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「ねぇねぇ、ファル君何歳なの?」
少し歩いていたらノンさんが「そうだ」と言って聞いてきた。
「えっ、15ですけど?」
「「「嘘!?」」」
アリアさん、ルナさん、ノンさんが一緒に否定した…
「そうなの?にゃんちゃん」
ノンさんが、にゃんたに聞いた。
「にゃんちゃんってなんにゃ…ルーは正真正銘15歳にゃ」
「どう見ても12歳ぐらいにしか見えないよねぇ、ルナ?」
「え、いや。そんな事は…無い…です…?」
ルナさんそれは、そうですって言ってるのと同じです。
僕はそんな子供に見えるのかな…と少し傷ついた…
「そ、それじゃあ皆さんはおいくつなんですか?」
僕は話しを逸らした。
「ファル君、話し逸らしたー。このこの」
ノンさんが僕を肘で突く。
「私達全員18歳だよ?」
「え、嘘?」
僕は思わずそう言ってしまった。
「私達そんな、老けて見えるかな?」
アリアさんは少しがっかりしたように言う。
「いえ、そんな事は無いです!ただ、強いし、綺麗だし、若いんだなぁって思って」
「そ、そう」
アリアさんは照れた様に言う。
「アリアったら照れちゃって。でも、ファル君も可愛いよ?」
「せめて、かっこいいって言って欲しかったです」
僕は、しょぼんとする。けど、確かにアリアさん達は綺麗だ。
アリアさんは、栗色の髪に金色の瞳で身長は僕と比べるとかなりアリアさんの方が高い。
ルナさんは、紫色の髪に青色の瞳で身長は僕と同じくらいだ。
ノンさんは、金色の髪に翠色の瞳で身長はアリアさんと同じくらい。
みんな、とても綺麗だ。
おじいちゃん以外の人を知らない僕でも、分かるくらいだ。
きっと沢山の人に人気があるんだろう。
「そう言えば、ファル君は何処から来たんですか?」
ルナさんがはっと思いついたように言う。
「分からないです」
「分からない?分からないって何よ、ファル君」
ノンさんがどう言う事かの説明を求めてきた。
「それは、あっしから説明するにゃ」
「それじゃあ、にゃんたさん説明お願いします」
「ルナ、あっしの事はにゃんたでいいにゃ」
「いえ、そう言う訳には」
「にゃんちゃんごめんねー、ルナってこうゆう人だから」
「はぁ、分かったにゃ」
呆れた様ににゃんたは言う。
「ルーは、森に住んでいたにゃ」
「「「森に(ですか)?」」」
アリアさん達は、綺麗に揃って聞き返す。
「そうにゃ、おじいちゃんの所に住んでいたんだけどにゃ、15歳になったらここを出て行って世界を見てこいって言ったんだにゃ」
「へー、そうなんだ。と言う事は、今日誕生日なのかな?」
「えっと、昨日が誕生日でした」
「そっか、誕生日おめでとう」
ノンさんはそう言って僕の髪をわしゃわしゃする。
「こら、ノンやめてあげな」
アリアさんが、ノンさんをチョップする。
「いたっ。はいはい。やめますよーだ」
「あの、町見えてきました」
ルナさんが僕達にそう伝えた。
「ファル君後少しだから頑張ってね」
「はい!」
町がどんな風になっているか、気になっている僕はアリアさんに興奮した口調で返事をした。