第2話 木の町 アルブル
今回は主人公の光達がいよいよ、初めの町『アルブルシティ』へと辿り着きます。
今回のお話はプロローグの長さを反省して今までに2倍の文字数になっております。
ケータイ版の方は少し長く感じると思いますがご了承ください!!
では、本文にお進みください!!
目の前に現れた武器を使いこなすことができるようになった光は、ツバキと共に初めの町であるアルブルシティを目指していた。
だたっ広い草原を進んでいくと、大きな森林地帯が広がっていた。
森林へと入っていくと、木々に囲まれた家々が見えてきた。
「うわっ、これが一番最初の町なのか?」
町の入り口にやってきた。よく見ると木があらゆるところに生えていて人間と動植物が共存する町のようだ。この自然豊かな街では林業が盛んに行われていて、家の材質も全て木で出来ていて、とても温もりを感じる作りになっていた。町の中に川が流れていたり、草花が咲いている。
この穏やかな町の名前は木の町『アルブルシティ』と名付けられた。
町の中に入るとNPCが話しかけてきた。
「おい、兄ちゃん、冒険者か?実は今、この世界が危機に陥っているんだよ・・・」
「これはこのゲームのあらすじみたいなものか?この人、夢中に話しているみたいだしツバキ、簡単に要約してくれ。」
『しょうがないですね。要約しますと、この世界を救うためにまずはこの世界のダンジョンを5つクリアします。そこで手に入る宝玉を全て手に入れるとこのゲームを統括する光様が化け物と呼んでいる人物を倒して終わりという流れですね。』
「なるほど・・・」
その前に普通に説明してくれるのかと感心しながら目の前の中年NPCの話を全て無視した。
「で、どうだ。この町を救ってくれるか?」
全く、話を聞いていなかった。結局はこの町を救えばいいのだ。
しかし、ここはゲームの世界。現実世界ではゲーム製作者である化け物をやるためにプレイしているが、残念ながらここではそれは通用しない。
「この世界を救うために冒険している。」
僕は当てつけのような答えを返した。
「おぉ。それは頼もしい兄ちゃんだ。ちょいと頼まれてくれるか?この町に突然現れた大男がいるんだ。そいつは町の人々を脅かし、挙げ句の果てには自らの拠点を建設し始めたんだ。」
で、これが第1のクエストフラグか・・・
『その通りです。光様。これがあなたが最初に挑むクエストです。新しい町へとたどり着くとその町のクエストフラグが立ちます。光様はそのクエストを全てクリアするとゲームクリアとなります。』
「そんな簡単なものだったのか。じゃあこの物語的にクエストは全部で5つってことか?」
『はい、問題がなければ5つで終わりになりますね。』
ゲームシステムが細部まで作り込まれているのに、物語がこんなにも薄いことに怪しさを感じた。
「で、兄ちゃん、どうだ?この町から大男を追い払ってくれるか?」
「おう!任せとけ!すぐにその大男を追い払ってやるよ。」
「そうか、俺が例の塔まで案内する。さあ、こっちだ。」
NPCの表情がにこやかになり、存在しないはずの人間なのに有効関係を築けるのではと思ってしまった。
町の大通りを抜け、落ち着く木目調の建物が立ち並ぶ中に1つだけ異様に目立つ鉄でできた塔が堂々と建っていた。
「これが、これを・・・攻略しろと・・・」
僕は絶句した。初めて攻略するダンジョンがまさかこんな終盤にでてきそうなダンジョンだとは思わなかった。
『光様、どうされましたか?こんなところで怖気付いているのですか?これを後、5ヶ所もクリアしないといけないのですよ?』
「わ、わかってる。こんなところで怖気付く訳がないだろ!」
『しょうがないですね。要約しますと、この世界を救うためにまずはこの世界のダンジョンを5つクリアします。そこで手に入る宝玉を全て手に入れるとこのゲームを統括する光様が化け物と呼んでいる人物を倒して終わりという流れですね。』
「なるほど・・・」
その前に普通に説明してくれるのかと感心しながら目の前の中年NPCの話を全て無視した。
「で、どうだ。この町を救ってくれるか?」
そうだった。現実世界ではゲーム製作者である化け物をやるためにプレイしている。しかし、ゲームの世界ではそれは通用しないはずだ。
「この世界を救うために冒険している。」
僕は当てつけのような答えを返した。
「おぉ。それは頼もしい兄ちゃんだ。ちょいと頼まれてくれるか?この町に突然現れた大男がいるんだ。そいつは町の人々を脅かし、挙げ句の果てには自らの拠点を建設し始めたんだ。」
で、これが第1のクエストフラグか・・・
『その通りです。光様。これがあなたが最初に挑むクエストです。新しい町へとたどり着くとその町のクエストフラグが立ちます。光様はそのクエストを全てクリアするとゲームクリアとなります。』
「そんな簡単なものだったのか。じゃあこの物語的にクエストは全部で5つってことか?」
『はい、問題がなければ5つで終わりになりますね。』
ゲームシステムが細部まで作り込まれているのに、物語がこんなにも薄いことに怪しさを感じた。
「で、兄ちゃん、どうだ?この町から大男を追い払ってくれるか?」
「おう!任せとけ!すぐにその大男を追い払ってやるよ。」
「そうか、俺が例の塔まで案内する。さあ、こっちだ。」
NPCの表情がにこやかになり、存在しないはずの人間なのに有効関係を築けるのではと思ってしまった。
町の大通りを抜け、落ち着く木目調の建物が立ち並ぶ中に1つだけ異様に目立つ鉄でできた塔が堂々と建っていた。
「これが、これを・・・攻略しろと・・・」
僕は絶句した。初めて攻略するダンジョンがまさかこんな終盤にでてきそうなダンジョンだとは思わなかった。
『光様、どうされましたか?こんなところで怖気付いているのですか?これを後、5ヶ所もクリアしないといけないのですよ?』
「わ、わかってる。こんなところで怖気付く訳がないだろ!」
『いや、光様。あなたの体が小刻みに震え、今にもその頭に着けている装置をはずし・・・』
ツバキの言葉を最後まで聞かずに僕は装置をはずしてしまった。
第1のクエストフラグが立ち、とうとう初めのダンジョンへと辿り着きました。
光は見事にダンジョンをクリアすることができるのか?
次の金曜日の投稿はお休みさせていただきます。
申し訳ございません!
ではまた、違う物語でお会いしましょう〜!!