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詩人とは何か? 〜おわりに〜

約一年間ありがとうございました。

フリースタイルについて、きちんとまとめていなかったと思うので、見ていきましょう。

一つ目の定義として、形式を持たない、あるいは形式が一つの詩の中で変化する詩。これは以前ご紹介した通りです。自由形式と訳せます。

さらに二つ目の定義として、“レイアウト技法を用いた詩”を提案します。詩は見るものでもある、という認識で、視覚からの情報もきちんと考慮する。前頁の内容ですね。既存の詩形態を飛び越える、型破りという意味でのフリースタイルが後者になります。

この二つが、いわば潮風詩央の得意技、と言えそうです。武器。皆さんの武器は何ですか−−?


と、この問いを心に刻みつつ、あらためて、


現代自由詩とは何か?


今まででのステップを踏まえて、再確認してみましょう。ひいては、詩とは何か? 詩人とは何か? にもつながります。


・自己表現

(ポエマーズ・ハイ)


詩を書く理由にあたります。

作品とは何か? で述べたように、作品とは、


自分の思考を、何らかの方法で表現したもの


です。そして、インプット=知識→アウトプット=創作、する人のことを作家という。

ここからが新しいのですが、それでは作家と詩人の違いはどこにあるのか。

作家は、単に作品を作る人全般を指しますね。特に小説家。全てのジャンルに通じる、最上位のクリエーターの呼び方。

詩人となると、一階層おりて、詩ジャンルのみの専門クリエーターとなります。しかし、詩を書く人を詩人とは、簡単に定義したくないです。それだけなら、やはり作家と言うほうが自分は好きです。

詩を書く理由……それは、詩作が好きだからですよね。つまり、詩作をすることに喜びを感じる人。と、現代自由詩では定義したいです!


よりマニアックに言いましょう。笑

ちらっと述べたのですが、詩を書いていると、いわゆる“ゾーン状態”に入ることがあります。スポーツ用語で、深い集中状態のことを言うそうですが……本当に夢を見るような感覚のまま、目が覚めた時が詩の完成、みたいな。


……これって、詩作されてる方は共感できますよね……


潮風がヤバイ奴じゃなければ(笑)、詩作をすることでドーパミン的なのがたくさん出るような気がします。

これを味わいたいから、詩人は詩作をやめないのではないか。(笑) 俗にいうポエマーズ・ハイです。好きなことしてる時って、ものすごく楽しい気分になりますよね。詩作によってこの気持ちになれる、あるいはなりたい人を詩人と呼ぶのではないでしょうか。趣味が詩作の人、とも言えますね。


単に作品を作るだけだったら、頭で考えるのがメインになるかと。そうではなくて、娯楽的より芸術的に、自分の心で感じたことを言葉で表したい、自己表現という動機が詩作の真の醍醐味なのです。これは、本当に声を大にして言いたい。(上手い下手ではなく)書きたい詩の100%以上の会心の出来だった時の心地良さ!!!!! 以上!


活動報告の「詩と小説の“スタンスの”違い」に、心構えとしての違いが、さらに詳しく書いてありますので、良かったら併せて読んでみて下さい。


次に、もう少し高尚(?)に、理由ではなく、詩を書く目的から考えてみます。


・自己分析

(セルフプロデュース)


詩を書くもう一つの効能として、(ドーパミン的な何かが出る以外に)自分を成長させてくれる要素があります。

ここで今まで紹介した数々のステップが活きてきます。現代自由詩論で、最も言いたいことだと断言します。


詩作で大事なのは、復習です。


自分の書いてきた詩を読み返して、ここはどうだった、ここはこうだったから、次はこうしよう、みたいに自己分析を一度してみると良いと思います。

詩は自分の心の中からしか生まれないので。

主観的にも客観的にも、自分の詩を見つめ直すことで、書きたい詩はどんな詩なのか? が、だんだんと分かってくるかと思います。どんな詩を書きたいのかって、書いている間は意外と分からないものなのです。書きたいように書いているだけなので。

その時に、詩の3×2=6要素を思い出してもらえると、本当の本当に嬉しいです。詩論を書いてきた甲斐があります。もちろん、オリジナルの詩論があれば、それに越したことはないです。それに照らし合わせて、自分の得意技を発見できるかもしれません。実際、潮風の得意技がフリースタイルそのものだった、自由形式かつ見た目重視だった、って今まとめて初めて気付きましたから。具体的に説明できる=持論として成立する。そうしたら、次の詩から活かすことができますね!

言いたいのは、詩の6要素が絶対ということではなく、色んな角度から、時には真逆の方向から自分の詩を“復習”してみるのはオススメですよ、ってことです。その後で、次はこんな詩を書いてみよう、と“予習”することができるのではないか。すなわちセルフプロデュース。


詩は自分の中からしか生まれないので、誰かにマネージメントしてもらうことは不可能です。少なくとも現代自由詩の定義としては、詩人ではなく作家となってしまいます。


詩は人生と同じです。


しまった。

あともう一章、おわりに、を書く予定でしたが、完全に締めの格言を発してしまった。


はい、終わりにしましょう。

ごほん、ごほん。えー、


詩は人生と同じです。


自分の人生をプロデュースできるのは自分だけです。

自分の詩をプロデュースできるのは自分だけです。

他人にできるのはアドバイスだけです。

目の前を見渡してみてください。“選択肢という可能性”の数だけ、道が広がっています。この詩論が、あなたの選択肢の一つとして役立てたなら、幸いです。ボツ迷言→あなただけの詩道を始動させて下さい。


さあ、

新しい詩集へ。


魔法の言葉で、お別れしましょう。




それではみなさん、

Here we go!!!!!(次頁へ→)

勢いで書いたので、論理的に破綻している部分がありましたら、潮風までお知らせ下さい。その他、感想ご意見何でもお待ちしております! 心よりありがとうございます。

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