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現代日本人が綴るタライバン島史  作者: 黄蘿蔔
第一章
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第一章 第二十七話

 第一章 第二十七話


「サクシードさん!」


「おう、一週間ぶりくらいであるか、元気であったか?」


「はい、お久しぶり……、でもないですけど、元気ですよ。そちらこそお元気そうで。」


 チハルはサクシード商会の倉庫を尋ねサクシードと面会していた。


「うむ、チハル殿の作った≪鉛筆≫というのが予想以上に良いものでな、島だけでも大量に出ておる、そのうち交易にも乗るだろう。せいぜい稼がせてもらうぞ。」


「それは良かったです。こっちもサクシードさんのところの工人さんたちのおかげで、いろいろ助かってます。ところでちょっと聞きたいことがあるのですが。」


「うむ、今日はなんだ?」


 チハルは懐から紙を取りだし、サクシードの机の上に広げた。そこにはタライバン島周辺の地図が鉛筆で描かれていた。チハルがヴィキペディアの画像を利用して写したタライバン島周辺の地図である。


「えーっと、この時代、正確な地図は相当な価値を持つらしいのであまり見せたくはなかったんですが……。」


「こ……、これは!?」


「東アジアの地図です。」


「アジア?いや、ま、まさか……、バカな!これほど精巧な地図。いや、正確なのか?あ、うむ、正確なのであろうな、だとすれば他の国に、いや、タライバンでも流れては大変なことになるぞ!これをどうした?」


「あ、イアイパッドに全世界の地図が入ってます。それ、差し上げるんでどうぞ。ヴィキをトレースしたんで相当正確だと思いますが、悪用しないでくださいね。もちろん他の人には見せていませんし、見せるつもりも今のところありません。」


「まさか、西の国の分もあるのか?これだけで莫大な富になるぞ?いや、下手したら戦争になる。どうしてこんなものを……。」


「有るっちゃ有ります。この世界でも使えるかは分かりませんが、歴史や文化が変わってても、地形までは変わらないってことでしょう。それで相談なんですが……。」


「むぅ、これをくれるというか?チハル殿、意味を分かっておるのか?ま、まあよい、くれるというならもらう。何でも言ってみろ。」


「この地図のココ、僕の世界でタイワンと呼ばれる場所がおそらくこの世界のタライバン島だと思うんですけど。」


「そうだ、ここで間違いない、と思う。しかし俺の知る地図とはかなり違うな。これほど南北に長いのか?」


「はい、僕の世界と同じなら……ですよ?それでこの対岸、僕の世界で中国と呼ばれる場所ですが、こちらがメルイーウ王国で間違いないですか?」


「うむ、合っておる。はずだ。


「では……。」


 チハルはタライバン島から見てメルイーウ大陸とは反対側、紙上の地図ではほとんど点に等しいような島を指さした。


「この辺に国は有りますか?」


「おお、リューキュか?国……、と呼べるほどの者かは分からんが、たしかに人は棲んでおる。」


「貧しい……ですよね?」


「うむ、これの島では農地をそれほど取れんのでな、貧しいがそれなりの規模の村はあるぞ。」


「この北に少し大きい島があると思うんですが、ご存知ですか?」


「うむ、リューキュの王城がある。規模は小さいがな。イャワトに行く途中に中継に使うことあある。だが何もないぞ?それに確か今イャワトと揉めておったはずだ。下手に手を出すとイャワトから目を付けられるぞ。」


「やっぱり……、そのイャワトの国の名前は?もしかしてサツマとかシマヅとか言いませんか?」


「うーむ、そこまでは知らぬが、イャワトとこちら、メルイーウの大陸で貿易をするならリューキュは便利な場所にある。そのためにメルイーウやイャワトとはお互いに狙われる立場にあるな。逆に均衡が取れておったが、メルイーウ王家があの様だからな、そのどさくさでちょっかいをかけられておるのだろう。リューキュと交易を行いたいのか?しかししばらく待った方が良いと思うぞ。」


「やはり……。」


「どうした?」


「いや、今の正確な年代が分からないんで何とも言えませんが、イャワトに手は出さない方がいいでしょう。下手すると≪信長≫とか≪秀吉≫に目を付けられてこちらに攻められることもあるかもしれません。あいつらの野心は漫画通りでしょうし。≪家康≫なら、鎖国してシャットアウトでしょうね。」


「イャワトはもう鎖国しておるぞ?表向きは、な。実は海上の秘密交易は我々も細々と行っておる。ここからもう少し北に行ったところにある海賊どもの大半はイャワトからの流民だ。」


「あ?そうなんですか?じゃあ、僕の言葉が通じますかね?同郷の人もいたりして?」


「よほどの土産でも持って行かぬ限り門前払い、悪くするとその場で捕らえられるだろうな。最悪の場合すぐに殺される。」


「うーん、ではこちらに引き込むのは難しいですかね?」


「無理……、とは言わぬが、相当の困難が予想されるだろう。金さえ支払えばどうとでもなるが、その分高いぞ。」


「金か……。どうにかなると言えばなる……、かもしれませんが。まぁ、こちらは置いときましょう。ではこちら……。」


 チハルは今度は地図の上の指をタライバン島から西に伸ばした。指は紙の上の地図を出てさらに西へ移動していく。


「ここらへん。船で一か月ほどの距離ですか。ここら辺には何がありますか?」


「相当、西だな。船で一か月というと……、ムガーあたりか。」


「ムガー?インドではなく?」


「いんど?知らぬが、その辺の国はムガーという。」


「あ、そうか時代が違うのか。まぁ、いいです、そのムガーに西洋の国の商館みたいなものはありますか?それともコショウとか栽培していませんかね?」


「おお、よく知っておるな。あるぞ。というかムガーまで行かなくとも西洋の商館ならタライバン島の南にもある。この地図の南の方に半島があるのだが、知っておるか?知っておろうな、そこにある。まぁな……、もともとはこのタライバン島にも商館があったのだ。が、俺が叩き潰した。」


「ですよね……。」


 チハルが上目遣いでサクシードを見た。責める意思は毛頭ない、からかい半分である。


「で、西の国の商館は思ったより近くにあるんですね?」


「そうだな、船で一週間もあれば着く。商談ということならうちの商会を通せば話はできるぞ。そうだ、電信だ。部下がな、先日電信を持って商談に向かったのだ。その場で電信を披露してやったら、その驚きようはなかったという。すぐに大口の注文が入ったぞ。はっはっは。……それで?何を考えておる。」


「いやぁ、実は……。」


 チハルはサクシードに先日ショーピン姫に"俺が守る"と大見得を切ってしまったことを教えた。頬に口づけしたのも包み隠さず伝えた。


「っほ!おぬし、相手は姫だぞ?何をやったか分かっておるのか?」


「僕の世界では普通です。普通。挨拶みたいなもんですよ。」


「はっはっは、そなた相当の色男であるな、いやいや、俺も若いころなら貴族の娘を口説いたりもしたが、ショーピンは王女だぞ?」


「ああ、もう!いいじゃないですか、男と女のそういうやつですよ。まぁ、一度言った以上、本当に守ります。で、その手がおそらくここ、西の国の商館にあるんじゃないかと思いまして。」


「ふむ?」


「僕が氷を作ったのは知ってますよね?」


「おお、あの装置だな。もちろん知っておる。何やらもう四台目?五台目だったか、そんなに良く壊れるのか?人使いが荒いと、鍛冶屋が泣いておったぞ。はっはっは。」


「あれは、別に壊れてなんかいませんよ?ああ、なるほど、頑丈にしろと言ったからですかね?別に氷を作るだけなら最初の機械で間に合うんですけど。」


「ん?ではなぜ頑丈に?」


「実は先日、四台目……だっけかな。ついに実験が成功しました。見に来ますか?というか、驚きますよ、絶対。」


「む?チハル殿にそう言われては、見に行くしかないな。どれ、今からで良いのか?」


「今から?はは、フットワーク軽いですね?仕事はいいんですか?」


「ふっとわー??うむ、仕事なら良い、売るだけなら他の者に任せておけるしな。チハル殿のおかげで売り物には困らんのでな。」


「では……、行きましょう。変装します?」


「要らぬわ。」


 チハルとサクシードは連れ立って港の倉庫街の一角、チハルが自宅で行えない実験などを行う工房として借りている建物を訪ねた。


 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


 チハルの工房内では改良型のダニエル電池や扇風機、電信の量産が進んでいた。また別の場所では鉛筆と黒板が作られている。工房ではチハルが提案した≪流れ作業≫による仕事がなされており、非常に効率的に作業が行われていた。もちろんチハルのアドバイスでこの時代ではありえないほど徹底した安全管理が行われている。今のところ起きている事故といえば硫酸による小規模の火傷くらいで、それにしてもすぐにアルカリで中和して治療できる環境が整えられている。


 チハルは工房の奥にある厳重に戸締りされた部屋へサクシードを通した。チハル考案の製氷機が数台並んでおり、そのせいもあってか室外よりも室温が低い。ちなみにここで作られた氷は少量が王宮へ献上され、残りは港の魚の鮮度管理に使われている。労力を考えると大赤字であるが、チハルたっての要望でこの一角では採算度外視で設備投資が行われていた。チハルの考案した製氷機はいくつかの改良を経てモーターや水力でも動かせるようになっているのだが、労働力が安いこともあって現在は屈強な男たちが必至でポンプを動かしている。


「小さいのは前にも見たが、これが改良した氷を作る装置か?相当大掛かりになったな。」


「えーっと、さっきも言った通り、これ、本当は氷を作るのが目的ではないんです。氷はあくまで副産物、通過点、過程ですね。」


「うむ?氷が通過点?過程?どういうことなのだ?」


「うーん、ちょっと講義しましょうか?」


「うむ?」


 チハルは部屋の壁に備え付けられていた黒板にチョークを走らせながら説明を始めた。


「これ、水です。加熱すると沸騰します。」


「うむ?お、おう、知っておるぞ。」


「その時圧力、えっと、体積?水が蒸気になると大きさが増えて、膨張して、例えば細い管などの中で水を沸騰させると勢いよく飛び出しますよね?知ってます?」


「うむ?それはわかるが……。」


「それを"気体"といいます。これ、応用すると仕事や電力を取り出せるんですが、今はまぁ置いといて。僕たちが呼吸しているこれ、(スーハ―)、この空気も気体です。気体は形が簡単に変わります。」


 チハルは大げさに息を吸って吐き、サクシードに空気が気体であることを示した。


「うむ?それで?空気だな。それがどうした?」


「水は加熱すると水蒸気になって圧力、大きさが増えます。逆に水蒸気の温度を下げると圧力が下がって水になります。知ってますよね?」


「当たり前である。」


「普通はですね、気体の温度を下げると液体になります。んで、気体に圧力、力をかけると温度が上がります。あの鉄の箱にポンプで圧をかけて、たぶん計算では100気圧くらいの圧力をかけてるはずなんですが、えーっと、大きさを百倍に縮めています。そうすると分子同士がぶつかり合って温度が上がるんです。数百度くらいに。大変ですし、なるべくゆっくりやってるんでそこまでは上がらないと思います。かなり温度が上がります。」


「うむ、もう何を言っているのか分からぬ。まあいつものやつだな。続けろ、一応聞いてやる。」


「その圧縮した空気、僕たちが息を吸ってるこれですね。その熱をあっち、外で冷やします。空気の圧力はそのままです。」


「くうきをさます?あつりょく?ふむ?」


「それをまたこっちの鉄の箱に戻して、今度は熱を断ったまま、元の圧に戻します。そうすると今上がった分の温度が下がります。それはもう、氷ができるとかの寒さではなく、その何百倍も。」


「わかったわかった、あー、それで結局どうなる?」


 いつものように理解を放棄したサクシードが結論を促した。


「水蒸気の温度を下げると水になるって言いましたよね?では、空気の温度が下がるとどうなるでしょう?」


「ふむ?いや、分からんが?」


「同じですよ。」


「へ?」


「空気も冷やすと液体、水のようになります。」


「?!いや、まてマテ待て、ちょっと待て。なんだそれは?は?水になる?これが?」


 サクシードは手足をふって空気の存在を確かめるようにしてチハルに驚きを伝えた。チハルは両手を球形にして中に空気を閉じ込め、それをサクシードの前にかざした。


「そう、これです。この空気、これをもう氷、0度とかでなく。マイナス190度くらいまで冷ますと液体になります。」


「ありえん、いや、ありえぬというか、言ってる意味が全く分からん。いつものことだが……、今回ばかりはさっぱり意味が分からぬ?空気?が水に?もうわからぬ。これが水になると?いや、……。」


「本物の水ではないですよ。液体です。ま、ですよねぇ、わかんないですよね。と、思いまして。」


 チハルは部屋の隅いくつか並べてあった銅の筒を転がして持ってきた。肉厚が2cmほどもある頑丈な銅の筒で、もちろんサクシードに頼んで特注させた一品である。製造にあたりチハルは特にバルブ部分に相当な精度を要求し全く妥協しなかったため、こちらも職人泣かせの一品となっていた。


 チハルは筒を立ち上げ、それを揺すって見せた。中からチャプチャプという音が聞こえる。液体が入っているようだ。


「な、なんだ?それは?」


「あ、ちょっと離れててください。たぶん大丈夫ですけど、爆発するかもしれないんで。」


「はえ?ば、ばくは、つ?」


 チハルが筒のバルブをゆっくりとひねると、シューという小気味良い音がして中の圧が抜けた。


「おっし、これでOK。あ、そこの人、悪い、皿持ってきて!(メルイーウ語)」


 チハルが室内の職人に陶製の皿を持ってこさせ、それを地面に置いて筒を倒して中身を注いだ。もくもくと冷たい煙が室内の床に広がり、液体を注ぐトポトポという音がした。杯が一杯になるとチハルはバルブをきつく締め、部屋の隅に筒を戻した。チハルは壁にかかっていたミトン状の手袋をはめ、地面に置いてあった皿を持ちあげてサクシードの近くまで持ってきた。


「これです。これが液体になった空気。あ、飲めませんよ。触るのもダメです。ですがこの煙、いいでしょう?酸素ですよー。」


 チハルは肺の上面に顔を近づけ、鼻から大きく息を吸った。


≪薬物の王≫を作って見せたチハルを知っているサクシードである。チハルが"いい顔"で白い煙、しかも上にではなく下向きに立ち上っている!を吸っているのを見て、サクシードは何か恐ろしいものを感じ取ったのか少し後ずさった。


「これ、これが≪液体空気≫です。マイナス190度くらいですね。おそらく……ですが、この世界で現時点で最も低温の物質です。」


「……。」


「あれ?何?難しすぎました?」


 サクシードが顔を青くして壁際まで後ずさった。人間"本当に理解できないもの"に出会うとこういう反応をするらしい。


 液体空気は1877年、フランスの物理学者ルイ・ポール・カイユテにより作られた。それ以前にも様々な気体を高圧にし、断熱したまま膨張させることが知られていたが、1852年、イギリスのジェームズ・プレスコット・ジュールとケルビン卿としても知られるウィリアム・トムソンによる≪ジュール・トムソン効果≫が発見され、理論的な裏付けが与えられた。これら気体の状態を考察する過程で現代物理学に名前を残す様々な偉人たち、物理や熱力学の教科書ではおなじみのファンデルワールス、カルティエ、カルノー、ファラデー、ワットらの功績があった。この時代より200~300年ほど先の技術である。



 ◇  ◇  ◇  ◇  ◇


「サクシードさん、落ち着いて……。もう爆発はしないですよ。安全です。ただの液体です。」


「ひ、は、っはは、まて、これはもう、人の所業ではない。まて、寄るな。今は離れておけ。」


 じりじりと近寄るチハルと、同じペースで壁際を移動するサクシード、二人の距離はまるで縮まらない。


「もー、仕方ないなぁ。あー、もったいない。いろいろ遊べたのに……。」


 チハルは器の中の液体窒素を床にぶちまけ、それが気化するのを見守った。地面を濡らした液体空気は数秒で白い煙となり、その煙も数十秒で部屋の空気と一体化して消えた。後に残ったのはわずかな冷気であったが、それもすぐに部屋の温度と混ざり合って消えた。

「じゃ、ひとまず、外に出ましょう。」


 チハルは手にした空の皿とミトンを部屋の隅に戻し、部屋を出て室外にサクシードを呼び出した。二人はサクシードの執務室に戻り、テーブルをはさんで向かい合ったが、サクシードはまだ過呼吸気味で完全には落ち着いていないようだ。


「ま、落ち着きましょう。」


「お、おぬし一体何を作った?え?液体の空気?空気?とは何だ?いや、なんだあの水は?」


「うーん、面倒くさいなぁ。言った通りですよ。これ、僕たちが呼吸してるこれ、これを冷やして液体にしたものです。もう、この部分の説明はしません。結論だけ言います。」


「うむ、そうしてくれると助かる。それで、アレが何をしてどうなる?」


「あれの大部分は≪窒素≫というんですが、それを使って肥料が作れます。安価に、大量に。原料が空気なんで、本当に安価に大量に作れます。」


「うむ、何をどうするとあれが肥料になるのか分からん。が、もういい、おぬしがそういうならそうなのだろう。それで?その肥料を西の国に売るのか?」


「いや、売るのはその製法です。契約して西のムガーでしたっけ?そこにサクシードさんが工場を建ててください、そこでできた肥料で香辛料の産量は何倍にもなるでしょう。もちろんタライバン島でも使って、農作物の収穫量を増やします。」


「ほう?それでその対価に何を得る?」


「手っ取り早く説明しますよ。≪奴隷≫です。奴隷を買ってください。」


実際には液体窒素を製造できるほどの圧力に耐える容器は、この時代の鍛冶、製鉄技術ではこれほど短期間で作ることができません。そこはフィクションとしてお楽しみください。

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