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森を抜けた僕達は今草原を歩いている。
10分ぐらい歩いただろうか。
突如にゃんたは何かを思いついたのかこちらを見る。
「にゃぁ、ルー」
「なに?にゃんた?」
「あっし達どこの町向かってるにゃんか?」
…確かに…どこ向かっているんだろう…
「まさか考えずに動いていたのかにゃ?」
「う、うぅ。森抜けたら大丈夫だと思ったんだよ…」
「はぁ、どうするにゃ。また、迷ったにゃ」
どうしよう、あの森抜けられたのだってあのウルフが居なければ無理だったしなぁ…あっ!にゃんたならきっと地図持ってきてる!
「にゃんた、地図持ってきてるでしょ?」
「にゃ?地図なんか持って来てないにゃだって、ルーが場所分かるから要らないと思ったにゃ」
えっ…終わった…今日こそは町に着きたかったのに…
「全く…事前に調べておくにゃ。しょうがにゃい、マップを使うしかにゃいか…」
そうだ!にゃんたには地図がなくてもマップがあるじゃないか!!
マップって言うのは、現在地を確認したり周りに何があるかを確認できる便利なスキルの事なんだ。
「ルーあっちの方向だにゃ」
にゃんたは、僕達から見て右側を指差した。
「ありがとう、にゃんた!それじゃあ、行こうか!」
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方向を確認してから、歩いて大体10分道が見えてきた。
「あれ、道だよね!?」
僕は興奮して言う。
「そうみたいだにゃ、ここら辺でお昼食べにゃいか?」
「そうだね、今日はシチュー作るから少し時間掛かるよ?」
「待ってるにゃ」
僕はシチューを作る為に食材をバックから取り出して作り始めた…
30分ぐらいして完成した、完成したのがわかったのだろうかにゃんたが近寄ってくる。
「ルー出来たかにゃ?」
「うん、出来たよ。はい、どうぞ」
僕はお皿にシチューを入れて渡した。
僕的には、かなり上手くいったと思うけど、にゃんたの口に合うか少し緊張してる。
「どう?にゃんた?」
僕は恐る恐るにゃんたに聞いた。
そうすると、にゃんたは体を震わせた。
嘘…美味しくないのかな…
「にゃんだこれ…」
やはり美味しくなかったみたいだ。
「ごめん!」
僕が謝るとにゃんたはまるで訳が分からないと思っているような感じだった。
「なんでルーが謝るにゃ?それより!こら美味しいからおかわりにゃ!」
予想していない言葉が来たので僕は少し戸惑った。
「どうかしたにゃ?早くおかわり頂戴にゃ」
「あっ、うん。はい、どうぞ」
美味しいみたいで良かった…
僕も食べたけどやっぱり美味しかった。
食べ終わった僕達は片付けをして、出発する準備をした。
準備し終わった時、空はもう茜色に染まっていた…