る。

保健室、体育館、図書室、屋上、食堂。

どこにも何にも異常はない普通の見慣れた風景がある。


「なんか疲れたな。悪い夢だった。今日はもう帰ろう。」

独り言ちる。階段を下りていき、下駄箱で靴を履き替え校舎を後にする。

いつもの電車のホームへと向かう。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・。


何故かホームには誰もいない。夕方のこの時間にホームに誰もいない。


ぼーっと空を眺める堀いくと。西日が目に眩しい。

すぐ近くに誰かの気配を感じた。しかしだいたい想像はつく。


「ここが昭和ですか?テレビでしか見たことのない世界だ。なるほどあなたの恰好もそれで納得がいく」


すぐ近くから聞き覚えのある女子の声。


「お前はどこの世界から来たんだ?未来か?」

堀いくとは聞いてみる。隣に立つりつ子は答えた。


「昭和の人間から見れば、令和の世界はだいぶん未来。でも私は今日、普通に朝起きて学校に行こうとして電車を待っていた。しかし来たのは異世界を飛び回る奇跡の電車。いくつかの奇跡が重なると、この電車に乗れるようです。」


「いくつかの奇跡が重なるか・・・。道理で全然人がいないわけだ。俺とお前はたまたまこのへんてこな電車に乗っちまったのか。聞きたいことはたくさんあるけど、あの異世界でのチャイムはお前の仕業だったのか?俺だけ元の世界に返したんだな」


りつ子は腕を組み答える。


「泣いて頼むからこの昭和の世界に返してあげました。

あの後私は能力を使い一人で電車を調べた。それで異世界電車のことが少しだけ分かりました。ですがここは昭和といわれる私からすれば大昔の時代。令和の世界の人間からすればすなわち、異世界です」


「令和とかいう未来ではお前と同じように皆魔法が使えるのか?」


「誰も魔法なんか使えません。一般人も大臣もおそらくは誰も。

私も何故かはわかりませんがこの異空間にいる時にしか魔法は使えないようです。元の自分の世界では普通の高校生です」


令和の時代ではりつ子は俗に中二病と呼ばれていたが、ここ異空間では本当に頭で想像した魔法のような力が使えてしまうようである。


「俺は朝学校に行くために電車に乗っただけなのに偶然この異世界を

飛び回る電車に乗ってしまったのか。時間と空間を超えるこの不思議な車。」


「私は昭和から何十年も未来の時代からこの電車に乗った。未来はとてもとても物や情報の発達した時代だ」


「それで・・、お前は何でここにいるんだ?」


「行きずりとはいえあなたには怖い思いもさせてしまった。私も少しやりすぎてしまった。そこだけは申し訳なくてな。直した電車でここへ来た」


「なんだ・・、まともな考え方もできるのかお前。」


リーンリーンリーンリーン


電車のホームから電子音が聞こえてくる。次の電車が近づいているようだ。


「それでこれからどうするつもりだ?まだ冒険するつもりなのか?」

堀いくとはりつ子を見やりながら尋ねた。りつ子はホームの白線まで進む。


「この異世界電車でもっといろいろな世界を見たいのです。異世界の次はここ昭和でした。」


「はああ」

堀いくとは大きくため息をつく。


「どうしました?」


「どんな怖い先輩よりもこの電車の方が何百倍も怖いな。でもそんな危ない冒険に女の子一人行かせちゃ、不良はできない。俺もつれてけよ。バイクの運転くらいはできる」

堀いくとはリーゼントをキュッと整えた。


「ついてくるのか?。まあ、いいけどね。でもまた帰りたくなったらいつでも言って。泣きべそ書かれたらめんどくさいからね」


異世界電車がホームにやってきた。二人は乗る


車掌のアナウンスが流れる


「次はパラレルワールド、パラレルワールド」




ここまでお読みいただきありがとうございました。なろう初投稿です。応援していただけると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ