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第1話 剣と銃

着実にアクセス数が伸びています。

読んでくださり、ありがとうございます!!

今回は主人公の光が武器を手に・・・


ツバキ「読者の皆様、早く本文にお進みください。」

化け物から告げられたデスゲーム開始の合図。

この合図と共に僕は動揺が隠せなかった。切れた方の手が小刻みに震えている・・・


僕は震えた手を抑えながらまた、外した装置をまた着け直してゲームに戻った。すると先ほど野原には無かった剣が地面に突き刺さり、その側に添えられているかのように銃が置かれていた。

そっと剣に手をかけると武器が語りかけてきたような気がした。


『剣は敵を斬りはらい、銃は敵を撃ち抜かん・・・この武器を使いこなさんとする者、いずれ、英雄とならん。』

「・・・は?どういう演出だよ。」

やけに凝った演出に戸惑いながら突き刺さっている武器を抜こうとすると、びくともしないのだ。

「え、抜けない・・・」

『当たり前だ。お前にはこの武器を扱う覚悟はあるのか』

「はぁ?」

また武器が語りかけてきた。

なんだよと思いながら、武器を入手するためにとりあえず「ある」と答えた。

『よかろう。この武器を使いこなせ。さすれば道が開かれよう。』

「やっとかよ・・・」


そして、剣を抜いた。しかし、剣を振り上げた瞬間その重たさに耐え切れず真後ろに尻もちをつき、剣がまた地面に突き刺さった。

剣の刺さった音がその重たさをものがたっていた。

「なんだ、この重たさは。持てない・・・ふざけるなよ。しょうがない・・・そこの銃はどうだ。」

銃は手に取ることが出来た。そして怒りを込めて剣に向かって引き金を引く。

「撃てない・・・」

僕はしばらく銃を片手に持ち、剣を眺めていた。なんで撃てないんだ。絶望感に浸っていた。


『愚か者の光様はもうこのゲームをお諦めになるんですか?あなたのゲームの腕はそんなにも低いものだったんですね。がっかりです。』

弱みに漬け込むかのように腕につけているリストギアーからツバキの声が聞こえてきた。

「ツバキ、少し黙ってくれよ。僕がいきなり詰むはずがないだろ?」

『でも、そこの武器を使えないでいるのは私の見間違いでしょうか?助言をしにきたのですが、黙れと言われては仕方がありませんね。』


助言をするなら始めの皮肉はいらなかっただろと思ったが、ここは快く聞こうと思い、グッと堪えた。

「僕が悪かった。頼む、教えてくれ。」

『わかりました。しょうがないですね。愚か者の光様のために教えましょう。その武器はあなたの意志に従って動きます。嫌々使おうしても無駄です。』


「そういうことか。ならば、このゲーム自体、まるごとこの銃で撃ち抜いてやる!」

僕は空に銃を向けて発砲した。すると、今度は撃つことができた。

「よし、こういうことか。」

『やっとですか。こんなものではクリアできないですよ。気を引き締めてください。』

「わかってるよ。ありがとう。ツバキ。」

『お礼なんかいりません。今後も嫌になるほど、言わないといけなくなりますよ。』

「うるさい!」

やはり、このAIプログラムは味方なのだろうか? 追い追い、このやりとりにもなれないといけないな。

僕はツバキの言う通り剣を使いこなしたいと意識しながら剣を抜いた。


今度は剣がちゃんと抜けた。しかも、全然重みを感じない。本当にこのゲームは色々驚かされる。

あの化け物のゲームセンスは本物だ。細部まで作り込まれている。


僕は次におもむろに剣を振ろうとする。しかし、これもまたできない。

振り上げるところまではできるのだが、振り下ろすことができない。

「今度はなんだよ。剣が拒んでいるのか・・・?」

そうこうしている間にまた剣が重たくなり、また地面に突き刺さってしまう。

「クソっ!このままじゃ、初めの町につくことすらできない」

落ち着け、意識するんだ。深呼吸をして剣を握り、持ち上げる。次に縦に剣を振ることをイメージして、腕に力を入れて思いっきり剣を振り下ろす。


ついに武器を使いこなすことに成功したのだった。

ツバキ「光様のドジな姿を見ていただきました。次回はついに初めの町へと愚か者の光様と向かいます。是非お楽しみにしてください。」


ツバキに付け加えて、よければブックマーク登録もよろしくお願いします!!

では、また違う物語でお会いしましょう!!

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