第一夜 肝試し
グロ要素はないです。
ちなみに彼らは、放送部です。
綺麗な月の夜――。
「兄貴〜、肝試しって本当にやんのかよ?」と、俺の後ろをついてくる少年の名前は、『赤池龍馬』と言い、俺の双子の弟である。
「ああ、気紛れなお姉様が企画した肝試しだしな、参加しないと、多分、明日から俺の不味い飯が食卓に並ぶことになるかもな」
「嘘だろ……?」と、弟は青ざめている。
失礼な奴だ、と思いながらも、目的地に足を運ぶ。
すると、前方から誰かが走ってきた。弟は俺の後ろにくっついている。
そういえば、怖がりだったなと思いだす。すると、月の明かりのおかげでやっと前方の人間の姿が見えてきた。
「あれぇ〜? 龍馬と亮馬じゃない? なにしとんの〜?」
可愛らしいまだ、声変わりがまだな少年の声がした。
「……鬼追先輩! 脅かさないでください!!」
龍馬は俺の後ろからヒョイと顔を出して、抗議。
「お兄ちゃんの後ろに隠れて、怯えてたのは誰だっけ?」と、ニコニコ笑いながら言うこの彼は、『鬼追神也』と言い、俺達の先輩。
「うっ……、それとこれとはっ!……」
二人は口喧嘩。うるさい二人が揃ってしまった。俺はとりあえず、仲裁に入る。だが、ヒートアップしてしまった……。
すると、「貴様ら、うるさいぞ。さっさとこっちへ来い」と、鬼追先輩の後ろに背の高い青年が。
「ゲっ! 雄右!」と、鬼追先輩は背の高い青年にズルズルと引きずられていった。
その光景はまるで兄弟だった。そして、俺らは彼らについて行くことに。
今回はプロローグにするか迷いました……。
多分、これからは無駄なことは一切書きたくないので、ここには書かないかもしれませんが、よろしくお願いします!