ステップ2「構成」→→思想について
詩節=詩骨(+詩肉)
次は、ステップ2「構成」のうちの"思想"です。
前回ラストでお話したとおり、単に思想=内容のことですね。
言葉が入る部分を骨・詩骨と呼ぶなら、実際に入った言葉は肉・詩肉とでも呼びましょうか。
これも、ざっくりと分類するなら、
・叙情詩(作者の心情)
・叙景詩(自然の風景)
・叙事詩(歴史上の事件)
が最も有名です。
重要なのは、テーマとモチーフです。
テーマ=主題は、その詩を書く上で伝えたいこと。軸。核。
モチーフ=模様は、テーマを伝える上で使う言葉や手法。
モチーフは着想つまりテーマと同じ意味もありますが、ここでは「作詩をする中で自分の武器となる小道具」的な意味で使います。例えば、ファンタジーのモチーフなら、竜や妖精といった具合に。自分の詩を彩ってくれるもの。
もちろん詩はあらゆることが全て自由なので、どんな書き方でも許されます。(笑)
作者の数だけ、思想があります。伝えたい言葉があります。
ただ、テーマ&モチーフはあらかじめ決まってると書きやすくなると思います! 以上!
次頁で、潮風自身の創作法・主題論を述べておきます。
その前に軽く創作方法論について。
持論ですが、創作方法がイコール作者の作風につながると思っています。普段は意識して書いていないですが、どうやって詩を作っているかで、どんな詩になるかは決まってくる気がします。
既にお話しした"骨"と"肉"にくわえ、"貯金"と"即興"を組み合わせて考えます。
貯金とは、あらかじめ言葉や構成を決めておくこと。
即興とは、詩を書いていく中で言葉や構成を決めていくこと。
つまり…………
①言葉-貯金×構成-貯金
②言葉-貯金×構成-即興
③言葉-即興×構成-貯金
④言葉-即興×構成-即興
の4パターンあります。
もちろん実際は全てが入り交じってる状態かもしれません。書きたい言葉、使いたい形式や手法をある程度思いついておいて、あとは書いている流れで進めていってみたり。
(語ると長すぎて、このエッセイの意図とは少し離れてしまうので、詳しくは過去の活動報告を読んでほしいのですが、)本当に詩は生き物だと感じます。水物、生物と言ってもいいですね。
最初にテーマなどを決めておいても、予期しない内容に着地してしまうこともありえます。よく、小説を書かれる方で登場人物が勝手に動くとか言われますが、それに近いかもしれないです。
潮風の好きな言葉で「過不足なく」というのがありますが、まさに過不足なく内容を落とし込んで行けたら理想です。書いている内に二転三転していくのは当たり前だと割り切って、最終的にこの詩はこんな詩になるのだろう、と生み出す詩のこと"だけ"を考えるのが最大のコツかなと、個人的には思い知ります。
その詩に合った、最適な内容になれれば、完璧です。
【参照している過去の活動報告一覧】
・詩とは何か?
・詩とは何か?2
・提唱「現代自由詩」運動
・フリースタイルについて
・詩の要素
・「自由」とは何か?
・主題方程式
・創作方法論
・詩の要素(改)と、それに伴う創作方法論
・詩の要素(改)と、それに伴う創作方法論②
・ちょっとしたメモ。
・詩節について
改変している部分もあるので、言葉が少し違ってたりしますが、ご了承下さい。