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主題方程式・創作方法論

このページは、完全に個人的なテーマと創作法なので、あくまで一例として、参考程度にしていただければ幸いです。

自分なりの作風を編み出すことが、詩作に限らず、作品づくりで必要なことだと思います。本エッセイが、その手助けに少しでもなれれば。


まずは主題方程式から。

潮風(筆者です)には、独自に三大テーマというものを設けています。それは……


夢・自由・愛


です。

三元論が好きなので、何でも三要素で考えてしまう癖があるのかもしれません。小説では起承転結が有名ですが、それよりかは序破急のほうが好きですね。最初と途中と最後。


と、夢・自由・愛のうちの、いずれかの要素が入っていると、詩は輝くと思います。ただ、これも持論なのですが、この三要素は、全ての事柄に応用できます(!)。


例えば人間だったら「頭・体・心」がそれぞれ夢・自由・愛に対応します。生活にたとえれば「仕事・趣味・恋愛」となります。学生の方なら「勉強・部活・行事」でしょうか。


といった具合いです。

よく武道で、心技体といいますが、心頭体が基本で、応用として技があるほうが理にかなっている気がします。蛇足ですが。心と頭と体を鍛えるのってある意味当然と言いますか、何でもそうじゃないですか。それにプラスして、それぞれの競技でのみ通じる特有の手法を"技"と定義したらしっくりきます。詩の技法といえばレトリック、みたいに。ついでに、空手のような"型"もあるといいですね。自分の型を持つことができれば、詩作だけでなく、普段の仕事など生活にも役立ちますね。


さらに、この夢・自由・愛の要素にそれぞれ、

マイナス・ゼロ・プラスを設定します。

三要素×三段階。

全ての物事には良い面・悪い面・どちらでもない面があるという発想法です。

そして、潮風の詩には、マイナス→ゼロのベクトルが圧倒的に多いです。あくまで矢印は前向きなので、ネガティブにはならず、ダークな作風にすることができます。絶望を詩って、希望を伝える、と言いますか。枯渇感、飢餓感からの憧憬には何よりも強いエネルギーが必ずあります。

ここに書くと長くなりすぎてしまいますので、ぜひ活動報告のほうも読んでみて欲しいです。


では、創作方法論です。


三元論を用いて簡単に説明しますと、潮風は心→頭→体の順番で作詩をしています。つまり、心で感じて、頭で考えて、体で動かして。書きます。

一つずつ見ていきましょう。


心。

インスピレーションですね。いわゆる"降りてくる"状態です。どんなに詩作理論を組み立てようとも、書きたいという気持ちやアイデアが湧いて来ないと書けませんね。

詩の種。閃き。ある意味、最初が難しいです。潮風の場合は、お風呂場やトイレ、外を自転車で走らせている時なんかに、ふっと言葉が浮かびます。


頭。

序破急でいうと破。実際に生まれた言葉を繋ぎ合わせたり、組み合わせたり。ここでは集中力が大事になってきます。

いわゆるゾーン状態に入れば、まるで寝ているような、夢を見ているような感覚で一気に書き進められます。

書き詰まったら、一旦机から離れたり、"保存セーブ"するのも手です。あとは、歩くと脳が活性化すると聞いたことがあるので、廊下をうろうろしてみたり。もちろん一日で作り切る必要は全くないので。寝てる間にも思考は整理されるらしいので、内容は忘れないように書き留めておけば、寝るのも全然アリだと思います。

とにかく脳をフル回転させましょう。ここで8-9割方完成させとかないと、ラストがキツいです。


体。

一言で言うと試行錯誤です。最後はひたすら力技です! 自分の魂から全て生まれた言葉が望ましいですが、ここではキレイゴトなどなしで、辞書を引くなり、思いついた言葉を並べるなりして、"逆に言葉の中から詩に合うものを選ぶ"作業に入ります。

潮風の場合は、パズルを埋めるように詩を作ることも多い(先に形式を考える)ので、所々で空白ができてしまうことがよくあります。その空白に何が入るのが正解なのか、複数の単語や文で迷ったりもします。全く思いつかなかったり。


そんな時は、最初の心に戻って感じ直してみたり、詩を何度も何度も熟読して、どういう詩なのか、作品を理解して作品の声を聞いたりもかなり有効です。

不思議なもので、詩は自分の中から生まれるので、自分と向き合うはずが、気づけば自分の手を離れて詩が一人歩きして、詩作品そのものと向き合うことになってきます。この詩はどういう詩なんだ? と。自分主体から作品主体になる感覚に陥ります。作品のために自分が頑張らされている? と言うとおかしく聞こえますが。

創作法にもよりますが、これは別に潮風が悟りを開いたわけでもなんでもなく(笑)、作品を生み出す、ということは、結局自分の手を離れる、ということとイコールなのかもしれません。

時には客観的な目線で詩を見つめることも、詩作には大いに役立ちます。技術論よりかは精神論に近いですが。

繰り返しになりますが、自分なりの方法を見つけることが、何よりも何よりも、大事です。


完成した時の達成感、高揚感は、詩作をしたもののみが味わえる特権です。

ポエマーズ・ハイ。

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