第4話 大男その名をラージャ
たくさんのアクセスありがとうございます!!
今回の投稿は1ボス目がついに登場します!!
どんな武器を使うのか・・・本文にお進みください
僕は扉の向こうの大男を見て呆然としてしまった・・・
「おいおいおい、待てよ。あんな奴を相手にするのか」
『光様、何をふざけていらっしゃるのですか?あの男が最初のボスですよ。』
「いや、最初のボスでこんな気が狂ったボス、見たことがねえぞ!」
『良かったですね。初の試みじゃないですか。頑張ってくださいねっ』
こういう時だけいい風に言いやがって。僕の必死の抵抗もツバキには全く効果がなく、僕はまた目の前の鉄の扉を開けた。
すると、先ほどまで何を貪り食ったいた大男と目があってしまった。
「ヤバい・・・目があってしまった・・・」
大男はこちらにに気づいたのか猛スピードで突進してきたのだ。
「やっぱり気狂ってるじゃねえか!こっち来るぞ!」
『私が合図をするのでタイミングを合わせて扉を閉めてください!』
大男は勢いが落ちることもなく、どんどんこちらに近づいてくる。
『今です!』
扉を閉めた音と同時に大男の衝突音が合わさり、小爆発したような音がダンジョン内に鳴り響いた。すると、鉄の扉が歪んでしまった。
「ツバキ、これ・・・無理だわ。」
『さすがの私もこれはびっくりです。』
「なあ、帰ってもいいか。」
『ダメです。何をほざいているのですか。誰も帰っていいとは言ってはいませんよ。』
このAIめ一緒に喰われてしまえ・・・
僕はツバキの正確な返しに怒りながら、扉に手をかけた。案の定、歪んだ鉄の扉は容易には開かなかった。 すこしの隙間から様子を伺うと大男がまた何か貪り食っていたのだ。
『今がチャンスです。この扉を蹴破り、斬りかかってください。』
「よっしゃ、やってやんよ。」
僕は気合いを入れて扉を思いっきり、蹴った。
『光様、何をしているのですか。貴方の力はそんなものだったのですか?』
「違うし、今のはただの準備運動。まあ見てろ、次は簡単に蹴破ってあの大男に一発かましてやるよ。」
もう一度、気合いを入れ直して思いっきり蹴る。しかし、歪んだ鉄の扉はビクともしない。
『はあ、光様どいてください。私が開ける。』
またこのリストギアから攻撃をするという。もうこれ絶対に入らないだろ。でもいいいい機会だ。ツバキの魔法とやらを拝んでやるとしよう。
「今回はこの辺りにしてやるよ。これからボス戦だからな。」
僕は扉の方を目視して戦闘準備をした。
『準備はよろしいですね。扉が開いた瞬間に大男に斬りかかって下さい。ではいきます。スフィア!』
不思議なことにツバキの掛け声と共に扉が何かの力が開いた。僕はそれに驚きながらも助走をつけながら大男に斬りかかる。
「切ることだけを集中だ・・・うおおおおお!」
僕の剣は綺麗な弧を描き、大男に襲いかかる。しかし、手応えを覚えるどころか受け止められてしまった。
しかも、素手で・・・
「わしを容易く、攻撃できるとでも思ったか。若造よ。」
「ふんっ、それはどうかな。化けもん!」
僕は身につけていた銃を大男の後頭部に突きたてた。
「わしにその鉛玉が効くとでも思っているのか」
大男は右手で剣を掴んだまま凄まじい怪力で、突き飛ばされてしまった。
「くそっ、なんだこの力は・・・」
「わしの名はラージャ、お前もまたこの棍棒のチリになりにきたか。」
「チリになるのはお前の方だ。」
辺りは殺伐とした空気がながれ、風を肌で感じることができた。
「若造よ、行くぞ・・・」
ラージャの掛け声とともに大男との攻め合いが始まったのだった・・・
光は1ボス目を目にして倒せることができるのか互角に対峙するための必勝法はあるのか・・・
来週は諸事情により水曜日、金曜日共にお休みいたします・・・
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ではまた違うお話でお会いしましょう。