落ちこぼれの化け物
キツい表現が含まれております。
苦手、嫌いという方はバックして下さい。
では、短いですが、どうぞごゆっくり。
どうして…どうして、俺は他の人とは違うんだ?
誰にも認められず、挙句には家を追放されるしまつ。
何故、俺がこんな不幸な人生を送らなければいけないんだ…
見返してやる、全ての頂点に立ってな!
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「あぁ〜、ダリィ」
始まりなんてものは面倒で仕方がない。
「まぁ、そう言うなよっ!」
竜弥…、朝から元気なやつだな。
「耳障りだ、はしゃぐな。」
竜が部屋の中にいるって事は…
「あ、おはよう。銀」
ほらいた、世話焼きお嬢様の深月だ。
「あぁ、おはよう」
二人して人の家に勝手に上がりこみやがって…
「もう少し警備を厳重にしておくか…」
「あ?何か言ったか?銀」
地獄耳も相変わらずか…。
「別に、何も言ってねぇよ」
「そうか?ならいいが」
高校入学か…色々あったな…。
さっさと支度を済ませるか。
ガチャ。
家の鍵を閉めて、三人で学校へ向かう。
俺達は幼馴染みで長い付き合いだが、最近は更に深く関わる事が多かった。
例えば、俺が家を追放された事とか
まぁ色々あった訳だが、それはまたの機会に話すとする。
高校が見えて来たあたりから、深月が何故かソワソワしている。
緊張するほどの事でもないのに。
「何をソワソワしてんだよっ!」
俺が言う前に竜が言った。
「何か、急にお腹空いてきて…」
…え?てっきり緊張でトイレかと思ってた。
「何だよそれ、さっき俺の家で食ったろ」
俺の夜飯の分もな!!
「じゃあ、コンビニに寄るか?」
「そだね!竜の奢りでっ!!」
フッ、コンビニなんて言わなければいいものを…。
「え…ちょっ、俺 今金ねぇ…」
何に使ったんだよ!金持ちのボンボンがよ!
まぁ、元は俺も同類だったけどな…
「ちぇーっ、じゃあ銀でいいや」
じゃあって何だよ!じゃあって!
「嫌だよ、他の奴に頼め」
ブーブー言ってる深月を無視して俺と竜は歩いていく。
「置いて行かないでよ〜!!」
何か、後ろで騒いでるのがいるが無視するのに限るな。
?「クククッ」
校門に到着したが、かなり早めに着いてしまったようだ。
竜と二人で深月を待っているが、中々来ない。
携帯に電話しても繋がらない…
「竜弥…これってまさか…」
「かもな、深月は美形だし有り得ない話じゃない」
面倒事は嫌いだが、仲間に手を出されると…。
「竜弥、今すぐにアイツらに電話して呼べ…」
…絶対見つけ出して、手を出した奴等全員始末する…。
(やべぇ、銀の奴 入学式前早々ブチギレてる…)
「分かった、でも落ち着けよ銀」
「分かってるよ…」
(…分かってないやつだ、コレ)
「竜弥、俺 家戻ってバイク取ってくるわ」
「何でバイクがいるんだ?」
「…別に、遠い所まで連れて行かれてるかもしれないだろ」
(絶対、違う理由だよな!?)
「じゃあ、ちょっと呼んでくるわ〜…ってもういない!?」
(あーあ…相手の連中可哀想に、同情するぜ…)
(だって、銀って1人で族を潰した族狩りのsilverだぜ?)
(俺が置いていったりしたから…深月に何かあったら…クソッ)
?「なぁ、どうする?この女」
?「さぁーな、リーダーが決める事だしな」
?「リーダーは何処行ったんだ?知ってる奴いるかー?」
?「知らねぇけど、女の電話持っていったし身代金とかじゃね?」
?「清楚そうだし、結構なお嬢様だったりしてな!」
?「マジか、そりゃいいな!」
?「でも、リーダーにバレないようにイタズラしてみねぇか?」
?「いいなぁ、クククッ」
(銀!竜!早く助けてよっ!!)
(鉄の扉の奥から男達の会話が聞こえる)
?「誰だ!?テメェは!」
(後ろで声がした…)
「あ?」
次の瞬間、俺は意識を失った。
正確には、体を殺意が乗っ取っただけなんだけどな。
こうなると、自分では抑えられない。
意識が戻った時には、顔が原型を留めていない男の血塗れの体が横に転がっていた。
「また、やっちまった…」
気絶して血塗れの男の頭を掴み持ち上げ、扉を開けて、男を投げ入れる。
中にいた男達は全員、血の気が引いた様な顔をしている。
?「リーダー?」
?「は?嘘だろ…」
「銀陽っ!!」
俺を呼ぶ声がする、けどもうダメだ
意識を持っていかれる…。
?「銀陽だと!?族狩りsilverか!?」
?「は!?嘘だろ!最近は話を聞かねぇしどっかの族と潰し合って死んだって聞いたぞ!?」
(勝手に人の事を殺してくれるなよ…)
?「俺達はもしかして、とんでもねぇ奴に手を出したのか…?」
(今更気付いても遅ぇよ…テメェら全員血祭りだ…)
?「すまねぇ!silverさん!」
?「俺達は、そこの男に命令されてやったんだ!」
?「見逃してくれ!頼む!!」
「男が簡単に頭、下げてんじゃねぇよ」
?「え?許してくれるんですか?」
「…そんな訳ねぇだろ」
?「ヒィィィ!」
「テメェラ全員、皆殺シダヨ…!!」
?「ギャァァァァァァ!!」
「遅かったか…」
銀に言われて仲間を呼んでから着いた時にはもう遅かった。
「遅かったな…竜弥…」
俺や他の仲間は銀の姿を見て震えが止まらなくなった…
「オイ、銀!何があったんだよ!!」
銀は笑っていた。
気絶している深月を抱き上げながら…。
ただ、笑っている銀の目は言い表せない程に冷たく光のないものだった。
銀の足元には、血溜まりと原型を留めていないチンピラ共だった。
「…やり過ぎだよ、だから俺を待てってっ…!?」
「黙レ、俺ノ仲間二手ヲ出ス奴ハ皆殺シニスル…」
そう言う銀の目はドス黒く濁りきっていた…。
「入学式早々、問題なんて洒落にならんぞ〜」
「……」
(銀も落ち着いた様だ…危ねぇ、もう少しで俺も逆鱗に触れる所だった…)
(俺は、またやったのか…だから俺は化け物なのか…?)
初めての投稿で、小説も初めて書きました。
読んで下さった皆様、ありがとうございました!
不定期で載せていきますが、
また見てやって下さい!
私、Foals.Silverはそれだけで喜びます!
では!また会える事を楽しみにしております!