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お天気カフェ  作者: まったりライフ
1/1

お腹が空いた、海のカフェ

朝日が憂鬱な日の始まりを告げるかのように目に当たる。

朝日が熟睡の私の寝を妨げるかのように明るさを増していく。

そろそろ起きなきゃ、などと考えながら私は渋々布団を出た。

下からフライパンで何かを熱している音が聞こえる。

「おはよう。よく眠れた?新しい家は」

「眠れるわけないじゃん。」

「そっか。ほら、早くご飯食べちゃいな。転校初日から遅刻なんてシャレになんないよ。」

ーーそんなことわかってるよ。

ふと、母に対して心で反応してしまった。

そう。私は転校してここに来た。来させられた。

ホントはこんなところ来たくなかった。

転校前の友達と転校した学校で卒業したかった。

だが、私のわがままで父の転勤をどうこうできるはずなどなかった。育てて貰っている以上文句など言える立場では無い。

だから、私はここで生活をしていかなくてはならない。

学校への行く準備を済ませると、玄関のドアを開け、「行ってきます」と言い放ち私は別天地へと足を進める。



学校に着き駐輪場に自転車を止めると、まずはじめに職員室に顔を出した。

「あ、あのすみません…」

「何かようですか?うちの生徒ではなさそうですが」

「本日転入してきました。平野ヒカルです。よろしくお願いします。」

「あなたがですか。では、こちらに。」

簡単な学校の説明とクラスのことを話されると、私はクラスへと案内された。

クラスの前で待たされると心臓がバクバクと走りを早めた。

「今日は転校生を紹介する。じゃぁ入って」

呼ばれた!、っと不意に体をびくつかせたが、冷静を取り戻し教室へと入った。

クラス内の視線がとても痛かった。自分を責めても、蔑んでもいないのにとても不安になった。

ブルブルと震えながらいると、「では自己紹介を」と言われた。

どうしよう、どうしよう、どうしよう…

混乱して言葉が思いつかなかった。思考が追いつかなかった。

「ほ本日、こ、こここのが、がが学校にてんにゃうさせてあただきました。ヒラのひひカルでちゅ。よ、よ、よ、よろしく、おお願いしやす。」

終わった。

つい、新たな生活の終わりを感じた。

もう分かったと思うが、一応言おう。

私こと平野ヒカルは、

世界1の口下手である。




初めての学校の帰り。

見事にぼっちとなった私は、この街の海に足を運んだ。

透き通る海と、少し冷たい潮風が私を励ます。

「ここ落ち着くなぁ〜」

今日のことを忘れたいがために来たが、正解だった。

見ているだけでとても落ち着く。

少しの安心感に満たされた私は、ぱっと立ち上がった。

「帰ろー」

そう言って家に帰ろうとした次の瞬間。グ〜〜、とお腹がなった。

なんか食べてこう、と考えた私の心を読むように目の前に一軒のカフェがあった。

「さっきまでなかったような、あんなカフェ」

不意にそんなことを思ったが、お腹は待つことを知らず、そのお店へ近づいた。

前の看板にはお食事メニューが出されていた。

カフェの外観はオシャレだし、看板の料理もとても美味しいそう。ヒカルは即効でこのカフェで腹を満たすことを決めた。

「えっと?…カフェweatherか。天気って意味だよね。」

ヒカルはそう言うとそのお店のドアを開けた。

「いらっしゃいませーー」

中からは男の人の低い声がした。




初めまして。

お天気カフェを読んでいただきありがとうございます。

初の試みで少しの緊張しましたが、自分の描きたいものが書けたと自負しています。

このお天気カフェは短編の作品なので、まったりと進めていきたいと思いますので、続き書いたらぜひお願いします。

読んでいただきありがとうございました。

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