章末 真相は闇へと続く
ガーファレンの介入により、復活し協力な力を手にしたフティスに光は打ち勝つことができるのか。
今回で水の街は完結します。
そして物語は大きく動き出します。
では、本編へどうぞ!
ガーファレンの闇の力によって強化されたフティスの攻撃は凄まじく、防戦一方の状態へと追い込まれてしまった。
「どうした? なんだ、受けることしかできないのか。笑わせてくれる。」
「くそっ・・・どうすればいいんだ。」
何度も隙を見て攻撃をしようとするもフティスの凄まじい攻撃に歯が立たない。それどころか、どんどんフティスが繰り返す攻撃の威力が上がっている気がした。
このチートのような力。どうすればいいんだ。
「ふふふ、妾の力に屈するか。次はお前が易々と負けを認める番だ。」
このままでは確実にやられる。どうすることもできない・・・
「光様、何の問題もありません。適当にそいつの攻撃を防ぐだけで終わります。」
どういうことだ。ツバキは何を言っているんだ。
そんな簡単に今のフティスに勝てるわけがない。
「つくづく、気に触る奴よ。妾が終わるだと・・・? お前も笑わせてくれるのう。良いわ。お前からなぶり殺しにしてやる。」
すると、フティスが標的を変えて、薙刀を構え直して襲いかかる。
これがツバキの目的か。こののままではダメだと判断したということなのか。
「まるで正気を失った獣のよう。その程度の低脳な力。私が手を出すほどでも無いようです。 お膳立てだけで十分です。」
みるみるフティスがツバキに近づいていく。そして薙刀を下から振り上げ、斬りかかりツバキをを上空へと飛ばした。
「は? ツバキが・・・飛ばされた?」
僕は硬直してしまった。あれだけ強いツバキが・・・いとも簡単に。
「気に触る女! 死ね!」
上空へと飛んで行ったツバキに向かって跳び上がり、地上へと叩きつけるよに斬りかかった。
その勢いで上空へと飛んだツバキが一瞬にして地面に落下した。地割れが起こったことがその衝撃を物語っていた。
あれだけ、苛立たせられた相手だったのにやられている姿を見ると何故か怒りと殺意が込み上げてきた。
無意識にフティスに向かって銃弾を放っていた。
「妾に銃弾を放つか。よいぞ、次はお前の番だ。」
「殺してやる・・・殺してやる!」
異様に力が溢れ出してくる。今なら、こいつをねじ伏せることができる気がした。
何も恐れることはない。どうせ先程のように急接近して斬りかかってくるのだろう。
避けて刺し殺すだけだ。
なんだ。簡単なことじゃないか。そんなことなら最初から葬ればよかった。
「いくぞ、人間。消えろ。」
フティスがツバキを襲ったように急接近してくる。
しかし、何も怖くなかった。むしろ落ち着いていた。僕はそのまま振り上げてきた薙刀を簡単に剣で止めた。
まるでツバキの力が自分に乗り移ったような感覚だった。
「なにっ、妾の刃を受け止められるだと・・・」
「お前、力をもらったところで強さは変わらないようだなあ。」
力が何故かみなぎってくる。
「貴様、何者だ・・・」
「僕か・・・そうだな、この腐ったゲームを潰す者だよ。」
僕は剣で受け止めた薙刀を地面に抑えつける。
この不思議な力はなんなんだ。殺したいという衝動がどんどん湧いてくる。
目の前の奴を葬り去りたい。
「悪いが、僕はお前を殺さないと気が済まない。さあ死ね。」
目の前の奴の顔の前に手のひらを向ける。
「ふふふ、妾が死ぬわけがなかろう。貴様がどれだけの力を持ったとしても妾を倒すことなど不可能なのだ。」
「そうか、なら試そうじゃないか。 スフィア!」
いつも以上に強い衝撃波が放たれ、フティスはその衝撃で数十メートル飛び、宮殿の柱に強打した。
「うっ・・・妾が、こんな人間に・・・そんなこと・・・」
フティスは我を失い、ぼくにおそいかかってくる。我を失っているフティスはツバキが行っていた通り、正気を失った獣そのものだった。
「おい、そんなものか・・・弱すぎる。」
「くそっ!くそっ! ふざけるな!」
その一言を放った直後、薙刀で僕を振り払い始めて吹っ飛んだ。
「終わりだ。人間・・・」
薙刀を突きつけられたが危機感を覚えず、全く恐怖を感じなかった。
なぜなら、変なビジョンが見えた。ここでこいつが突然、死んでしまうというビジョンが、これは予知・・・ツバキがやられてからなにかおかしい。攻撃も全て読むことができた。
「さ、死ね。人間。」
「ふっ、死ぬのはお前の方だ。」
「戯言を。くたばれ!」
フティスは薙刀を振り上げて、死刑執行の時間になったらしい。
流石に危機感を覚えた。
「うっ・・・」
薙刀を振り下ろそうとしたその時、なんとフティスがいきなり構えていた薙刀を地面に落とし、頭を抱え苦しみだした。
「あ、頭が・・・なんだこれは。お前、何を・・・妾はどうなっている。おい、やめろ! やめてくれ!」
苦しみ悶え叫びながら消えてしまった。
僕はそれを見た直後、先程まで感じた力が無くなってくのがわかった。
「さっきまでの力は一体・・・しかも体が急に重たく・・・」
「光様、お見事です。」
うなだれ意識が朦朧としているところに倒れていたツバキが目の前で話し出した。
なんとなくわかってはいたが、なぜか腹が立つ。
「ツバキ、説明をしろ! どういうことだ。」
あれだけの攻撃を受けながらも目の前で見下すように立ち尽くしている。
「光様、エイギールの一件から説明しろと。少しは自分で考えてください。」
「お前、少しは僕をいたわるという気持ちはないのか? しかも、僕がこんな力を手に入れたのはお前の小細工としか言いようがない気がするんだが。」
いつもの苛立たせられるやりとりが今回ばかりはいいかと思った。
「いたわるも何も光様が言った通り、私の力を使って倒した人をどういたわれば良いのでしょうか。」
「やっぱりあれはツバキの力だったのか。」
ありえる話だ。でも、あの状況でどうやって力を僕に与えたんだ・・・
「試したいことがあったのです。光様にはゲームの設定上、案内役、もしくはパートナーが瀕死の状態になった場合。主人に従者の力が一定時間移る仕様があります。」
そういうことか。そう言われると筋が通る。それでわざとやられて力を移して僕を試した。
ここまできたら、もうツバキが一体何を考えているのか全くわからなくなってしまった。しかし、1つ気がかりなことは本当にあんな攻撃でツバキが呆気なくやられてしまうのか・・・
「でも、あんな攻撃でやられるような気がしないんだが・・・ツバキ、お前は何がしたいんだ・・・? もしかして僕を試そうとでもしているのか?」
「光様、鋭いですね。しかし、さすがにそれ以上の詮索は見過ごせません。」
「どういうことだ・・・」
「簡単な話ですよ・・・貴方は静かにしているだけでいいのです。」
意味のわからないことを言いながら、僕の方へとさらに近づき、両目を手でゆっくり隠してきた。
フティスとの戦いで体力の消耗が激しく、振り払うことができない。
その直後、首元に衝撃が走り、僕は気を失った・・・
「光様、無礼をお許しください・・・今の貴方の力ならきっと、やり遂げることができる。次は貴方が私を助ける番です・・・」
ツバキによって気を失わされた光。
そして、ツバキの意味深な言葉。 物語は最終章へと進んでいきます。
ゲームの製作者「化け物・ガーファレン」の意図など真相が暴かれていきます。
最終章もお楽しみに・・・
では、また違う物語でお会いしましょう!




