ステップ3「表現」→→→レイアウトについて
これを書きたかった!
ついに来ました。
まず。ここまでの詩論は「現代自由詩」の詩論と考えて下さい。普通の詩とは何か? の潮風なりの答えが「現代自由詩論」です。
では、普通じゃない詩とは何か?
「はじめに」で明確に切り離すと書いた、独自の変な理論、これを記して終わりにしましょう。
大大大前提として、詩は読むもの、です。
ですが、今の時代、スマホなどでケータイ小説もさらさらっとスクロールして読んでいる方も多いと思います。ライトノベルも流行ってますね。
なので、前提をくつがえして、詩は見るものである、と考えるのがレイアウト技法になります。
詩は見るものである。
当たり前じゃん、と思うかもしれませんが、読むオンリー、音だけじゃ伝わらない要素も考えぬいた詩は、意外と少ないです。たぶん。そうでもないか。
二段階で考えます。
読む時にも通じるのが、
①詩節の工夫。行間のリズム。
②文字の種類。ひらがな・カタカナ・漢字のバランス。
①は活動報告『ちょっとしたメモ。』から引用します。
↓
例えば「一瞬何もかも記憶喪失していた」を色々なリズムで試すと
一瞬
何もかも
記憶喪失していた
これは一行空ける、を用いて詩空間を広く使ったパターン。
一瞬何もかも記憶
喪失していた
改行を用いて、さらに熟語を切ったパターン。
リズムが違うだけで、全く別の印象になりますね。
潮風はよく、あえて変なとこで文を切って、インパクトを与えようとしています(成功しているかはともかく汗)!
↑
②は読みやすさのためでもありますが(形式を変える①も)、例えば僕とボク、青と蒼などは、耳で聴くだけじゃ分からないニュアンスですよね。目からの情報でも詩を表現するのが、レイアウト、裏技法(笑)になります。自分の中で心地良い見た目になるように気を配ります。記号やオリジナルの造語を使う手もあります。
次は、完全に見た目に特化します。
③文字を絵に見立てる
④文字で絵を見立てる
直近で書き上げた『流れるハンバーグ寿司』がフリースタイルとして分かりやすいです。
一皿一皿一皿一皿一皿一皿一皿一皿一皿一皿一皿一皿
これは、一皿×12が“流れていく様子”も目で分かるようにしましたので③になります。
④は昔書いた
猫猫
猫
猫
は、猫が立ち上がる様子を文字ドット(?)で描いたので④です。かなり荒っぽいですが……。
ぐるぐる、って言葉でうずまき状にした詩も書いたことあります。
修辞技法ならぬ習字技法っていうのはどうでしょうか(笑)(笑)
見た目の刺激なので。
前提をくつがえす、と書きましたが、前提を守った上で遊んだほうが良いですね。見た目だけの詩だと、詩なのか何なのか分からなくなっちゃいますので。笑 最低限、読んでも意味が通じるのが裏技法の使い方として好ましいです。
より自由度の高い詩を書くのが、潮風の詩の真骨頂だと思ってますので、これからもヘタクソなりに変わった・シュールな詩を書き続けたいです!!! と並行して、ダークな詩も書いたりしていきます。アイデアと振り幅で勝負するタイプの詩人なので!(『原点に帰って暗い詩でも書くか』の次に『流れるハンバーグ寿司』を書ける作家は潮風しかいないと自負しております。。。良い意味でもわるい意味でも。)
あと二章!
最後までお付き合い下さいませ。
詩は読むもの……言い換えれば“朗読のための設計図”とも。
筆者は生の朗読を聴いたことはありませんが、間違いなくデジタル文字の羅列より、数段上を行くのではないでしょうか。朗読と同等かそれ以上を表現するには、見た目でしか表せない要素をプラスするしかない。相田みつをさんばりの筆力でアナログの手書き文字という裏技もあるにはありますが……。デジタル文字で人間味が出せれば。を出すには。
詩は見るもの、という発想は今の時代に合ってるとは思います。同じ単語をひたすら繰り返したり、早口言葉をまくし立てたりするのは読むのよりラクです。笑 巷で流行ってるイヤホンジャックも面白いですね。
現代自由詩とフリースタイルについて、もう一度まとめて終わりにします。




